<主張>政府の基金見直し 監視強めて無駄をなくせ
●リンク先・・・【2024年5月19日/産経新聞/主張】
<主張>政府の基金見直し 監視強めて無駄をなくせ https://t.co/yMF53CcQHq @Sankei_newsより
— ハイパー有明 (@FJEzaWEIntOhpqB) May 18, 2024
ある政党の所属議員が、ある手段を用いての裏金作りに精を出していたかと思えば、国の中枢でもあるお役所も、ある手段を用いた裏金作りをしていたというのだから、世話ないことだ。
お役所の件では、正確には裏金というよりかは<内部留保>に近いものだが、常識を逸脱していることには違いない。
一応、複数年度にまたがる事業などを円滑に行うためにと、基金を創設していくらかをプールしておくこと自体は問題ではない。
今回問題視されたのは、その基金を隠れ蓑にした内部留保の実態だ。
調べてみると、その基金の総額は十六兆円とか、二十兆円を超えるとも言うから驚くばかりだ。
中には、すでに完了した事業の基金も存在し続けていたというのだから、チェック機能の甘さも含め猛省してほしいものだ。
国や国会などとしては、そうした基金を総点検するとし、その作業も始めてはいるようだ。
そして今後気になるのは、そうした点検で判明したお金の行方だ。
点検にて不適切とされたお金は、当然国庫に返還される。
そして国家財政に組み込まれることになるのかもしれないが、その後の行方にも注目しておく必要がある。
使えるお金が増えたからと言って、不自然な公共事業が増加することがないよう、監視を続けていく必要がある。
個人的な意見としては、その判明した金額のすべてを、今年の元日に発生した能登半島地震の復興費用に充てるのが望ましいと思うが、果たして政治家がそう判断するかどうかも疑わしい。
とにかく、ある種自由に使えるお金が、国庫に入る事であるが、その使い道は厳しく監視をしなければならない。
正しい使い道であれば問題ないのだが、政治家の中には自身の手柄を欲しがるがあまりに、公共事業などを誘致したがる者も多いと聞く。
もちろん、適切な理由にて、適切な金額の支出であれば問題ないのだが、金に目がくらんだ議員たちが、どこから触手を伸ばしてくるかも不明であり、厳しい監視が必要になる。
国庫のお金は国民のために使われるべきであり、政治家の欲や名誉のために使われるべきではない。