皆様方、此度は「光風霽月伽帖」を開いて頂き、有難き事に御座いまする。
胸を張って生きられたでしょうか。
誠に日差しの強い一日であった。
日射病には十分注意して頂きたい。
拙者らも水分をこまめに摂り、注意をしておるが……やはり暑いものは暑い。
此れから更に日差しが強くなればどうなる事やら……。
早く夏衣装になって欲しいものだ。
此度、お客人の中に鉄籠で旅をされておる方がおられた。
馬よりも早いとはいえ、大変な労力で御座ろう。
しかし、自らの足で全国を行脚し、様々な景色や名物を堪能する、というのは良き思い出となるであろうな。
しかし、遠出するだけが旅ではない。
近所のいつも通らぬ道、中々行かぬ土地。そういった自分の知らぬ場所に足を踏み入れる。知らなかった事を己が身体で知る。それも誠に楽しいもので御座いまする。
熱に気をつけながら、いつもの日々も、新しき日々も、楽しんで下され。
楽しもうと思えば、なんだって楽しめまするよ。
そう、この暑さも……た、楽しめ……無理やもしれぬ。
此度は此れにて終いに御座いまする。
終いまで読んで頂き、誠に有難う御座いまする。
筑後国柳河城城主、立花宗茂に御座いました。