すべてが「独り言だった」実母 | シングルマザーの第二の青春!

シングルマザーの第二の青春!

フルタイムで働くシングルマザーです。同居していた認知症要介護4の父親を令和5年3月に見送り、着物と盆栽をたしなみつつ第二の青春を謳歌しています。ときどき毒親に対する毒を吐いてます。

私の日曜日の朝は、園芸系のYouTubeを見ることから始まる。

 

朝食を食べながら、父親が残したバラ、去年からがんばって育てているもらいもののマーガレット、

盆栽、などなど。

 

今朝はよく見ている園芸店のユーチューバーの、自分のお庭紹介の動画を見ていた。

途中食べた食器を洗っていると、テレビの前に座って動画を見ていた母親が

 

「あ!今うつったの!うちにあるやつ!!今、名前なんて言ってた?あれ、どうやって育てていいかわからないのよね。

ほら、あれ、名前なんだったかしら!」

 

と叫んだ。いつもならほうっておくのだが、流していたのが自分の見ている動画だし

なんといっても巻き戻して確認できるので、食器を洗う手を止めてテレビのところへ行った。

(これがそもそもの間違い)

 

そして少し巻き戻して一緒に見始めると

「ここ(動画に映っている植物の棚)じゃないのよ。ほら、もっと斜め上で・・・」

 

「あのさ。名前聞くからちょっと黙ってて」

 

そしていざ、その植物が移った瞬間

「これよこれ!!なんていったかしら。玄関に置いてあるやつよ。〇〇で買ったんだけど・・・」

 

はい。聞き逃しました。

 

「あのね、今、名前を聞こうと思ってるんだからちょっと黙ってて」

 

静かにそう言ってまた巻き戻したが、

 

「そうそう。この次よ。これ、名前が思い出せなくて・・・」

 

はい。聞き逃しました。

 

 

・・・これをあと2回繰り返し・・・

 

 

「あのね!今名前を聞き取ろうとしてるの。それを隣でギャーギャー言ったら聞こえないの

 

頼むから黙ってて!!!!」さすがに声を荒らげて

 

そしてやっと5回目に、植物の名前を聞き取り、その場でネット検索。

 

「これは〇〇という植物で、寒さには強いけれど暑さには弱いんだって。夏は直射日光を避けて、

半日陰にしてあげてくださいだって!」

 

(ちなみに現在は門柱の上の、ガンガンに日が当たるところに置いてある)

 

「あらそうなの~」


 

「あのね。ああやって、名前を聞き取ろうとしているときに、色々言ったら聞こえないでしょ?

ああいうときは静かにしてね」

本当に子どもに諭すように私は伝えたが

そういった私の一言に対する母親の返事が衝撃的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれは独り言よ!!!」

 

は?

 

「この植物は何だったかな~って独り言だったのよ。わたしはいつもテレビに独り言言ってるだけなのよ!!!」

 

 

は?

 

つまり、わたしが何度も何度も動画を繰り返し、必死に名前を聞き取り、ネットで検索して教えてあげたことは

頼みもしないで勝手に私がしたことで、ただ独り言を言っただけだから、

名前を聞き取ってもらわなくて構わなかったし、調べてもらう必要もなかった。

頼みもしないのに、あんたが勝手に調べようとしてただけなのに、何言ってんの?!ということだ。

 

「は?すみませんね、余計なことをしました。もう金輪際何もしません。」

 

「そうね。わたしはいつもああやって独り言言ってるの!!!」

 

 

 

いつもなら、もうちょっと腹が立つが、なんだかこのやり取りに、あの母親のすべてが表れているような気がして妙に納得してしまって、あまり腹が立たなかった。

 

 

 

実は今週の月曜に、母親が私にマスクをとって(なんだか家の中でマスクしてるな~とは思ったが、咳をしていたのでそのせいだと思っていた)

 

「ほら、すごいでしょ?」と顔を見せてきた。顔の真ん中が内出血していたのだ。

 

「先週金曜日に外のバルコニーで転んじゃって頭打ったのよ。翌日整形外科に行ったから先生に診てもらって大丈夫だったんだけど、顔が黒くなっちゃってびっくりよ」

 

ちなみにこの母親は数年前(80歳)の時に自転車を転がしていて転倒して顔面を強打。

たまたま祭日で私が家にいたのだが、額の上を切って顔面血だらけで帰ってきて救急車で運んだことがある。

昔から結構頭を打ったりしているんだけど、普段から行動が雑で、ケガしてもおかしくない行動をしているので

あんまり驚かないわたし・・・

ただ、日ごろから気になっていることがあったのでこれ幸いと言ってみた。

 

「あのさ、家じゅうに敷いてあるマット、あれも滑って危ないからやめたほうがいいよ」

 

うちの母親は玄関の入り口、リビングの入り口、台所の床、洗面所の床などに、マットを敷くのが好き。

 

それ自体は否定しないのだが、滑り止めが付いていないマットを敷いているのだ(あ~おそろしい)

 

いや、正確には、マットがずれないように一部に滑り止めを敷いているのだが、そうなるとマット自体がずれてどこかに行ってしまうことはないけど、滑り止めが敷いていない端っこを踏むと、ずるっと当然滑るのだ。

 

これ、私も何回も滑っていて日ごろから危ないと思っていた。

 

が・・・

 

私が言った瞬間間髪入れずに言ったのが

 

 

 

 

 

「でも!!!」

 

 

 

はい、出ました~~。何を言っても最初は「でもだけどだって」

 

すべて否定から入る。

 

「じゃあ、床が汚れてもいいっていうの?!」

 

 

そんなことは言ってませんよ。滑り止めが前面についたマットに変えたらどうですか?っていうか

本当はマット自体が段差になって危ないから、なるべくやめたほうがいいんですけど?!

 

 

な~んて言い返したってなにも得ないどころか、倍返しになるので

 

「いや、すみません。もう言いません。何でもないです」

 

そう引き下がったら

 

「どうせ何言っても駄目だと思ってるんでしょ?!わたしだって言ってもしょうがないから我慢して言わないのよ」

 

は?

すみません。前半はともかく、後半の意味がわかりません。

とりあえず、何を言っても駄目だと思われていることについてはプライド傷ついて不愉快だったんですね?

でもそれに対していうことがなかったから、得意の話題のすりかえしたんですね??

 

脳内で納得しその場を離れた(これが一番いい)

 

 

私は母親から何かを命令されたり頼まれたことは記憶にある限りほとんどない。

 

母親も私に何かを頼んだりお願いしたことはおそらくほとんどないだろう。

 

だって、頼まなくったって「こまったわ~~」とか「どうしようかしら~~」とか「あれってなんだったかしら~~」「あれやらないといけないのよね~~」と一言つぶやけば、私がすべてを察して完璧に希望をかなえてきたからだ。

私はそうやって育てられてきたので、完璧な秘書になってたけど、10年前に支配されてうまく使われていたことに気が付いて「頼まれないことはやらない」と決めて以来、あらゆる独り言はスルーしてきたつもり。

でも今日のように、しみついた習慣が反射神経のように出ちゃうことがある。

そしてその結果「ほんと、いうんじゃなかった」「心配するんじゃなかった」と後悔するほど痛い目に合うのだ。

 

ちなみに、頼まないと有能な秘書(わたし)が何もしてくれなくなったら、ちゃんと私に頼むようになったか…と言えばそうではなく、「外注(兄や今まであまりかまってこなかった妹を頼るようになった)」するようになった。

 

というか、今までも、私以外の兄弟には「お願い」していたんだけどね。(彼らはお願いしないと動かないから)

私には「お願い」したことがないので、おそらく頼み方もわからないし、頼まないでやってくれた相手に、今更頼むのはいやなんだろけど。

おかげで私はらくちん♪

 

 

ま、今までも珍しくない、この実母の理不尽さに対してなぜ今日ブログを書こうかと思ったのかというと

 

「独り言なのよ!」という言葉がすべてを物語っていると思ったから。

 

「独り言」ってとても便利で、例えば今まで「どうしようかしら~」とか「困ったわ~」という独り言に対して私がすべて察して動いてきたことは、「独り言を言ってたらKUMAKOが勝手にやってくれたこと」なのよね。

 

だからたとえ私が「なんでいつも私ばっかりやらされるの?」とか「ほかの兄弟は何もしないじゃん!!」とクレームを言ったとしても「私は頼んでないわよ。独り言を言ったらあなたが勝手にやっただけでしょ!!」と言えるわけで・・・

 

独り言に対して私が行動したことについては、一切の責任を負わなくていいわけだ。

 

そしてもうひとつ・・・

 

独り言というのは相手の反応に対して責任を取らなくていいということ。

つまり、相手の話を聞かなくてもいいということ。

 

だから、独り言に対して相手が返した反応に対して、礼を尽くす必要もなければ、相手が不愉快にならないように気を配る必要もないし、相手の気持ちや言葉を理解する必要もないわけで・・・

 

一方通行で、垂れ流しで、自分の言いたいことをたれ流せばいいわけだ。

 

独り言はコミュニケーションじゃないんだから。

 

 

結局私は小さいころから、独り言をぶつぶつ言っている人のためにそれを察し、願いにこたえ、それによって「愛してもらおう」と無意識に思っていたんだけど、そりゃあ無理だったよねえ~。

 

 

 

なんか、今日の一言「独り言言ってただけよ!!」が、漠然と思っていたことを本人が口にしたので

ある意味すっきりした。

 

そして今後きょうだいから「なんで母親のためにいろいろやってやらないのか」と責められたら(兄に責められたことがある)

 

「だって、独り言だって言ってたから」と言い返すことができるわ(笑)