中学生頃からわたしの「悩みランキング」に現れ始め、あっという間に1位に輝いたのがこの悩みです。 | 旅館復活大作戦!!日本全国の旅館に、もっと元気になって欲しくて始めた ブログよ。

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この悩み、ずっと解消できないでいます。



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あれ、まずい、と思った直後、自分の身体が前後に大きく揺れたのが分かりました。思いがけない衝撃のおかげで、心臓がばっくんばっくん音を立てています。シートベルトが食い込んだ胸の辺りが、苦しく感じましたが、すぐ後ろに車が迫ってきているのがミラーに映ったので、そのまま左折して車を走らせました。

 

 

 

ちらっと足元を見ると、さっきわたしを驚かせたものが目に入りました。いま踏んでいるペダルの横でひっそりしている黒いペダル。ブレーキペダル。

 

 

 

愛車だった真っ赤なMINIが、調子が良くないな? と思ううちにあっという間にお釈迦になって数ヶ月。わたしの手元に新しい車がやってきました。おもちゃみたいな真っ黄色のPASSOです。なんとなく丸いフォルムと、運転技術に難があるわたしでも乗りこなせそうなコンパクトなサイズに惹かれて選びました。でも、決め手の半分以上はこの色です。アメリカのマスタードのようなポップな黄色が、丸いボディをより可愛く見せていました。

 

 

完全に見た目重視で選んだ車でした。一応、運転席には座ったことがあるものの、ちゃんと試乗することなく決めました。「キミが良い!」と。だから、初めてこの車を運転してみた時、ビックリしてしまったんです。

 

 

ブレーキのかかり具合が、MINIの時と全然ちがう、と。

 

 

 

以前乗っていたMINIは、ブレーキのかかりがやたらと良く、少し踏むだけですぐに減速します。だから、わたしには「ブレーキを弱めに踏む」という癖がつきました。初めて長期間同じ車に乗ることになったのがMINIだったから、運転の癖も自然とそうなってしまったんです。それ以外にも、MINIはハンドルが意外と重かったので、道を曲がる際に少し勢いをつけてハンドルを回すという癖もありました。

 

 

 

だから、PASSOに乗った時、あ、まずい、と思ったんです。いつもの癖でゆるめにブレーキを踏んだら、思ったよりも車体が前に進んでしまって。あやうく、一時停止線を超えてしまいそうになったものですから。交通量の多い道ではなかったのでそこまで焦らなくても良かったかもしれませんが、わたしは少しパニックでした。もうちょっと油断していたら、ここが通りの激しい道だったら、事故になっていた可能性もあります。

 

 

車種によって、ずいぶん個性があるものなのだなと、バクバクする心臓のまま思いました。車によって、操作方法を微妙に変える必要があるのだと。そういえば、MINIとPASSOでは、入れるガソリンの種類さえ違います。食べ物が違うのだから、身体に違いが出るのは当たり前と言えば当たり前かもしれません。

 

 

 

最近の若者が昔の人に比べて背と腰の位置が高く、足が長いのは西欧人の食生活が日本に入って久しいからだと耳にしたことがあります。バターやらチーズやら食べるから、孫達はスタイルが良いのだとお年寄りが口にしているのを聞いた時には、「え、そういう問題?」と、疑惑の目を向けてしまったものです。

 

 

現に、バターやらチーズやらを大量に摂取して育ったはずのわたしはちんちくりんです。お年寄りの話が正しいのだとすると、わたしの時だけ天から大きなハンマーが降ってて、その衝撃ですくすく育つはずだった足をこの長さでおわりにしてしまったとしか思えません。ガーン! と脳天を叩かれたせいで、わたしはこんな寸詰まりになってしまったのでしょう。ちくしょう。

 

 

 

身体が違えば、扱い方も変わる。

わたしは車によってそのことを学んだような気がします。

 

 

 

でも、逆に言うと、「車だったから」、このことに気づけて納得ができたのかもしれません。だって、全く同じことなのに、「車」で身を以て上のことを学ぶ以前は、ひどく苛立つことがしばしばだったんです。

 

 

どうして人間て、こと相手が自分になると、途端に厳しくなってしまうのでしょうね。厳しいと言えば聞こえが良いけれど、その実、結局はそれは単に「頑な」と言えるのだと思います。もしくは、「柔軟性が乏しい」、か。

 

 

 

幼い頃からの悩みを上げていけばキリがありませんが、中には解消されたものもたくさんあります。でもその中で、中学生くらいから悩みランキングに現れ始め、決して解消されることなく、着実に順位を上げていったのがこの悩みです。

 

 

 

どうしても長い睡眠時間が必要、ということ。

 

 

 

わたしは長い間、本当にこのことに困っています。だって、ただでさえいつ死んでしまうか分からないのに、その貴重な生きている時間の3割も眠ることに使わなきゃいけないなんて。本屋さんへ行くと、睡眠時間を短くするための本などもたくさん見かけるので、きっと同じ悩みを抱える人は多くいらっしゃるのでしょうね。

 

 

わたしは、8時間眠らないと、すぐに体調が悪くなる困った身体をしています。さすがに年齢も重ねたので、最近では7時間でなんとかなるようになりましたが、6時間ではいけません。試しに6時間睡眠に切り替えて生活してみたこともありましたが、3日目でギブアップし、4日目には9時間寝てしまいました。おい、わたし、それじゃ結局毎日7時間寝た計算になるじゃねーか。ごきげん寝太郎じゃねーか、お前。

 

 

わたしがグーピー眠っている間に、懸命に仕事をしている人がたくさんいて、誰かのために頑張っている人もたくさんいて。そういうことを考え出すと、たっぷり眠って気分爽快なはずの朝も、なにやらどんよりした気分になってしまいます。この三年寝太郎が、と寝間着のまま自分を罵っていた日々は、ゆうに10年を超えます。

 

 

でも、結局のところ、責めても仕方ないんですよね……。責めれば責めるほど睡眠時間を削れるなら良いけれど、そうじゃないのだし。わたしにできるのは、「一番良い方法で自分を乗りこなす」こと。これしかないんです。わたしに与えられたのは、あの身体ではなく、この身体ではなく、自分のこの身体に他ならないわけだし。

 

 

 

車だって、車種によってあんなに違いがあるのだから、人間ならなおさらのはず。仕方ありません。でも、グーピーしっかり眠った分、起きている間は懸命に頑張ろうと、そう思うのです。