つい15分ほど前、世界で一番愛し合うふたりを見ました。 | 旅館復活大作戦!!日本全国の旅館に、もっと元気になって欲しくて始めた ブログよ。

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え、マジ? そんなになんだ? そんなに離れたくないんだ?

 

 

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昔の友人の中に、遠距離恋愛のカップルがいました。どの程度離れていたら遠距離と呼べるのかその定義はひとまず置いておきますが、東京と名古屋は思い立ってすぐに会える距離ではないと思います。

 

 

そのふたりとは大学時代に出会ったのですが、付き合って間もないはずなのに、なんだか熟年夫婦を思わせる落ち着きがありました。何より、ふたりはとってもよく似ていました。自分は特別な人間だと誇示したい年頃のはずなのに、ふたりそろってそのあたりとても達観していて、他人を素直に認めることができる人たちでした。ふたりとも3人以上兄弟姉妹がいて、共に長男長女同士であると聞いた時には、なんとなく納得してしまいました。

 

 

 

大学を卒業して、ふたりは離れ離れになりましたが、当然のように付き合い続け、30歳を目前にして無事に入籍しました。離れて付き合うこと、およそ12年。さらっと書きましたが、誰でもできることではないと思います。東京から名古屋は、新幹線で3時間弱。もしかしたら、あのふたりは前世でも深い縁があったのではと、他人事ながらそんなことを考えたくなります。

 

 

愛が強いのだなぁ、とっても

 

 

 

どれだけ離れていても、めったに会えなくても、この人と一緒にいるとふたりともが決めている。「会える」のパワーは絶大です。だから逆に言えば、どんなに好きだったとしても、会えないことが別れのきっかけになってしまうことはよくあります。そんなに好きじゃなくても、会っているうちにこころが傾くのも、誰も責められない話です。そんな中で、よくぞ、と思うのです。

 

 

距離によって愛情を冷まされない

これが、深い愛情のしるしのようにも思います

 

 

その一方で、真逆のカップルもいます。ほんの一瞬でも離れたくない、離れたら死ぬ、と言えるようなカップル。どこで聞いたか忘れましたが、「彼氏がトイレへ行くたびに淋しがる彼女」という輩が存在すると聞いた時には、鼻の穴に深く深く指をつっこみ、ぐりぐり回しながら白目を剥いて気が付けば30分経過していました。

 

 

 

いや、離れても死なねーし。トイレに行くたび死んでたら、毎日カジュアルに10個以上命が必要です。

 

 

 

けれども、いまのわたしは、ほんの一瞬離れただけで死んでしまうカップルの存在を信じています。「彼氏がトイレに行ったら死んじゃう病」の輩をさしているのではありません。そんな女に対しては、未来永劫「いや、死なねーし」と吐き捨て続ける所存です。

 

 

 

百聞は一見にしかずですね

そんなカップルに、出会ったんです

ついさっき

 

 

今日、あるひとりの女性が会社を訪れました。縫製のお手伝いをしていただける方の募集をしていたのですが、それに応募してくださった女性でした。

 

 

その女性には、少し前に練習として縫っていただくために、作務衣を1着お願いしていました。それがひとまず縫いあがったので、見せに来てくれたのでした。製造の責任者である久磨衣スタッフが奥へ女性を案内しました。

 

 

わたしは、女性が事務所の中を通ってミーティングルームまで歩いていく様子を、とても興味深く見ていました。女性はひとりではありませんでした。同伴者がいました。

 

 

どの部分の縫製が難しかったとか、意外とこの部分はすんなり縫えたとか、壁の向こうのミーティングルームからスタッフと女性の話し声が聞こえてきました。しばらく和やかな声が続いていましたが、突如、ふたりのものではないすさまじく大きな叫び声が聞こえました。この事務所にこんな大音量が響いたことはかつてありません。

 

 

 

様子を見に駆けつけると、叫んでいるのは女性の同伴者でした。

 

 

 

彼がどうして叫び出したのか、よく分からず、大丈夫ですかと声をかけると、女性が自分のすぐとなりに立っていた同伴者をスッと小脇に抱えました。その途端、彼はピタリと叫ぶのをやめました。もしや、彼は、ほんの少し女性と離れたことで、あんなに叫んでいたのでしょうか。

 

 

 

ほんの少しもほんの少し

距離にしてたった2歩

これ以上の近距離恋愛はありません

 

 

 

わたしには、最近赤ちゃんを間近に見た記憶がありません。街中で見ることはあるけれど、その時の赤ちゃんは風景の一部です。だから、赤ちゃんとはどういう生き物なのか、イマイチよく分っていません。そんなわたしにとって、今見た光景はかなり驚くべきものでした。こんななんだ、赤ちゃんて! と新鮮にビックリしていました。

 

 

 

え、マジ? そんなになんだ? そんなにママと離れたくないんだ?

 

 

 

女性が連れてきた赤ちゃんは、一応自力で立っていましたが、「立つことにすべての力を注いでいる」ような感じでした。それは「ようやっと人間」と言えるくらいのあぶなっかしさでした。

 

 

別に、女性は彼から離れたわけではありません。トイレに立つどころか、ほんの一瞬、小脇に抱えていた彼を、横に置いただけでした。なのに、あの泣き叫びっぷり。

 

 

 

その様子は「あなたがいなかったら死んじゃう」と、訴えているように見えました。

 

 

しかし、それは何も赤ちゃんの方だけではありません。きっとママであるこの女性も彼と離れてしまったら、寂しくて悲しくて、仕方なくなるのだと思います。例えば、女性が保育園などに彼を預けるとして、その初日なんかは特に。

 

 

 

はー、すげぇな、親子の愛と単純に感心してしまいました。

どんなに相思相愛のカップルでも、このふたりにはかなうまいと密かに思いました。