自分とはかけ離れていると頭から信じ切っている人物に、図らずもすんなり共感できてしまう時。 | 旅館復活大作戦!!日本全国の旅館に、もっと元気になって欲しくて始めた ブログよ。

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Eテレの「ねほりんぱほりん」というインタビュー番組をご存知ですか?

 

 

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布の力久磨衣(くまい)の安達美和です(^◇^)

 


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得意なことはなんですか? ともしも誰かに聞かれたら、1分悩んで「……ふ、フラフープ」と蚊の鳴くような声で答える安達美和です。こんにちは。いや、だって、本当なんだもの。最近、胸を張って「あちきはこれが得意でありんす」となぜか花魁風に言えるものって、フラフープだけなんです。

 

 

わたし、大変にフラフープが得意です。

 

 

一度回し始めたら30分は止まりません。数年前、フラフープだけでガッツリ痩せようとしていた時などは、1時間回し続けることもざらにありました。終わった時は腰回りグダグダでしたけどね、とてつもない疲労で。でも、そのおかげで骨盤がよく動くようになり、整体へ行くとそこの先生に「うわ、背中ヤバいね、かったいわコレ、肩甲骨も動き悪いな~……しかし骨盤だけ超動く!!」とけなされた後に必ず誉めていただけるようになりました。えっへん。

 

 

フラフープの良いトコロはいくつかあります。

 

 

室内でできること。わざわざ運動するために移動の必要がありません。それに、その場にとどまってクルクル回すだけだから、大して広いスペースもいりません。そして、これがわたしがフラフープについて一番気に入っている点ですが、回しているあいだに他のことができるんです。あ、料理とか洗濯とか、将棋とかはできませんよ、念のためね。(「オレはできるけど」という方はご連絡ください。「へー、超器用ですね! ちょっとお聞きしますけど、それ、本当ですか?」って聞きますから)

 

 

 

フラフープをしている間、映像を見ることができるんです。

 

 

スマホの小さな画面を手に持って映像を見るのはちょっときついですが、テレビやPCの画面であれば、フラフープをしながらでも悠々と見ることができます。運動しながらニュース番組で情報収集したり、面白い映画で楽しんだり。フラフープを手に取ると、ほぼ自動的に映画や面白い番組にチャンネルを合わせているので、フラフープの時間はそのままインプットの時間にもなっていて、気に入っています。

 

 

それでね、最近好きなのが、Eテレの「ねほりんぱほりん」というトークバラエティ番組。ご覧になったことありますか? 面白いんです、あれ、とっても。(上のリンクからHPへ飛びます)

 

 

ためしにこの番組を消音で見てみると、普通の可愛い人形劇です。もぐらとブタが、コミカルな動きをしていて、見ているだけでホッとします。安らぐなぁ、って。でも、徐々に音量を上げてみると、ビックリするような過激な単語が飛び交っていて、その驚きは二度見ぐらいでは済みません。(実際にはテロップも刺激的なので、消音にしといたところで人畜無害な人形劇ではないのですが)

 

 

もぐらの人形に扮した番組MCが、ブタのぬいぐるみに扮したワケありなゲストにグッと立ち入った話を聞いていくというスタイルなのですが、何度見ても感心してしまいます。これ、「人形劇」という見せ方を取らなければ、こんなにまろやかに受け止められないよ、視聴者も。裏を返せば、どんな内容であっても、伝え方次第でなんとか受け止めることができるのかもしれません。そう考えると、「伝え方の工夫」には努力のし甲斐があるものですね、とても。

 

 

もちろん、「人形劇」というスタイルだからというばかりでなく、MCであるタレントさんの、ゲストへのスタンスが素晴らしいということもあります。どんなに社会的に眉をひそめられてしまいそうなゲストにも、良い距離感で、フラットに話を聞いていくので、視聴者も穏やかな気持ちで聞くことができます。すごいなぁ、山ちゃんとYOU。

 

 

最近見たタイトルだと、「元薬物中毒者」と「元サークラ(サークルクラッシャー)」のふたつが印象に残っています。サークルクラッシャーとは、自分の所属するコミュニティをわざと恋愛などでごちゃつかせて、集団を崩壊させる人のことを指すそうです。……こえーよ。モテないオラにはいっこも共感できねぇだ。元薬物中毒者の方にしても、自分とは遠い存在だと思って眺めていました。可愛いブタのぬいぐるみになった、元薬物中毒の女の子。

 

 

でもね、これが一番驚くことなんですけど、ふと、そのゲストの言うことに共感できてしまう瞬間があるんですよね。どのタイトルを見ても。これ、すごいよなぁ、と思うんですけど。(ちなみに、同じくEテレの「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ていると、ほとんど共感できずただ驚嘆しているうちにスガシカオが「♪進もう~」っつって番組が終了することが多くあります。わたし、早く人間のプロにならなくちゃ……)

 

 

あ、今このゲストが言ったこと、わたしとても分かる。

 

 

そう感じた瞬間に思い出すのは、決まって高校時代に読んだ太宰治の「人間失格」のことです。その時、わたしもご多分に漏れず、あれを読んだ方の多くが感じたであろうことを、やっぱり感じました。

 

 

この小説の主人公は自分に似ている。

 

 

「人間失格」なんてショッキングなタイトル、とてもじゃないけど共感できないと思いながらページをめくって数行文字を目で追った途端、「これ、自分だ」と愕然とするあの怖さ。自分とはかけ離れていると頭から信じ切っている人物に、図らずもすんなりと共感できてしまう時、やはり一瞬ひやっとしませんか。こうなる可能性が自分にもあると突きつけられてしまったようで。

 

 

そう考えると、「ねほりんぱほりん」という番組は、やっぱり怖い番組なのかもしれません。人形劇という可愛くて受け止めてもらいやすい伝え方をしながら、結果的に、全く自分とは違うと思われていたゲストに共感している己に気づかされてしまう。

 

 

 

はぁ、確かに、人間って面白い、ですね。