お母さん!! 落ち着いて、お母さん!!
「リクルートできちゃう旅館の和装ユニフォーム」ならおまかせの
布の力久磨衣(くまい)の安達美和です(^◇^)
オリジナル暖簾や館内着・羽織なんかも企画製造してるんだぜッ
わたくしごとではありますが、今年で布の力久磨衣は創業80周年を迎えます。(ちなみに先日、うちの常務がこんな記事を書いていました)自分が生まれるはるか昔から、この会社を支え続けてくださったお客様や、取引業者さんや、社員の人たちがいたのだと思うと、ありがたい気持ちが溢れてきます。
ミーティングを行う会議室には、創業者である熊井軍平さんの写真が掲げられており、我々は彼の眼差しを受けながら様々な話をする毎日です。
わたしは軍平さんに会ったことがありません。彼とわたしは曽祖父と孫という関係になるのですが、なにしろ軍平さんはわたしの母が幼いころにはとっくに亡くなっていたので、現実世界での接点は持てるはずもありません。ただ、彼の血が自分にも流れているということだけは事実として存在しています。
母には、軍平さんの記憶があるそうです。
岡山へ出張に行った際、果物をおみやげに買ってきてくれたこと。(当時の交通手段は汽車だったから、帰りの車中はさぞや果物の甘い香りで満ちていたことと思います)男性にしては声が高かったこと。とても字がキレイだったこと。
創業者とちゃんと話をしたことがある人間は、いまの社内では母ひとりになります。その分、わたしと比べても他の社員の誰と比べても、創業80周年の重みというか、手触りをはっきり感じているのは、母なのだと思います。
だからなのでしょう。母、言い変えるといつみ常務が、こんな企画を持ってきたのは。
良いですね、いつみさん。詳しく聞かせてください。
すると、
こうなりました。
だって、
通常、久磨衣で使用する生地は二種類あります。ひとつは、生地屋さんが持っている普通の生地。いや、普通というか、他の会社さんも同じものを購入することができる生地。在庫品です。
そしてもうひとつは、久磨衣オリジナルの生地です。どんな生地にどんな色柄を染め付けるのか全部決めて作る生地。これは、他の会社さんの手には入りません。久磨衣専用の生地です。
上のみっつの生地は、久磨衣専用の生地なんです。つまりその、作るのに手間がかかる分、有り体に言ってしまうと、その……なかなか高価でして……。いや、華やかで可愛い生地なので、客室がパッと明るくなりますし、すっごく良いんですが……。
ミーティングは荒れました。
「ちょっと安すぎではないか」
「しかし、創業80周年だから」
「お客様へ感謝の気持ちをきちんと伝えようじゃないか」
「それに、創業80周年だから」
「客室で使っていただくものを華やかな生地で作れば、女性のお客様に喜んでいただけるじゃない」
「なんたって、創業80周年だから」
「なにせ、創業80周年だから」
「そんなこと言ったって、創業80周年だから」
「つまりは、創業80周年だから……」
……はい、ぐちゃぐちゃ言い訳して参りましたが、結局何を申し上げたいのかと言いますと、創業80周年ということで、上記のロットと価格で、羽織・座布団カバー・暖簾をお仕立て致します。
いつみ常務ご乱心企画、どうぞお役立てくださいませ……!