地震がおきたら | くまちゃんのわらって日記。

くまちゃんのわらって日記。

人間大好き おしゃべり大好きくまちゃんが日常の見聞きしたことを綴ります。

 

 
 
   谷敏行 原案
 畑中弘子 文
 かなざわまゆこ 絵
 神戸消防局 企画・協力
 BL出版
 

 

けんちゃんは小学3年生でゆうちゃんは小学1年生です。
2人は学校から帰ってきて、避難訓練をしたことをお母さんに話します。

地震が起きたときは「しせいを低く」「頭を守って」「動かない」こと。

避難するときは「おさない」「はしらない」「しゃべらない」

「もどらない」こと(「お・は・し・も」の約束)。
消防士さんから学んだことを口々に報告する2人に、

お母さんはびっくりするようなことを話してくれます。

それは、昔この街が地震で、建物がたくさんこわれて中がぐしゃぐしゃになったとき、

お母さんは小学3年生だったこと。

こわれた建物のなかにとりのこされて「助けてー」と叫んだこと。

でも消防士さんは、まずは火を消さなければならなかったこと……。

初めて聞くお母さんの話に、けんちゃんもゆうちゃんもびっくりしながら耳を傾けます。
地震を経験したお母さんとの会話のなかで、けんちゃんとゆうちゃんは、

もし地震が起きたら、自分たちはまず どんなふうに動かなくては

いけないのかを学んでいきます。

地震がおきて閉じ込められたら、「助けて!」と声を出すこと。

声を出せなかったら、何かをたたいたり笛をふいたりして音を出すこと。

また、閉じ込められている人を見つけたら、大人やまわりの人に知らせること。
揺れている間は身を守り、揺れがおさまったら家の中でつかっている火を消すこと。

火事が起きたら、小さい火のうちにみんなで力をあわせて火を消すこと。

津波が起こるかもしれないから、高いところに逃げること……。

本書は神戸市消防局の企画・協力で作られた本。

1995年に起きた阪神・淡路大震災の教訓が具体的に盛り込まれ、

とても実用的な内容になっています。

地震が起きたとき、何がいちばん大事なのかを、絵本の形式で教えてくれます。

 
  23年前の早朝 ここ奈良でもかなりの揺れを感じました。
  余震におびえながら つけたテレビには燃えさかる町が映し出されていました。
  亡くなった方の数がどんどん増えていき、ただただこれ以上の被害が出ないようにと
  祈るばかりでした。
  今日は追悼式が行われていると思いますが 私も心より祈り、
  震災のことを語り継ぎたいと思いました。
  今日も絵本力に感謝です。