TLでおススメされてて観放題終了間際だったので取り急ぎ見たヤツ!
どうしてこの作品がTLに流れて来たのかな~ってちょっと不思議だったんですが観終わってwikiを覗いて納得。監督・脚本があのドゥニ・ヴィルヌーヴでした♪
カナダのケベック州、アラブ系移民の母子家庭で育ったジャンヌと双子の弟シモン。突然、母・ナワルが亡くなり彼女が生前秘書として勤めていた公証人ルベルから遺言を聴かされる。その内容は死んだと聞かされていた父親と存在すら知らされていなかった兄を探し出し2通の手紙を渡して欲しいと云うもので・・・
観終わってみれば救いもなくあまりにもひどいお話、序盤でおばあちゃんが嘆いた通りになってしまう顛末は救いがありません(T_T)それにしてもそもそも「宗教」って人を救う事を目的としているはずなのにどうしてこんなことになってしまうのか?思わずにいられないですね。自身と異なる宗教を認めると云う事はその神の存在も認める事となって自身が信じる神の存在を否定してしまうから?神は自分が信じる神のみで他は偽物だって事なんでしょうね。いいとこどりで神頼みをする日本人に生まれた自分にとっては宗教の違いが戦争に発展するって事がなかなか身をもって理解はできません。
中盤でナワルが子供を探し求めてバスに乗るくだり、宗教の違いなんて見た目じゃわからないじゃん!ってホントに思ったし、彼女の咄嗟の行動に涙ぐんでいたらあの顛末。もう宗教の違いはもはやきっかけでしかなくて憎しみの連鎖が連なっていくだけなんだとも感じました。母を探し求め絶望し殉教まで望んだニハドや母から憎しみの連鎖を断ち切って欲しいと託された双子の姉弟のその後が想像も出来ず衝撃の一本でした!
「灼熱の魂」 オススメ度 ★★★