この事件うっすらと覚えています。まだ8年しか経っていなかったのは意外でした。大変なことが起きているな~とは思っていたんだけれども日本から遠く離れた国の出来事だったし8割がた他人事でしたが、いや~観て驚きました!まさに映画の様なお話!希望を持ち続けた人たちの勝利の物語にじーんときちゃいました(#^.^#)
見ている時には気づきませんでしたが主演がアントニオ・バンデラス、共演者にガブリエル・バーンやルー・ダイアモンド・フィリップスと渋いキャスティングでした。
2010年8月チリ共和国のコピアポ近郊のサンホセ鉱山で坑道の崩落事故が発生。閉じ込められた33人の鉱山作業員達は避難所に退避し奇跡的に全員無事だったが外部との連絡は一切取れず、救助を信じて待つしかなかった。しかし避難所は地下700m、そこまで坑道を掘るのに100年もかかったと云われている地点だった・・・
多少の脚色はあるのでしょうがまぁ驚くことばかり、事故を隠蔽しかねなかった会社、それを押しかけて声を上げたことで防いだ家族達、支持率目当てだったとしてもその時に行動に出れた政府などなど様々な幸運が重なって奇跡的な結果につながったんだと驚くばかりです。
閉じ込められた33人もリーダーシップを発揮したマリオのおかげもあるんでしょうが、良く冷静に行動したなと尊敬しちゃうし、家族のケアまでも考え33人が生きているという希望を捨てずに行動したあの大臣も凄いです!18日目にしてようやく確認できた生存情報。それまでは生きているか不明、備蓄食料から考えれば絶望的ともいえる中で救出作業を推し進めた地上の人たちのその想いに胸を打たれました。
地上と連絡が出来るようになってからの33人の仲たがい、特にリーダーのマリオが村八分にされてそれを修復する展開や出産間近の妻の待つ作業員や姉と仲たがいしている作業員などサイドストーリー的な部分も見応えありました。隣家に愛人を持つ男のくだりは唯一ホッと出来て、いい具合で差し込まれる上手い演出でした。
映画みたいなホントの話、一見の価値はある作品でしたね!
「チリ33人 希望の軌跡」 オススメ度 ★★★