まごころを君に | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!


昔、愛読していた「SF映画図鑑」みたいなものにこの作品の紹介があっていつかは観てみたいと思っていた作品。当時はなんでSF映画にジャンルされているんだろうと云うのが一番の疑問だったのですが、あれからかなりの年月も経って、大方のあらすじもなんとなく知ってしまった今になって初鑑賞です。
ちょっと前に日本でもドラマ化されて放送していましたね。

オープニングは公園で子供たちが遊ぶ中、大人のチャーリー(クリフ・ロバートソン)が子供達に混じって楽しそうに遊ぶシーン。
チャーリーはIQ70の知的障害を持つ青年であったが人並みになりたいと願い夜間学校に通い続けていた。そんな強い学習意欲に興味を示した教師アリスはチャーリーをある実験の被験者として推薦、その実験とは外科的手術で知能の向上を図ろうとするものであったが・・・

主演のクリフ・ロバートソンはこの作品でオスカーの主演男優賞を受賞したそうですが、確かにチャーリーの術前、術後の演技は別人のように見えて感心させられました。
ただ、原作の「アルジャーノの花束を」の解説を読むと知能は向上するも感情がそれに追いつかない様や知識を急速に吸収し頭脳明晰になったチャーリーが他人を見下すようになる、重要な部分の描写が弱い印象を受けました。その辺りをもっと細かく観たかったです。
反面、知能の向上とともに遅い思春期が訪れる様や常人を遥かに上回る頭脳を持った彼が
人類の未来に暗い悲観的な予測しか持てないと云う所は興味深かったです。


ラストは冒頭のシーンに戻り、楽しそうに遊ぶチャリーの姿でエンドクレジットですが見る人によってとらえ方も違うのかな?童心に囚われたままに遊ぶ彼を幸せと思うか、知識を失ってしまった彼を不幸と捉えるか?
実は職場に一人、知的障害を持つ方がいます。仕事の上での彼の行いを傍から見ると腹立たしいことが多く、その人との間に壁を築いてしまっている自分には気が付いているのですがどうする事も出来ないジレンマ((+_+))
知的にであろうが身体的にであろうが憐れみをの気持ちで接するのは間違いだと考えますし、ハンデがあるからと云って何から何まで甘やかすのも間違いだと思います。身体的にハンデのある方なら本人の「手伝ってほしい」って場面は明瞭で求められれば手を貸すことは簡単なことです。だけど知的ハンデのある方はそれすら不明瞭なのかな?と考えると注意深く見守る事が第一歩なんでしょうか?こんなことをあれこれ考えるのは自分の良心に従っての事なのか?良い人だと思われたいと自尊心を満足させる為なのか?それすらも判らなくなっています。48年も生きているのに我ながら情けないことです((+_+))

「まごころを君に」 オススメ度 ★★★


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