少年メリケンサック | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!


2009年の宮藤官九郎監督作品。
クドカンの作品に初めて出会ったのはドラマ「池袋ウェストゲートパーク」でした。
深夜時間帯の再放送を見てドハマリwww
以来、クドカン作品と聴けば取り合えずは観てみるって感じになってます。
彼の監督作品では「真夜中の弥次さん喜多さん」がたぶん一番好きで、特に荒川良々が増殖してるクライマックスは何度見ても爆笑できます(#^.^#)
もちろん「あまちゃん」にもハマリましたよ(#^.^#)
NHKって制約がキツイそうでクドカン色は薄めてあった感はありましたがそれでも毎回楽しみに見ていました。
公開予定の「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」も長瀬君と神木君やクドカン作品の常連さん達のキャスティングを見るだけで間違いなく面白い作品になっているんじゃないかと楽しみですね(#^.^#)


レコード会社で働く派遣社員カンナ(宮崎あおい)は新人発掘担当者。ある日ネットでパンクバンド「少年メリケンサック」の動画を発見、パンクには興味も縁もないカンナだったがその圧倒的迫力に何かを感じプッシュしたところ社長の鶴の一声でスカウトすることに。
だが、ベーシストのアキオ(佐藤浩市)をなんとか探し出したカンナの目の前にいたのは50近い汚いオッサンになり果てたアキオであった。カンナの発掘した動画は25年前、「少年メリケンサック」の解散ライブの模様を映したものであったのだ。一方、会社では自社のサイトに動画をアップしたところ驚くほどの関心とアクセス数の急増にライブツアーを決定、ダメオヤジ達を復活させ何とかライブを成功させるべくカンナの奔走が始まるが・・・


宮崎あおいのコメディエンヌぶりが見ていて楽しいです。怒った顔もカワイイ(#^.^#)
恋人スガマサル(勝地涼)とのやりとりで見せる「がぉぉぉーーー」も笑えます。
バンドのメンバーもインパクト大!!!
あまり見たことのない佐藤浩市のダメ人間ぶり、「10万サクセス」や「中年の好奇心なめんなよ!」、カンナをからかう「チ〇コでけぇーのか?」が笑えます。
アキオの弟でギターのハルオ(木村祐一)は星野源に頭突きを喰らわすし、あだ名の由来が笑える痔ろうドラマー、ヤング(三宅弘城)は揺れる車内でエロ本の新たな楽しみ方を教えてくれるし、一番のお気に入りはボーカルのジミー(田口トモロヲ)でカンナの隣で寝たふりをして手を伸ばすシーンや貧乳を見ての舌打ちなど爆笑させてもらえました(#^.^#)


メンバーの若かりし頃の回想シーンでそれぞれ違う俳優さん達が演じていますが、若いハルオを演じた波岡一喜には以前から注目してたので見つけた時は嬉しかったです。結構、いろんな作品で見かけるんですがなかなかブレークしないのがじれったいです。まぁ、昔の知り合いに似てるってだけの話なんですがwww
「パンクとは?」とドキュメンタリータッチでの導入も興味深かったし、劇中のオナラにまつわるセリフ「だから音楽も無臭なんだ!」は妙に説得力があってなかなかの名セリフでした(#^.^#)
劇中にも多くのパンクロッカーや音楽関係者達が端役を含め登場しているようです。自分は星野源、峯田和伸、ピエール瀧、遠藤ミチロウ位しかわかりませんでしたが詳しい方が見れば楽しみの一つになるのかな?などと思います。


監督自身が音楽活動を行っているだけあって劇中に登場する曲もこだわりつつ笑わせてくれます。ただバンドのメインの曲「ニューヨークマラソン」だけはしっかりとパンクしているように思え、iPodに入れておきたい位でしたが見つかりませんでした((+_+))
やっぱりあの歌詞じゃ販売は無理なのかな?
よく考えれば、まんま「空耳アワー」ですがあのオチはさすがクドカンって感じで気に入ってます。2作目の監督作品としてはかなりの完成度、笑いの裏にパンクに対する愛情が見え隠れするオススメ作品です(#^.^#)

「少年メリケンサック」 オススメ度 ★★★★


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