戦火の馬 | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!


イギリスの児童小説を基にスピルバーグが映画化した作品。
貧しい小作農の息子アルバートが額に白いひし形の模様と四肢に白い靴下をはいたような模様のあるサラブレットと運命的に出会い、別れ、奇跡の再会を果たす様を第一次世界大戦時のフランスを主な舞台にして描かれた長編作品。
劇中、物言わぬサラブレットが時たま目で語っている様に見えたのが印象的でした(#^.^#)


アルバートによってジョーイと名付けられたサラブレッドは貧困ゆえに、軍人に売られ戦場に赴き様々な人々と関わっていく展開が見ていて飽きませんでした。
イギリス軍人の主を亡くしたジョーイはドイツ軍に囚われ軍用馬とされますが、そこで関わる幼いドイツ兵の兄弟のエピソードは実際にも遠からず同様な事実があったのだろうと容易に推測でき暗い気持ちにさせましたが、その反面イギリス軍とドイツ軍が睨みあう戦場のど真ん中で有刺鉄線に動きを封じられたジョーイに対して双方の兵士が取った行動は感動を憶えました。
ワイヤーカッターが沢山投げいられるシーンには笑えましたが、多くの兵士が2人の兵士と気持ちは同じという象徴的な描写でもありました。
あんなに優しい気持ちを持てる者同士があの共同作業の後、また殺し合いに戻るのだろうと云う描き方は戦争の無益さを強く主張しているように感じられました。


ジョーイの親友とも云える黒いサラブレッドの存在も良かったです。戦場でお互いに助け合う2頭の姿は心に響きました(#^.^#)
全体的に自分のイメージする「スピルバーグらしさ」は殆ど感じず、それだけ原作の完成度が高い証なのかなと思えましたね(#^.^#)

「戦火の馬」 オススメ度 ★★★


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