許されざる者(2013年) | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!


クリント・イーストウッドのオリジナル版は遥か昔に観ましたが殆ど内容は忘れてました((+_+))
強いて上げればジーン・ハックマンの演じた傲慢な悪役ぶりが凄かったなって印象が残ってます。なんでリメイク?って疑問もあったし、どんな風に脚色されてるのか興味もあったので観てみました。

主人公の十兵衛(渡辺謙)はかつては江戸幕府を護るため戦い、その情け容赦ない戦いぶりから「人斬り十兵衛」と怖れられた存在だった。明治初期、蝦夷地で最愛の妻に出会って「二度と人は斬らない」と誓いを立て彼は真っ当な人生を歩み始めたかに見えたが妻に先立たれ、子供二人と困窮に喘ぎながら荒地を耕す彼の前にかつての仲間が賞金稼ぎの話を持って訪ねて来た、、、


観てるうちに内容も薄っすら思い出せてきました。
埋めてあった武器を掘り返すシーンや保安官が見せしめに賞金稼ぎをこれでもかって位ボコボコにいたぶるシーンとか(^^♪
この保安官をオリジナルではジーン・ハックマンが演じていて、今作では警察署長として佐藤浩市が演じてます。佐藤浩市は、嫌いではありませんが、かなりイメージが違っちゃいますね。
ジーン・ハックマンは彼の様に二枚目でなく無骨と云う言葉がピッタリ当てはまる俳優だと思っていますが、その無骨、粗暴さがオリジナル版の悪役にピッタリとハマっていたと思います。佐藤浩市はイケメン過ぎてその辺りが欠けていて悪役がしっくりとこなかったです。わざわざイケメンを配役しなくても日本の俳優さんの中にもっとピッタリな人がいたんじゃないかなってのが正直な感想です。
今作では見せしめにボコボコにされる賞金稼ぎを國村隼が演じていて、まぁかなり痛々しくはありましたけれど、自分に残っている印象としてはオリジナル版のジーン・ハックマンのボコボコ加減の方が観ている方がドン引きする位酷いものだった覚えがあるんです。


それから忽那汐里も女郎役はかなり無理があったんじゃないかと思えました((+_+))
初々しさを採っての起用なのかもしれませんが、顔に刻まれた傷痕を含めて可愛く、綺麗に見えてしまって痛々しさが薄れちゃってた感じです。それに躰を売ってお金を稼いでいるって悲壮感みたいなものを彼女に求めるのは荷が重すぎます(T_T)
イメージを脱却する思惑があったのだと思いますが、やるなら戸田恵梨香が「劇場版SPEC」で見せてくれた女優らしからぬ位の特殊メイクで挑んで欲しかったです。
もっと言ってしまえば小池栄子の方があの役柄は合っていたんじゃないかな?
初々しさはなくなるけど彼女の演技は「接吻」で立証済みだと思いますし、物語の発端となる重要なエピソードの役柄ですから、それくらい力を入れたキャスティングでもよかったんじゃないかと思っちゃいました。


主演の、渡辺謙には文句はありませんでしたね(#^.^#)
イメージ通りで十兵衛役にピッタリハマっていた印象をもてました。
「好きなだけ酔え、嫌でも明日の朝にはまた思い出す」ってセリフが激シブ過ぎて、その流れでのクライマックスは見応えはありました(≧∇≦)
オリジナル版を上手く舞台を日本へ移してリメイクはされているとは思いましたけど、どんな意図でリメイクしたのかはハッキリ判らなかったし、正直なところはオリジナル版を観た人にこの作品を薦めるかと訊かれたら微妙です(T_T)

「許されざる者(2013年)」 オススメ度 ★★★


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