皆様ごきげんよう。怒り方コンサルタント、矢野です。初めましての方はようこそ。私の自己紹介はこちらです

 

 

 皆様は、自分にとってイライラの種だったものが、解像度が上がったり、仕組みがわかったりして許容できるようになった経験、ありますか?私は最近ありました。

 

 ということで今回は 蝉の声にイラっとする夏が終わった一冊『蝉法師』を読みました について書いていきます。蝉が本格的に鳴き始める前にこの本を読めて、本当に良かったです。

 

 

 『蝉法師』はマンガですが侮るなかれ。

 

 この本のおかげで、私は怒りの受容度を上げる、とてもいいアンガーマネジメントのトレーニングができました。もう今年からは蝉の声を聞いても怒りをほとんど感じないでしょう。大きな変化です。

 

 この変化が起きると蝉の声を聞いた時、自分がうるさく感じるのならどうすれば解決するか、自分ができることに集中するようになります。

 

 蝉の声にイラっとする夏を終わらせたい皆様、ぜひ読んでみてください。良質な物語や美麗で緻密な作画を楽しみたい方も、もちろんどうぞ。

 

 

 本からはみ出ているのは初回封入特典のポストカードです。もちろんこのブログは宣伝を依頼されたわけではなく、個人で勝手に書いているものなので誤解なきようお願いいたします。


 試し読みはこちらでできます。

 

『蝉法師 訳アリ坊主三人衆、嫁探しの珍道中』墨佳遼 著 イースト・プレス 2024年

本でも電子でも販売中です。

 

 

 『蝉法師』は、蝉を擬人化して描かれており、蝉が羽化してから次の命を繋ぐまでの物語です。
 

 アイデアがすごいと思いましたが、蝉の世界を僧侶の世界にたとえていて、蝉の声は読経として表現されています。

 

 その読経を聞いて尼蝉が気に入ったら命をつないでいけるので、別宗派の蝉法師3人がお嫁さんを探して旅をします。

 

 擬人化といっても蝉なので腕は4本あったり、足の形も特殊です。元の蝉のデザインが上手に僧服に落とし込まれていて格好いいです。あと絵がたいへん魅力的。屈託のない笑顔が特にいいです。

 

 蝉の種類は僧侶が属する宗派として描かれています。主人公はそれぞれ『熊・油・明々』。どの種類の蝉かわかるでしょうか。

 

 おまけマンガでは日暮法師=ヒグラシ蝉も登場します。ヒグラシの読経=鳴き声は小学生の頃、キャンプ場でよく聞きました。いい声ですよね、ヒグラシ。

 

 物語の中で、蝉たちは地下で長く修業し、羽化を経て経を唱えても競争は激しく尼蝉に断られるし、道のりは厳しいし、捕食者の存在や、自分の寿命という制限があります。

 

 さらに旅をする蝉法師3人、それぞれ抱えている問題があります。それでも最後まで可能性を信じてあがく姿が胸を打ちます。

 

 望むものを得られないもどかしさ、旅の途中で直面する悔しさ、悲しさ、憤り。笑顔が明るく気のいい彼らの旅の結末が…本当に…こう…。大丈夫、私は良識あるオタクなのでネタバレはしません

 

 

 個人的には命を落とした蝉法師について、墓がつくられない表現が自然界に生きる蝉らしくリアルで、土に還るという意味を含め、無常を感じて良かったです。

 

 また、尼蝉視点からの物語もあります。

 

 尼蝉にも、まず羽化の段階から厳しい競争自然との闘いがあること、相手を見つけたらそこで命が終わるので、何を基準にどう相手を選べばいいかの悩みや葛藤があり、共感しやすい姿で描かれています。尼蝉の僧服もグッドデザイン。

 

 相手を見つけたらそこで命が終わる、という恐れを抱え旅をする中で、別の宗派の尼蝉と知り合い、同行を申し出る。その結末がまたもう…もう…。ネタバレはしませんが、読み終わった人と語りたいです。…どうして目をそらすんですか?

 

 

 

 話をもどして、騒音だと思っていたものが、解像度が上がったり仕組みがわかると許容できる、というシチュエーション、他にはたとえばこういうものがあります。

 

 身近な例として挙げるなら、工事現場の音でしょうか。 

 

 通勤途中や家の近くの工事の音は、何も知らないと騒音と感じてイラっとすることがあります。

 

 けれど、その工事がライフライン整備の為や、待ち望んでいた設備を作っていることを知ったり、家族や友達が工事関係者等で、どうして大きな音が出るのかを話すのを聞いたりすると、「頑張れ!」や「いつかは終わるし、ちょっとの間くらいいいか」と許容できたりします。

 

 知らないことは怒りに繋がりやすいです。世の中の解像度を上げて怒りを手放せる機会があるなら、積極的に拾っていきたいですね。

 

 

 いかがでしたでしょうか。

 

 今回は 蝉の声にイラっとする夏が終わった一冊『蝉法師』を読みました について書いてみました。皆様は蝉の声にイラっとする方ですか?

 

 『蝉法師』を読むことで、私は怒りの受容度を上げる、とてもいいアンガーマネジメントのトレーニングができました。もう今年からは蝉の声を聞いても怒りをほとんど感じないでしょう。

 

 蝉の声にイライラするのではなく、自分がうるさく感じるのならどうすれば解決するか、自分ができることに集中するきっかけを掴めて、とても嬉しいです。

 

 蝉の声にイラっとする夏を終わらせたい皆様、ぜひ読んでみてください。

 

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