皆様ごきげんよう。怒り方コンサルタント、矢野です。
初めましての方はようこそ。私の自己紹介はこちらです。
このブログに書いている内容は、あくまで矢野個人の見解なので、参考程度にご覧ください。
あんまり怒らない人って、『余裕のあるオトナ』という感じで、カッコいいと思いませんか？
そういう人って、その余裕をどうやって身に付けたんでしょうか。
もし、自分もその余裕を手に入れられるとしたら、興味ありますか？
ということで今回は
怒りをうまく扱える人って、どんな人？『オトナの余裕』の作りかた
について書いていきます。
怒りの感情がコントロールできない
というと、性格や人格に問題がある、と片づけられがちですが、それは大きな誤解です。
文字もデカくしてみました。
怒りの感情をコントロールできるかどうかというのは、単に、
アンガーマネジメントというスキルを学び、身に付けたかどうか
だけだからです。
違いはスキルの有無です。
怒りの扱いかたを知らなければ、上手く扱うことはできません。
たとえば自転車に「乗る」だけならできますが、
転ばないようにバランスを取りながらペダルをこぐ
スピードを加減しながら坂道を下る
車や人にぶつからないように走る
には練習が必要です。
それと同じだと思ってください。
怒りの扱いかたがスキルだ、ということにはいい面もあって、何かというと
学んで練習をすれば上達を目指せる
ということです。
怒りの感情をコントロールすることについて、恵まれた環境や人から好かれる性格は、あるに越したことはありませんが、特に重要な要素ではありません。
ですから、今怒りをうまく扱えなくても、自分を責めないでください。
まずはアンガーマネジメント入門講座に来て、一番基本的で大事なトレーニング『アンガーログ』を学び、はじめの一歩を踏み出してください。
知りたいと思う気持ちが芽生えたら、あとは扉を開くだけです。
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私は講座でときどき、この質問をします。
「皆さんにとって、怒りの感情をコントロールできる人というのは、どんな人ですか？」
すると、色々な答えが返ってきます。
人格が成熟している
カリスマがあって尊敬できる
裕福で社会的地位が高い
などなど。
そこで私が「それは誤解なんです」というとわりと驚かれます。
なぜなら多くの人が、
怒りのコントロールはスキル
だというとらえ方をしてこなかったからです。
怒りの感情とうまくつきあえる、コントロールができる人は、
アンガーマネジメントを学び、練習した人
それだけです。
ですから矢野についても、アンガーマネジメントの講師をしているからといって、大げさな尊敬の気持ちを持つ必要はありません。
「自分より先に自転車に乗る練習をして、あの苦労を味わった人」
持つとしたらその程度で十分です。
同様に、怒りをうまく扱えない人も誤解されがちです。
怒りの感情を上手に表現できず、遺伝子に刻まれた怒りかたしか知らない人は、コミュニケーションによく失敗するので
人格が未熟
学歴や社会的地位が低い
コミュニケーションが下手
と判断されやすいですが、これも誤解です。
怒りの感情をうまく伝えられないのは、
うまく怒りを伝えるスキルを持っていない
だけなのです。
もしくは、学んだことはあるのに全く練習していないだけです。
たとえば、自転車に乗れない人が苦労して長い距離を歩いていたとして、
「時間かかるし疲れるよ？なんで自転車に乗らないの？」
「その歳で自転車に乗れないの？」
「自転車に乗らないとか、今どき信じられない」
と責めても意味がありません。
自転車の乗り方を知らないし
乗ったことが無いし
乗り方を教えてくれる人が周りにいなかったから
その人は徒歩を選ぶしかないのです。
他の方法があるなんて、想像したこともないからです。
繰り返しますが、怒りの扱いかたはスキルです。
今日からでも、練習すれば身に付けることができます。
知らなければ、一生知らないままでいるかも知れません。
ではここで、前職パチンコ店で『怒りの扱いかたをスキルととらえて視点が変わった』シチュエーションを再現してみましょう。
シチュエーションはノンフィクション、登場人物はある人をイメージしたフィクションです。
ある日、パチンコ店スタッフKさんは、アルバイトからクレーム対応を引き継ぎ、その中でお客様から怒鳴られました。
しばらくして、クレーム対応自体は完了し、お客様は渋々ながら席で遊技を再開しました。
しかしほとんど一方的に怒鳴られるだけだったKさんは対応後、遅くなった昼食を取りながら心の中でグチを言っていました。
(何あの人、いい年して怒鳴ればなんとかなると思ってるのか？メンタル幼稚すぎ。駄々っ子かよ。顔も近いんだよツバ飛ばしてくんな。財布の中身を全部吸い込まれればいい)
Kさんは、心の中でグチを言うことでストレス解消をするのがルーティンでした。
後日、Kさんは同僚に誘われてアンガーマネジメントの社内研修を受けました。
「怒鳴るなど、問題が起きやすい怒りかたしかできない人がいますが、別に他人を攻撃したくてそうしているのではなくて、ただ怒りを扱うスキルを知らないだけなんです。」
Kさんはこの言葉がなんとなく気になったそうです。
それから、感情的なお客様のクレーム対応に感じるストレスが少し減ったそうです。
「この年代の人はきっと、怒りの扱いかたを学ぶ機会は無かっただろうし、教えてくれる人もいなかったんだろう、ってわかったんです。怒鳴られると他のお客様の迷惑になるのでそこははっきり伝えますが、何を伝えたくてこんなに感情を出しているのか、前より落ち着いて、根気よく対応できるようになりました」
アンガーマネジメント研修を受講したスタッフを対象に行われたフォローアップ研修で、Kさんは同じテーブルのスタッフにそう語りました。
講師を担当したマネージャーは、ニコニコしながらそれを聞いていました。
いかがでしたでしょうか。
今回は
怒りをうまく扱える人って、どんな人？『オトナの余裕』の作りかた
について書いてみました。
怒りの感情がコントロールできない
というと、性格や人格に問題がある、と片づけられがちですが、それは大きな誤解です。
怒りの感情をコントロールできるかどうかというのは、単に、
アンガーマネジメントというスキルを学び、身に付けたかどうか
だけです。
違いはスキルの有無なのです。
怒りの扱いかたがスキルだ、ということにはいい面もあって、何かというと
学んで練習をすれば、誰でも上達を目指せる
ということです。
怒りの感情をコントロールすることについて、恵まれた環境や人から好かれる性格は、あるに越したことはありませんが、特に重要な要素ではありません。
ですから、今怒りをうまく扱えなくても、自分を責めないでください。
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