皆様ごきげんよう。怒り方コンサルタント、矢野です。初めましての方はようこそ。私の自己紹介はこちらです。
いきなり昔話で恐縮ですが、私が前職のパチンコ店に入社して数年たった頃のエピソードです。
ある店舗で新しいアルバイト、Oさん(仮名)が入社しました。そこで先輩社員■さんと私でOJT、つまり一緒に働きながら仕事の教育指導を担当することになりました。
その日は先輩社員とOさんが早番、私が遅番で引き継ぎの際に倉庫作業がてら、今日のOJTについて話を聞いてみました。少し表情が暗いな、と感じたからです。するとOさんは言いました。
「■さんの言っていることは正しいと思います。でも、ものには言い方があります」
この言葉は深く心に刺さりました。
アンガーマネジメントを学び、どうすればこう言われないOJTができるかを知るまで、なかなかの試行錯誤が必要でしたし、難しかったです。
それでも、「こう言われない為に工夫しよう」という思いは、大事にしたいことのひとつとして、それ以降手放すことはありませんでした。
ということで今回は、なぜか「言い方が悪い」と言われてしまう人の特徴3選について書いていきます。
言い方が悪いと、内容よりも言い方に注意が向いてしまい、「たとえ内容が正しいとしても、こんな言い方をする人のいうことは聞きたくない」と反発されやすくなります。
それはコミュニケーションエラーを招き、情報伝達ミスや、人が離れていく原因になります。私はそれを防ぎたいのです。
前置きが長いこと長いこと。お待たせいたしました。それではご紹介しましょう。
なぜか「言い方が悪い」と言われてしまう人の特徴3選!
■言う時のセリフがまずい
■言う時の態度がまずい
■余計なひとことがつく
順番にサクッと説明していきましょう。
■言う時のセリフがまずい
いうまでもありませんが、会話はキャッチボールです。正論や自分の印象をただをぶつけるだけではデッドボールです。相手を傷つけるだけなのです。
「今の接客ぜんぜんダメ。お客様のこと見てないよね」
「時間もったいないから、一度教えたら覚えてくれる?」
「もっと頑張らないと契約更新してもらえないよ」
こういった言葉をぶつけられた相手は、たとえその発言が思いやりや率直さから出ていたとしても、そう受け取りません。「その言い方なに?」と心の中で怒りの炎を生んでしまうのです。
そうなると人間関係がこじれやすくなります。
■言う時の態度がまずい
人に何かを伝えるのは、相手に聞いて欲しいから言うのですが、相手は自分のいうことを熱心に聞いて当然、という態度で物事を伝える人は結構います。
職位が高いとか、年齢が高いとここを勘違いしやすいようです。
・パソコンや書類に目を向けてたまま、もしくは相手に背中を向けて話す
・相手を立たせて自分は椅子に座る「生徒を叱る先生スタイル」で話す
・不機嫌な表情やため息など、威圧的な態度で話す
人は相手の態度からもメッセージを受け取ります。伝えている言葉の内容は適切だったとしても、こういう態度では伝えている内容が頭に入りません。「それが人に話す態度?」という違和感は怒りに変わります。
するとその場の空気が険悪になり、本当に伝えたいことが曲解されたり、誤解されて伝わってしまうことがあります。
■余計なひとことがつく
人に何か伝える時に、ついチクッと言いたくなる気持ち、ありますよね。よくわかります。けれどこれも相手に内容が伝わりにくくなる原因のひとつなのです。
「遅刻されると困るんだけど。いいなあ、遅刻しても評価下がらない人は」
「じゃあこの仕事よろしく。次はミスしないでよね」
「書類はまだ?だから早く取り掛かれって言ったのに」
人はネガティブな情報が頭に残りやすいです。余計なひとことをつけてしまうと、そちらが強く印象に残ってしまいます。そして「何が言いたいの?」という反発心から行動する意欲が削がれたり、怒りが生まれます。
残念ながら、何かを言うたびにチクッと刺されるのが気持ちいいと感じる人ばかりではなく、多くの場合はストレスになります。そうなると余計なストレスがかかる人や場所を好まない人は離れていきます。
なぜなら今の時代、余計なストレスに耐える理由があまり無いからです。
いかがでしたでしょうか。今回は、なぜか「言い方が悪い」と言われてしまう人の特徴3選について書いてみました。
言い方が悪いと、内容よりも言い方に注意が向いてしまい、「たとえ内容が正しいとしても、こんな言い方をする人のいうことは聞きたくない」と反発されやすくなります。
それはコミュニケーションエラーを招き、情報伝達ミスや、人が離れていく原因になります。私はそれを防ぎたいのです。
「言っていることは正しいと思います。でも、ものには言い方があります」
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