皆様ごきげんよう。怒り方コンサルタント、矢野です。初めましての方はようこそ。私の自己紹介はこちらです

 

 

 私が開催しているアンガーマネジメントの講座には【アンガーマネジメント叱り方入門講座】があります。

 

 その名の通り、アンガーマネジメントをベースにした叱り方を学ぶ講座です。

 

 今回のタイトルは、アンガーマネジメント叱り方入門講座を受けた方からポロリと出たひとことです。タイトルに使っていいと言ってくださった受講者さん、ありがとうございます。

 

 ということで今回は、叱るってこんなにしゃべらなくちゃダメなの?について書いていきます。

 

 

 どうして受講者の方がこんなに驚くか、というと、ご自身でビフォーアフターを確認できるからです。

 

 アンガーマネジメント叱り方入門講座では、まず叱るときに伴う怒りの感情について学び、その後でよい叱り方やよくない叱り方を学びます。

 

 私はよっぽどのことが無い限り、講座の中で今までの叱り方を思い出していただき、その後講座の内容をふまえた上での叱り方を考えていただいています。

 

 そうすると今回のタイトルのような感想が出てくるのです。今までの叱り方にガラッと変化が起きた時の戸惑いが感じられる、良いコメントです。

 

 誤解のないようにお伝えしておきますが、今までの叱り方をテキストに書き込むのも、講座の内容をふまえた叱り方をテキストに書き込むのも受講者本人です。

 

  誰も何も強制していません。

 

 自分で考えたベストな叱り方だとわかっていてもこの驚きよう。講師冥利に尽きます。

 

 

 では受講者にいったい何が起きたか、少し説明させてください。

 

 アンガーマネジメント叱り方入門講座を受けて、こういう変化が起きる人にはある特徴があります。それはとてもシンプル。『今まで言葉以外の方法で怒っていた・叱っていた』です。

 

 言葉以外の方法で怒る・叱るってなに?と疑問に思われるかもしれませんが、たとえばこういう風にすることです。

 

・腰に手をあてて「ちょっとー!」と大声で言う

・「何したかわかってんの?」と怒った顔をして低い声で言う

・「は?仕事ナメてんの?」と半笑いでバカにしたように言う

 

 これらの行動を「怒る・叱る」ことだと考えている人は意外と多いです。怒りの感情のままにキツイ言葉をぶつけたり、自分の不満を伝える事が叱ることと考えている人も同じくらいいます。

 

 こういう行動を怒る・叱ると考えている人は、怒りの感情を表情や声の大きさや不快を表すボディランゲージで表せば、言いたいことが伝わるだろう、と誤解しています。

 

 こんな風に怒った態度を見せれば、何について怒られているか、叱られているかきっと相手はわかるだろう、と信じているのです。

 

 残念ながら、これで伝わるのは「何か怒ってるなぁ」「こっわ」「ケンカ売りたいのかな」だけです。伝わるのは怒りや不快や不満だけで、本当に言いたいことはカケラも伝わらないのです。

 

 とても厳しい言い方ですが、こういうのは時間とエネルギーのムダでしかない怒り方・叱り方です。

 

 

 アンガーマネジメント叱り方入門講座では、本当に言いたいことを言葉で伝えるスキルを学ぶので、たとえば上に挙げた例はこう書き変わります。

 

・腰に手をあてて「ちょっとー!」と大声で言う

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「夕ごはんの5分前にはおもちゃを片付ける約束をしたよね。おもちゃが片付いていると気分よくごはんが食べられるからそうしてくれない?」

 

・「何したかわかってんの?」と怒った顔をして低い声で言う

👇

「このミスは今後の取引先との関係を左右する深刻なものだと認識してほしい。そしてこれからどうするかについて、担当者である君の考えを聞かせてもらいたい」

 

・「は?仕事ナメてんの?」と半笑いでバカにしたように言う

👇

「昨日の朝礼で、今日残業が難しい人は申し出るように伝えましたが、君からの申し出はありませんでした。今日どうしても残業できない理由があるなら聞かせてもらえませんか?」

 

 どうです?しゃべる言葉が増えたでしょう!

 

 表情や態度以外の方法、つまり言葉で怒る・叱るとしゃべる言葉が増えます。そのかわり本当に伝えたいことが明確になり、相手は自分に期待されている行動を把握しやすくなります。

 

 これが、アンガーマネジメントをベースにした叱り方のスタイルなのです。

 

 

 いかがでしたでしょうか。今回は、叱るってこんなにしゃべらなくちゃダメなの?について書いてみました。

 

 アンガーマネジメント叱り方入門講座を受けて、このコメントが出る人にはある特徴があります。それはとてもシンプル。『今まで言葉以外の方法で怒っていた・叱っていた』です。

 

 もしあなたがそうなら、ぜひ講座に来てご自身のビフォー・アフターを確認していただければと思います。叱ることはスキルなので、一度学べば一生使えます。

 

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