皆様ごきげんよう。怒り方コンサルタント、矢野です。初めましての方はようこそ。私の自己紹介はこちらです

 

 

 私が主に扱っている怒りの感情は、うまく対処しないと人生がややこしくなります。今回は触れませんが、私のもう一つの専門は睡眠で、こちらもうまく対処しないと人生がややこしくなります。

 

 ということで今回は自分で人生をややこしくしている人が持っているこの誤解について書いていきます。

 

 その誤解とは【アンガーマネジメントは怒りを我慢するもの】です。

 

 この誤解を持ったままだと人生はややこしくなるばかりで、せっかくラクになれるチャンスが来てもつかめません。

 

 このブログに来て下さる方たちには、誤解のない状態で怒りをコントロールするスキル、アンガーマネジメントに触れていただきたいのです。

 

 

 ネットの海を観察していると、定期的にアンガーマネジメントの話題が浮かんでは消えます。

「6秒我慢したら負けるから待てない」

「怒りを感じたら6秒で相手を倒そう」

「アンガーマネジメントって怒りを我慢するものだからいらない」

などなど。取るに足らない誤解ですが、定期的に話題になる程度には誤解が広がってしまっているのが残念です。

 

 そこで少し気になって『アンガーマネジメント 我慢』で検索してみました。するとまあ出てくる出てくる。

 

 名の知れた企業から個人まで様々な人が「怒りを6秒我慢すればいい!」というタイトルを大きくつけたり、「アンガーマネジメントで怒りを我慢しよう」と発信してしまっていました。

 

これは誤解されますね。

 

 最近ではやっとこういう発信に「それは誤解です」という訂正がつくようになりましたが、5年くらい前に書かれて以降更新が無い「朝礼のスピーチネタ」的なページは、誤解がとかれることなく今も閲覧可能。なんとかしていただきたいものです。

 

 

 このブログに来て下さる方に今更説明するものでもない、とは思いますが、初見さんもいらっしゃるでしょうから今一度アンガーマネジメントの本当の姿をご紹介しましょう。

 

 

 本来のアンガーマネジメントは、怒りを我慢しません

むしろ怒りをうまく出すためのスキルです。

 

 怒りは我慢するものだという誤解があると、「なんで私だけ我慢しなきゃいけないの?」と、学ぶ意欲が削がれてしまいます。そしてアンガーマネジメントを『食わず嫌い』してしまう。

 

私から見れば歯がゆい限りです。

 

 アンガーマネジメントは、自分と周囲の人にとって、長い目で見た時に健康的な人間関係が作れるよう適切に怒るためのスキルと説明することができます。

 

 誰かひとりが怒りを我慢して、うわべだけ丸く収まっている人間関係は不健康です。

 

 それは長期的にはいずれ破綻して、人間関係が壊れやすくなります。怒りを上手に出し合えるほうがどれほど心身の健康にいいか。

 

 

 逆をいうとわかりやすいでしょうか。

 

 だいたいの人がイメージする怒り方は、自分だけが良くて周囲を不快にさせ、短期的な満足をもたらすことがあるものの、長期的には人間関係が良くならない怒り方です。

 

 自分さえよければいいという自己本位な怒り方です。

 

 極端なことを言うと、アンガーマネジメントを誤解し続けるというのは、

 

「私は自分さえよければいいから怒りたい時に怒るし、周囲のことなんて知らない。短期的な満足を得られれば長期的に人間関係が破綻しても構わない

 

というメッセージになりかねません。それに、このような怒り方は後悔したり、自己嫌悪することが多いです。

 

 私もね、アンガーマネジメントに出会う前はこんな感じでした。それでチームワークが必要な仕事をしようというのですから、人間関係がややこしくなって当然でした。

 

 

 もっとイメージしやすい形にするなら、たとえば、あなたにとても大事な用事があるときに電車が遅れて、怒りを感じたとします。その時に何をしますか?

 

アンガーマネジメントを知らない人は、駅員さんに怒鳴って運行復旧を遅らせたり、自分の不運を嘆いてわめき散らしたり、自販機を蹴ったりして悪くすれば警察を呼ばれます。

 

アンガーマネジメントを我慢だと思っている人は、一旦我慢するものの、イライラしているのが周りに伝わって避けられたり、周りの人も怒りっぽくなります。そして、自分だけこんな目に遭うのは不公平だと怒りを増幅させて、他の人に八つ当たりします。

 

アンガーマネジメントを学んだ人は、駅員さんに怒鳴っても無駄だと知っているし、我慢もしません

 

 何をするかというと、まず用事の相手に連絡をしたり、別の交通手段を探したりします。

 

そして電車が遅れた理由が電車の整備不備だったら、電車の会社のお客様窓口に意見を送ります。他の理由なら、その理由に応じた行動を選びます。そして後悔はしません

 

 

 アンガーマネジメントを理解しているか誤解しているかで、行動が変わります。その時の気分も、その後の自分の未来も変わるのです。

 

 

 いかがでしたでしょうか。今回は自分で人生をややこしくしている人が持っているこの誤解について書いてみました。

 

 その誤解とは【アンガーマネジメントは怒りを我慢するもの】です。

 

 この誤解を持ったままだと人生はややこしくなるばかりで、せっかくラクになれるチャンスが来てもつかめません。

 

 このブログに来て下さる方たちには、誤解のない状態で怒りをコントロールするスキル、アンガーマネジメントに触れていただきたいので、もしよければ講座に来てみてください。歓迎します。

 

 

 

 

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