ねき | 死語辞典by九条唯子

死語辞典by九条唯子

Laughter makes good blood.

新タイトル

こんにちは、九条唯子です。

残暑とはこのことね。と思うほどここ数日暑いのです。

寝不足及びちょっと食欲不振になっております。

普段の私から考えられない絶不調でございます。

その上、寝違えたのか、ここ数日背中も痛むし…。

小さく、踏んだり蹴ったり感を味わっております。

ねき文字

さて、本日の死語は『ねき』。

「き」の濁点がないのですよ、なので野菜ではござません。



『ねき』 は、そば 、かたわら、 近くという意味ですね。

わたくし大阪弁かと思っておりましたが、

中部地方以西で用いられているようでござます。



たとえば、「◯◯どこにある?」と聞かれたとき、

京都なら「そのねきどす」

大阪なら「そのねきやん」

名古屋弁なら「そのねきだらあ」となるのです。



語源は、根の近辺や根もとを意味する「根際」でしょう。

なので、大阪では「際」を意味することもあります。

たとえば、電車の座席、公園のベンチなどで

「もうちょい、ねきに寄ってもらえまっか?」といわれた場合は、

その人のそばに寄るのではなくて、

端っこに詰めることを意味するのですよ。



他府県からご来阪のみなさま、

間違えるとえらいことになりまっせ~。

(もちろん冗談ですが。)




昨今、耳にすることもなくなりました。

親世代でさえ使わないのですから、

どんどん死語の世界へまっしぐら。



大阪弁に限らず、方言が消えていくのは寂しいですね。



では、夜風が気持ち良いので、窓のネキで涼むことにします。


ねき絵






毎月末日に締めなければならない仕事があるのですが、

今日ふと「請求書」を送っていないことに気が付きました。

それも2か月分。夏バテならぬ、夏ボケ。

心のひろ~いクライアントに感謝でございます。

みなさまもお気をつけあそばせ。


それでは、本日もポチッとひと押しよろしく~。