ほぼ隔日で更新しておりますと、
前置きや後書きのネタにも困ることが多々ございます。
今日がまさにそんな日。
とりたてて書くことがないのでございまする。
なので、さっそく本編へどうぞ~。
さて、本日の死語は『社会の窓』。
この窓は、人前では開けてならぬ窓でございます。
なぜならば、それは男性のズボンの前ファスナーのことを指しているからです。
昭和の頃には、以下の様な会話が成立したのです。
A:地下鉄で、前に立ったおっちゃんの『社会の窓』が開いててんよー
B:きゃー!それわざととちゃうのん?
いつ頃から、こんな婉曲な表現を使っていたのでしょうか。
調べましたら、1948年(昭和23年)に始まった
NHKのラジオ番組「インフォメーションアワー・社会の窓」が
由来というのが定説になっているようですございます。
この番組は1960年(昭和35年)まで続いたので、
かなり人気があったと思われるのです。
NHKの公式サイトでは調べることができなかったのですが、
その内容は、納税・刑事告訴など、
社会の内情を掘り下げてレポートしていく社会派番組だったとか。
つまり、隠されている部分を覗くと、大事なものが見えてくる…
そんなことから、いつの間にかズボンのファスナーに…。
となっていったらしいのです。
ですが、この番組、放送開始当初は「問題の鍵」
というタイトルだったのですが、
3か月後に『社会の窓』に変更しているのです。
もしも変更されなかったら、
ズボンのファスナーも「問題の鍵」と呼ばれていたのかもしれません。
いずれにしても、とうに死語になっていたでしょうが。