日本サッカーを馬鹿にするな。 -4ページ目

弦巻健人の可能性と適正ポジションVol.3

前回までに書いた弦巻健人の良い点と悪い点↓↓↓


☆良い点☆
①ショートパスの精度と質が高い
②足の裏やアウトサイドを使い分けれる技術が有る
③トラップの技術が高い
④前へのディフェンス(プレス)の意識が高い
⑤フィジカルがまぁまぁ有る
⑥スピードがまぁまぁ有る
⑦身長が低すぎない

◆悪い点◆
⑧ロングパスの質が低い
⑨カウンター時の戻りが遅い
⑩独力で持って行けない




続きの続きです。

ここまではオフェンス面について触れて来ましたが、ディフェンス面に目を向けるとこれまた面白いことが。

④と⑨ですね。

ヴェルディの守備陣形が整った時(相手が遅攻でボールをゆっくりと回している状態)はディフェンス意識が高く、相手選手への寄せも早く激しいプレスも惜しまないほど。
しかし、逆にヴェルディがボールを回している時、相手ディフェンスに引っ掛かりカウンターを受けるとなると、自陣への戻りがなかなかに遅い。

FWで出場した場合や前目のMFで出場した場合は特に問題有りませんが、ボランチやサイドのMFとして出場した場合は別。
相手がカウンターの上手いチームであったり、相手に強力なFWや外国籍選手(J2で言うなら特に甲府のマラニョン)がいるのならヴェルディにとって死活問題。
ボランチやサイドの選手の戻りが少し早いだけでディフェンス陣の負担は軽減され、相手のカウンターの威力も大幅に減らすことが出来ます。

09シーズンのヴェルディを見ると分かりやすく、その戻りの遅い張本人がレアンドロその人。
オフェンス面においては作季のヴェルディの「全て」と言って良いほどの存在感でしたが、ディフェンス面では真逆。レアンドロと同サイドのサイドバックを務めていた藤田優人や那須川将大が言わば被害者状態に。
藤田は未だしも、守備に難の有る那須川の場合はかなり大変な状態でした。


自分はこう思うんです。
弦巻の適正ポジションは「トップ下」ではないかと。

理由は単純、ロングパスの質が低く守備時の戻りが遅いから。
だからよく起用されるボランチでは厳しいし、弦巻の最大の良い点である「ショートパス」や「狭い局面を打開する力」、この二つを最大限引き出せるのは前目のMFで有り、尚且つより多方面に動きを取れるトップ下がベストではないでしょうか?

トップ下として前と後を繋ぐ「リンクマン」になり、更に局面を打開する魅力的な選手になれると思います。



続く。

Vol.2で書いた弦巻の好プレー映像


だいぶ画質悪くて申し訳ないですm(_ _)m


4秒目くらいからボールタッチしてるのが弦巻です。

弦巻健人の可能性と適正ポジションVol.2

前回書いた弦巻健人の良い点と悪い点↓↓↓


☆良い点☆
①ショートパスの精度と質が高い
②足の裏やアウトサイドを使い分けれる技術が有る
③トラップの技術が高い
④前へのディフェンス(プレス)の意識が高い
⑤フィジカルがまぁまぁ有る
⑥スピードがまぁまぁ有る
⑦身長が低すぎない

◆悪い点◆
⑧ロングパスの質が低い
⑨カウンター時の戻りが遅い
⑩独力で持って行けない




続きです。

⑤のフィジカルについてですが、時々他のヴェルディサポのブログ等を見ると「弦巻はフィジカルが低い」何てのを見かけますが、決してそんなことは無いです。

分かりやすいプレーが、スタメン出場した09J2第49節の熊本戦。



この試合の前半8分過ぎ

センターサークル付近の熊本陣内でボールを奪った弦巻

熊本FW木島から右斜め後ろから激しく体をぶつけられるも、バランスを崩さずボールをキープ

更にすぐさま前方からスライディングをしてくる熊本DF松岡を股抜きで置き去りにし

続け様に激しくチェックしてくる熊本MF原田はアウトサイドを使い股抜き

右サイドで完全にフリーになった永里源気にアウトサイドでパス

永里はワンタッチでクロスを入れるも、精度を欠きペナルティエリア内の井上平と飯尾一慶には合わず



この一連のプレー、一見簡単に見えるかも知れませんが、実際の所なかなかどうして。

フィジカルが強い木島のあたりに勝ち、尚且つ体のバランスを崩さずに相手ディフェンス二人を連続股抜きで置き去りにする。

華麗に、そして力強く、これだけのプレーを出来る選手がJ2にどれだけいることか。
J2によくみられる、「縦に早いアタッカー」や「身体の強さを武器にする選手」では到底無理でしょう。


狭い局面でも恐れること無く自分の技術を発揮出来る


これこそが弦巻の真骨頂。
そしてこれは、同じヴェルディの下部組織出身である富所悠・河野広貴・高木善朗(現在ユース所属)の三人にも言えることです。

よくJ2の試合後の対戦相手のコメントを見ると、「相手(ヴェルディ)は上手い選手が多い。」や、「引きたくて引いてるワケでは無い、相手も有ることだから仕方無い。」何て言葉を目にします。

これは正に的を射ており、ヴェルディの選手達の力を表しています。

次回はそんなヴェルディの中にいる弦巻、そしてその中で弦が活きるポジションについて触れたいと思います。



続く。