ミシュランガイドで2019年、2020年に一つ星を獲得した、
江戸前鮨「赤坂 鮨まつもと」の系列店へ。
JR横浜駅「きた西口」から歩いて2分。
1階に「らぁ麺 はやし田」が入っているビルの3階。
『鮨まつもと 横浜店』
■キリン 一番搾り 小瓶 334m
まずは、冷えたビールでのどを潤して。
予約していた席は、板場真向いのベストボジション。
座ってすぐ、目の前で板さんがバラン切りを始めました。
■おまかせ握りコース 15,400円
おつまみとお鮨が交互に出て来るコースを。
ガラス皿に八寸スタイルで盛り付けられた前菜。
正面下から時計回りに、
豆腐のたまり漬け、浅利八方だし、つぶ貝の磯煮、
九条ねぎと小柱酢味噌、沖縄もずくと菊花(土佐酢)、
生湯葉とキャビア、真ん中に金目鯛の真子煮。
日本酒をお任せで出してもらいました。
で、いきなり先頭打者ホームラン!!級のお酒が登場。
■梵 日本の翼 氷温熟成純米大吟醸
限定品 加藤吉平商店 福井県鯖江市
アルコール度数:16度 原料米:兵庫県山田錦
精米歩合:35% 日本酒:+3.0
0℃以下で約2年間熟成された精米歩合20%と精米歩合35%の
純米大吟醸酒を、出荷直前に1:1の割合でブレンドされた氷温熟成酒。
純米大吟醸なのにコクのあるしっかりした味わいでかなり辛口。
日本政府専用機の正式機内酒に採用。
長角皿にお造り。
■太刀魚 千葉
■鰆 藁焼き 富山
藁の良い香り~、もっちりした身。
塩と酢橘をふりかけて。
バランの飾り切りはこの鰆用でした。
ラディッシュを添えて。
大好きな太刀魚と鰆、塩焼きも美味しい~んですよね。
■平鱸 富山
さっぱりした味わい、紅芯大根に乗せて。
■須義(すぎ) 鹿児島
自分には馴染みのない魚。
別名、「黒かんぱち」と呼ばれているそうですが後で調べたら、
魚体はあの勘八とは違い、長細く鰆にちょっとだけ似ています。
脂が乗っているけど歯応えがしっかりしていて。
それで食べ易いように格子状に切込みを入れているんですね。
1ヶ月間寝かせた白ワインの醤油で。
使用しているのは、ボルドーのソーヴィニヨン・ブラン。
■岩牡蠣 長崎壱岐
壱岐の岩牡蠣は、この6月頃が旬らしいです。
大きいので食べ易いように2つにカットして。
サクサクでクリーミー、香り高くミネラル感たっぷり。
超濃厚で、めちゃめちゃ美味しい~~!!
そろそろこのあたりで握り鮨の準備。
寿司下駄ではなく、ちょっと変わった厚みのある丸いプレートで。
胡麻と酢橘で和えたがり。
これだけでも日本酒が進むんだなぁ~。
■本鮪赤身づけ 下田
青柚子と煎り胡麻で。
赤酢のしゃり、事前に大きさの確認がありました。
ネタはどれも大きめ厚切りで、握る時にしゃりをちぎらない。
今回使用しているお米は茨城県産こしひかりだそうです。
■真鯖 長崎五島
軽く酢〆、脂乗ってましたねぇ。
■金目鯛 八丈島
たぶん、脂が強い雌節(腹側)を握ってくれたと思います。
切込みしている時におろし身を見たらかなり大型のサイズでしたよ。
■鰆 味噌幽庵焼き
使っているお皿が九谷焼っぽい。
大好きな鰆。
先にお刺身で、今度はうれしいことに焼き物で出て来ましたよ。
付け合わせは、真鯛の焼き竹輪煮。
■いくらごはん
プチプチっと口の中で弾ける醤油いくら。
味付けはかなりしっかりめで。
■洗心(せんしん) 純米大吟醸 朝日酒造 新潟県長岡
アルコール度数:15度 原料米:新潟県たかね錦
精米歩合:28% 日本酒:+2.0
みずみずしく、さらっとしてしていて、後から辛口の余韻が続く。
2種類の塩水生雲丹のパッケージが目の前に出されて。
えっ、まさか・・・、と心が躍る。
来た!!
生雲丹の食べ比べ。
どちらも青森県産するめいかを付け合わせ。
ビンくソルトと酢橘をふりかけ、金粉と山葵を乗せて。
■馬糞雲丹 根室
■紫雲丹 岩手
濃厚な馬糞雲丹の方が好きなんですが、
今回のこの紫雲丹は旨味がすごかった。
■黒むつ 青森
ねっとりしていて、濃厚。
■鯵 長崎
まさに旬の味、ふり塩と酢橘で。
■真はた 長崎五島
藻塩で。
箸休めのべったら漬け。
■すっぽんの茶碗蒸し
この茶碗蒸しがまたすごいんですよ。
まさか、鮨屋で出て来るとは思いもしませんでした。
鹿児島県産のすっぽんの身、皮、レバー入り。
表面を出汁コラーゲンのにこごり状が覆っていて。
くせがなく、あっさりした味、生姜の風味を少し効かせて。
まさに、滋養強壮剤茶碗蒸し。
キレイに磨いた甲羅を見せてくれました。
すっぽんも板さんがお店で捌いているようです。
すごい・・・。
■車海老 沖縄
■穴子白煮 茨城
さっぱりしてるけど脂が乗っていて美味しい。
穴子の煮汁で伸ばした梅肉を乗せて。
中には赤酢のしゃり、上品な味にまとまっていて。
■鳳凰美田 Black Phoenix 純米吟醸酒 瓶燗火入 生詰 小林酒造 栃木県
アルコール度数:16度~17度 原料米:愛山 精米歩合:55% 日本酒:+2.0
躍動感のあるゴールドの鳳凰が描かれたラベル。
■玉子
表面は硬め、中はしっとりしていて。
上品な甘さでカステラのような味わい。
〆のお鮨は手渡しで。
■本鮪中とろ巻物 下田
ほど良い酸味と旨味の鮪鉄心を、ぱりっぱりの海苔を巻いて。
■浜名湖産青海苔のあら汁
青海苔の良い香りと、濃厚なあら汁の旨味。
美味しい~〆のお椀でしたね。
■自家製プリン
最後のデザートは、甘さ控えめの蒸しプリン。
ブルーベリー、キウイ、ミント、ホイップクリームを乗せて。
あの生雲丹にわずかだけど金粉が乗っていた件。
私が翌日、MRI検査の予約が入っているけど・・・って。
諸々、大柄な板さんと冗談を言いながらお互いに高笑い。
めちゃめちゃ美味しくて楽しい~ひと時でした。
今回思ったこと。
今まで行ったお鮨屋さんと断然違うのがおつまみ(料理)のレベルの高さ。
日本料理屋さんにでも来ているような、そんな気分になりました。
高品質の鮮魚を使用した食べ応えのあるお鮨も美味しかったですよ。