久しぶりに中野に降り立ち、、、
会社の後輩たちと会い、スイッチが入ったのでお時計さんネタが続きます。
娘にはずっと「おじいちゃんみたい」と言われ続けてるコレ、60年代前半のDATE JUST 1601。
ボクより少し年上、リアルにおじいちゃんです。
アンティークROLEXの出発点が5513サブマリーナだったボク、ここいらに目が向くのは仕方ないよね~。
この1601はリーフ針、段付きダイヤル、でべそバックルという「役が揃っている」のです。
けども「1601の魅力はなに?」と訊かれれば、ディテールそのものよりもそのディテールたちが織りなす「光」です。
鈍く光るダイヤルとホワイトゴールドベゼルの柔和さとステンレスケースのエッジのシャープさのコントラストが、ねぇ。
チュードルのクロノタイム 79280も同じくオールシルバー(厳密にはインダイヤルはグレーですが)なのですけど、その放つ光はクリーンでシャープです。
サファイアクリスタルの風防とエッジの立ったポリッシュベゼルは無機質ですもんね。
それは同じ白シャツといってもノリの効いたワイシャツとスタンドカラーの綿シャツのような、、、
サブマリーナ、GMT-MASTER、エクスプローラーⅡと色付きダイヤルが当たり前なのですが、だからこそオールシルバーがあるモデルはそれを選んでしまいます。
かつてはシャープでラグジュアリーな光を放っていたフルーテッドベゼルは年月と共にダルになり、その輝きは柔和な仏像の微笑みのようです。
日曜の昼下がりにクロノタイムを手にすることはなく、デイトジャストを巻く。
それは窓から射し込む光もまた柔らかだからかもしれませんねぇ~。