
4年生ブログ vol.39
横井 覚
本日は横井覚(人健4・近江兄弟社)のブログをお届けします!

マネージャーごめんなさい、、。
兵庫県尼崎市で生まれ、滋賀県守山市という1番住みやすい場所で育ちました。男三兄弟の末っ子で、野球を始めたきっかけは、兄2人が野球をしていたから。ということもありますが、「サッカー選手になれますように」と書かれた私の七夕の短冊を見た父が「サッカーの練習は、付き合わんからな。」と4歳の僕に言ったことが大きなきっかけだと覚えています。しかし、気づけば脇目も振らず野球のことを考え、友人や父と練習していました。そんな日々を送り、小学校6年生になった頃、1度目の挫折を味わいます。監督であった父と近畿大会決勝まで勝ち上がり、勝てば横浜スタジアムでの全国大会に繋がる試合で、相手は10年後関西大学野球部主将を務める有馬(商4・近江)。結果は、延長戦で4点差を逆転され、サヨナラ負け。試合終了の整列を覚えていないほど泣き崩れました。この悔しさをバネに、小学校から馴染みのある仲間と中学野球部に入部し、全国を目指しました。全国へは行けませんでしたが、今後スター選手になれるという自信がつきました。高校では一転、硬式球をうまく扱えず、それまで築き上げた自信が粉砕しました。さらに、根性を鍛えるためだというランメニューに嫌気がさし、野球は高校で止めようと考えていました。しかし、本気で自分の可能性を信じてくれる両親の存在もあり大学でも続けようと決意しました。同志社大学と関西大学の練習体験に行き、直感で関西大学の方が成長できると思い、入部しました。大学では1年間だけ中学以来のショートに挑戦しましたが、レベルの高い先輩や同期のプレーを模倣しようとすると、身体がついてこず激しい腰痛を起こしました。ショートはだめだと思い2年生以降は外野手に転向し、いち早くリーグ戦に出場しようとバットを振りました。なかなか思うように結果が出ず3年生の夏休みを迎えました。周囲は徐々に就職活動を視野に入れる時期でもあったため、どちらも中途半端になりたくないと考えていた私は覚悟を決め、四六時中野球に捧げようと決意しました。そして実家に帰省した際、父に素振りを見てもらい、スイングの軌道やタイミングの取り方を変えました。今まで以上に手ごたえを感じ、これならいけると思えました。自信がつき、紅白戦やオープン戦でも結果が残せるようになってきました。父からの「今日どうやった?」という一言から始まるLINEでの野球のやり取りも結果が出ていると充実していました。期待と不安が膨らんでいた秋季リーグ戦開幕5日前、一塁ベースを駆け抜ける際に太もも裏から「プチッ」と音が鳴り、試合の途中で荷物を整理し帰宅しました。グラウンドを出るまでは、味わったことのない痛みを味わうことに夢中でしたがグラウンドを出て、LINEで父に「やってしまった」と送るとこれまでの頑張りが無駄になったのだと実感し、涙が溢れました。結果が出ない悔しさは何度も味わってきましたが、結果を出す機会を失ってしまったもどかしさは、1度目とは比べ物にならない挫折でした。あの日、泣きながら歩いて帰ったグラウンドから下宿先までの帰り道に知っている人と出会わなかったのは不幸中の幸いです。チームとしてはその秋、全国ベスト8まで勝ち上がりましたが、スタンドから仲間のプレーする姿を見て「なんで俺がここにいんねん」と叫びたくなりました。そう言ってもいられないので、この怪我があって良かったと未来の自分が思えるように、春の関関戦(甲子園)に照準を合わせリハビリから頑張りました。最終学年になり、思い描いた逆襲劇は叶いませんでしたが、最後は「野球」の楽しさを改めて感じることができました。今では野球のない新しい人生を順調に歩んでいます。
父へ
ごめんなさい。活躍する姿を見せることができなくて本当に残念です。今になると、アマチュア最高峰の社会人野球で何度も全国制覇を成し遂げた父の偉大さを強く感じることができます。そんな父に16年間、野球の指導をしてもらえて僕は幸せものです。身体には気をつけて長い間、元気でいてください。
大学から1人暮らしをさせてもらい、母が当たり前のようにしてくれていた家事の大変さを実感しました。言っても口先だけだった「ありがとう」が今では、心の底から言える気がします。今まで支えてくれてありがとう。まだもうちょっと世話になると思います。
チームメイトへメッセージ
「飯どこ行く?」の時に、自分の行きたい場所を決して言わず、周囲の意見に「ありやな~」と共感しまくるやつ。小顔でありながら目一杯に開けばソフトボールが入る程大きな口を持つやつ。歯ぎしりを起こし震えるまで酒を飲むやつ。「蝶々って追いかけまわしたら疲れて飛べなくなるねんで」と言いながら練習中、虫と遊ぶやつ。など、、同期58人異なる個性を持ちながら、それぞれの個性を受け入れて引き出す優しくて居心地の良いこの学年で本当に良かったです。
野球人生へひとこと
「思考は現実化する」
ナポレオン・ヒルの言葉です。
人間の脳は、五感を通じて1秒間に約2,000個の情報を感知しますが、認識できるのは10個程度とされており、見たいものしか見ません。つまり、思考は現実化するとは「頭で思っているものを見るようになる」、「思い始めたから目につくようになる」という表現です。
自分(目標)に必要な情報を拾い、実行するためにポジティブな思考を持ちなさいとよく父から言われてきたので、これまでの長い野球人生でプレーする前は「絶対できる」と思ってきました。現実化した時としなかった時はありますが、これからの人生でも役に立つ言葉だと思うので、自分の引き出しに入れておきたいです。

マネージャーからひとこと
長い手足と抜群の身体能力で魅せる覚。
1年生の頃はショートでみんなを魅了したと思えば、2年生からは元投手の強肩と俊足を生かしたプレーで外野手争いを激化させました!様々な経験を乗り越え、総合関関戦でも安打を放つなど結果を残し続けました!!
最近はかなり白くなっていますが、社会人になってもその要領の良さで頑張れ!
横井が次回ブログ担当者を紹介!
次回の4年生ブログは...
紅白戦で極端なシフトを引かれるほど逆方向に打球が飛ぶ人であり、同期先輩後輩問わず多くの仲間から散髪後には、よく声をかけられているあの人です。次節からは、必ず調子を取り戻します。
次回の4年生ブログもお楽しみに!