思えば食生活が乱れている事の自覚が足りなかった | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

本のハナシ

上田秀人作品です。


『乱麻 百万石の留守居役(十六)』講談社文庫
まだまだ江戸パートが続いてますが、また大久保家が本多にちょっかいを出し始めます。
紀州も動く。瀬能数馬の本家の旗本に接触。
けど、やはり加賀パートの方が面白そう。
少しシリーズが長くなってダルくなってきてます。読み易いんだけど。
武田の残党とか出てこないかな。



『惣目付臨検仕る 抵抗』光文社文庫
上田作品最長シリーズ新章突入。
水城聡四郎の家が前回の戦いから回復。けど御師さんは行方不明のまま。そんな御師はこっそりワイルド修行中。
藤川党は数を減らしながらも尾張入り。アンチ吉宗路線ならば、そこしかないよね。でも、正直こいつらの動向は飽きてきた。
で、いきなり「惣目付」ということで、揺れる幕臣なんかもいるけど、この辺はいつもの上田節。
今回の注目は、やはり伊賀者を使えるようになったとこか。主役サイドに複数の隠密どころか組織的運用もできるというのは、上田作品では初かもしれない。



『禁裏付雅帳(十二) 継争』徳間文庫
完結です。
江戸に戻って松平定信と直接対決して、家斉とも会ったりして、本作の抗争は決着。
東城鷹矢は任期を全うするために帰洛。
結局、三角関係は決着させずに終わり。
京でのドタバタも半端感があるし。
なんか恐れていたカンジの仕舞い方で残念。
土岐みたいなキャラ。上田作品に欠かせない解説キャラだけど、結構好きだった。