思ったよりも適応出来ている気がするから来月が楽しみ | 愚奏譜

愚奏譜

ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

漫画のハナシです。

『鮫島、最後の十五日(18)』佐藤タカヒロ(秋田書店)

相撲漫画です。
タイトルに「十五日」とあるけど、十五日までやれるのか?

本作、本シリーズにおいて最大のライバルである王虎との取組。
鮫島を嘗めないし、同じ高みで相対する王虎。
いつもとは逆にチカラを吸い取られ、鮫島敗北?
否。
逆に王虎のチカラを吸い取り、鮫島勝利。
フィジカル的には満身創痍なのに、逆にパワーアップ。取組後なのに常たちも近寄れない気迫。
神域への予兆。そして、最大最強のライバルを降し、その身には今までにないチカラが宿る。
残るは横綱。
またも否。
立ちはだかるのは、王虎自身が認める、王虎をも凌ぐ虎。
その鮫島との因縁は王虎よりも古い、第一シリーズ第一話。
「いつか必ずもう一度…廻ってくると確信していたよ…」
十三日目
鮫島―猛虎

かつて角界入り前の鮫島に敗れた猛虎。
師匠に見捨てられそうになりながら、大才王虎すらも利用し部屋を掌握し、最強の虎となり再び鮫島の前に現れる。
伏線、と呼ぶには月日が随分経った。それだけに、かなりのモエ展開。





『風の遊戯』柳澤一明(竹書房)

副題は「ナルミ 麻雀DNA」です。
今から四半世紀ぐらいまえに、『ナルミ』という麻雀漫画がありまして、本作はナルミの娘「夏木風子」が主人公になります。「夏木」は母の姓。
ナルミ自身は最終回で居なくなった(死んだ訳ではなかったと思うけど)ので、風子は父を直接には知りません。
風子は母の気持ちも知らずに麻雀が大好き。かつての父の盟友である高林がやってる雀荘に入り浸る。
(勢いに委せてあらすじ書いてたらいきなりケータイがダウンしたので諦めます)

敵はヤクザ、のパターン。
最後に炸裂した「決め打ち」
なんだか懐かしくて感動した。
あの局面。『ナルミ』を知っていれば、河を見て逆に待ちが分かる。

風子は父への憧れから調子に乗って同じ刺青(紅天女)を入れようとして、母に怒られる。
そう言えば、かーちゃんも代打ちやっててガッツリ刺青入ってた気がする。
かーちゃんの兄貴が父ナルミの倒すべき敵だったんだけど、その伯父「神宮勝則」は代打ちから西の広域組織の組長にのしあがった立派なヤクザなので、背にはガッツリ不動明王が彫ってあったな。
血縁三人が絵人間の風子。

第二話の敵の管野舞のビジュアルが、若い頃の高林と被ってた気がするのは、多分わざと。

今の時代では地味になってしまったかもしれない「決め打ち」。
最近じゃ女子高生に麻雀バトルさせる作品なんて珍しくともなんともないから、連載のチャンスは薄いかもしれないけど、もう少し見てみたい気がする。
そして、こんなノリの姪を神宮に会わせて上げたい。