スーサイド・スクワッド | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

スーサイド・スクワッド(原題:SUICIDE SQUAD)
2016年アメリカ 日本公開2016年9月
監督デヴィット・エアー
ウィル・スミス/マーゴット・ロビー/ヴィオラ・デイビス/ジャレッド・レト

画像
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

【雑感その1】
まぁまぁかなぁ。
世間の期待の大きさから言えばちょっとアレかなぁとも思うけど
おもしろくないわけではない。
ただ中身がない。

わしは本国で公開されたときに酷評の嵐だったことを知っていたので
期待しないで見てきたけど、期待しなかったから特に落胆もなかった。
見た直後もなんの記憶にも残ってないくらい中身が薄い。
わしは公開初日に見てきたんだけど
そのときに既にあんまり印象に残るところはなかったのに
今頃何を思い出せようか。
コメディタッチよりなのかシリアスなのかが非常に中途半端なので
見ている側が混乱してしまうのよね。

でも世界観は好きだしやっぱわしはDC派なのでそれでも
贔屓目で見てる気がする。
DCコミックのヴィラン(悪役)が主人公のこのスーサイド・スクワッド。
前作のDC映画、バットマンVSスーパーマンが不評なのを受けて
非常に期待が高まった今作。
予告でも存分にその期待を高めてくれた。
けど正直その盛り上がりが怖かった。
これで外したらDCやばいじゃん…って不安しかなかった。
でも予告以上のものはなかったのは事実。
いい場面もすべて予告内で出てた。

〝悪役〟が主役なのに悪ではない。

この一言に尽きます。
色々解説サイトやらをみてたらこの監督は悪役のそういう部分(善人の側面)を
表現することができる人だったので監督をお願いした、らしいのですが
やはり見る側は単順にぶっ壊れた悪人を見たかったというのが本音ではないかな。
実はこの脚本はたった6週間で書かれ
撮影も非常にタイトなスケジュールであったらしいので
監督や演者・脚本とやかくよりももっと上の方の人間、DCだとかワーナーだとか
その辺の問題になると思う。
キャラクターはすごくいいのにそのキャラを生かしきれなかった
ただただ残念としかいえない。
でもわしは嫌いじゃない
それだけは言いたい。


【適当なあらすじ】
スーパーマン亡き後世界は再び危機に襲われる。
アメリカ政府の高官アマンダは死刑や終身刑となって
刑務所に服役している悪党どもを率いて〝スーサイドスクワッド〟を
結成する。


【キャスト】
デッドショット役にウィル・スミス。
彼はデッドショットではなくただのウィル・スミスだった。
ウィルスミスのために脚本を書きかえたといわれているから
それだけお膳立てしなければならなかった存在だったんだなと勘ぐる。
どうでもいいけど彼がハーレイクインのことを
ハーリィって呼ぶその発音がかっこええなぁと思った。

ハーレイクイン役にマーゴット・ロビー。
彼女が見事な広告塔になり、これだけ世間を騒がせ、なおかつ
今後彼女を超えるハーレイクインはないだろうと思われる魅力を
スクリーンいっぱいに見せてくれたのが唯一の救いかもしれない。
マーゴット・ロビーが好きなので今後もハーレイ役を続けて欲しいと思います。
ほんとはハーレイにはかなり期待してたので期待しすぎた感はあったけど。

キャプテン・ブーメラン役にジェイ・コートニー。
個人的にはかなりの好印象。
デットショットよりもはるかに記憶に残ってる。
すごく印象に残ったのでもっともっと使い方次第でばけるんじゃね?と
思う。

ジューン博士/エンチャントレス役にカーラ・デルヴィーニュ。
英国のトップモデル。
映画も数本出演しているようです。
くねくね踊りはおいといて、かなりよかったと思います。

リック・フラッグ大差役にジョエル・キナマン。
トム・ハーディが演じる予定でしたがスケジュールが合わず降板したとのこと。
この役のせいなのか演者のせいなのか
いまいちパッとしなかった。
ジョエル・キナマンは男前なんだけどなぁ。なんかなぁ魅力を感じられない。
この役はキーマンになるので重要なだけに非常にもったいないなぁと。
ジョエル・キナマンは役もしくは作品に恵まれてない気が。

ディアブロ役にジェイ・ヘルナンデス。
キャプテン・ブーメランと並んでわしには好印象でした。

キラー・クロック役にアドヴェール・アキノエ=アグバエ。
あの顔のぶつぶつ感が…アップになると…。

カタナ役に福原かれん。
なんか日本語をぶっこんでこられると興ざめしてしまう。

ジョーカー役にジャレッド・レト。
ジャレッド・レトは嫌いではないんだけど彼の演るジョーカーが
どうも苦手。
魅力を感じない。
脚本の割を食ったんだろうけど、出演している意味が感じられない。
全然出番がないとか聞いてたけど、予想よりかは出てたなーと。
がんばって役作りしたんだろうけど
それと脚本(中身)とが見合ってなくてかわいそうでした。

アマンダ・ウォーラー役にヴィオラ・デイビス。
まぁ影の悪役。
配役としてはぴったりかなと思いました。
彼女は今後3本?の出演契約をしているのでこれからの
DC映画にも引き続き登場します。

ゲスト出演:コウモリなけつあごの人。
        高速で走る赤いスーツの人。


【雑感その2】
時系列的にはバットマンvsスーパーマンの直後の物語となっています。
ですが前作を見る必要は特にはないです。
まぁ多少ネタ的には知ってて損はないかもしれないけど。

ひとつだけ印象に残ったシーンは
ヘリでジョーカーが迎えに来て、ハーレイがそこに
銃撃戦の中乗り込む場面がすごくよかったかな。
思わず魅入ってしまったのはそこだけ。
でもさ、ラストでああやって迎えに来るなら最初からそうしたら
よかったんじゃね??
後半の方でジョーカーとハーレイが工場みたいなとこにいて
ハーレイが薬品の入ってるプールに飛び込むところがよくわからなかった。
ので調べたら あの中に入ってジョーカーは肌が白くなったそう。
なのでハーレイが本当に彼のことを愛してるなら同じように飛び込めるだろう。
って飛びこんでハーレイも白くなったんだそうです。
相変わらずDCサイドは
わかってる前提でネタをどんどん投下してくるよね。

ラストはジャスティス・リーグにつながるようになっており
わしとしてはモモアたんが写真であろうと一瞬出たのが
この映画一番の喜びでありました。

世間の評価は比較的低いけど
本国アメリカでは興行成績はすこぶるよい。
続編の可能性はありかもしれませんが
ハーレイクインの単独の映画が決定しております。
DCとしては次回作はワンダーウーマンになります。
期待が大きすぎてまた怖いんだけど。。
でもDCは女性キャラが非常に当たっているので期待してもいいかもしれません。

わしはこのDCの世界観が好きなので
雰囲気に流されず貫き通してほしいと思います。




2016-26