猿の惑星:新世紀(ライジング) | Every Little Step (新)

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りおうさんの更なる進化を求めて。

猿の惑星:新世紀(ライジング)(原題: DAWN OF THE PLANET OF THE APES)
2014年アメリカ 日本公開2014年9月
監督マット・リーヴス
アンディ・サーキス/ジェイソン・クラーク/ゲイリー・オールドマン
画像
(C)2014 Twentieth Century Fox


【雑感その1】
普通におもしろかった。
何も考えずに見れる映画だけどあんまりぼーっとしてたら
猿の見わけがつかなくなるのでご注意を。
ただ今回の作品にドラマ性は薄い。
前作(創世記)がドラマ的な感じだっただけにそれをイメージしてみちゃうと
ちょっと拍子抜けするかもしれません。
ただ説得力は強い。
わしはそれでも楽しめたけど。
勢いとノリで。
言うならもうちょい尺が短くてもいいかなー。
人間視点からというよりも猿側がメインとなって話は進んでゆきます。
そしてもちろん人間側からも話派進みます。
なので見ている側はどちらに重きを置いてみればいいかわからず
完全に客観的に見る事になります。
なのでちょっとリアリティは薄いかなー。
こちらは3Dでも鑑賞できます。


【適当なあらすじ】
前作から10年経ち、人間たちは自らが作ったウィルスにより
人口が激減していた。
一方で森に逃げ込んだシーザーがリーダーとる猿たちは
大きなコミュニティを築き繁栄していた。
人間は絶滅したと思っていた猿たちの前に人間のグループが現れる。
そして再びこの2つの種族が対峙してゆく。


【キャスト】
猿のリーダーのシーザー役にアンディ・サーキス。
モーションアクターとして超一流なんじゃなかろうか。
猿としての動きはもちろんのことシーザーのもつカリスマ性までも
演じきってたように思う。
お見事です。
なんてたってクレジットは一番最初ですからね!!

ちなみにキャストというより主な登場猿物はというと
●シーザー。 主人公であり猿のリーダー。前作より年をとったせいか抜け毛が気になる。
あと顔の区別がつきにくかった。
●ブルーアイズ。シーザーの息子。人間で言うと10代の青年ってところ。
●コバ。前作から出演してて人間にラボで実験台にされてた傷のある猿。
●あと前作から出てるあのでっかいマントヒヒ。
これだけわかれは十分!!

人間サイドは
マルコム役のジェイソン・クラーク。
最近だと華麗なるギャツビーとか欲望のバージニアに出演してます。
猿と意思疎通を図ろうとし理解を示す。
シーザーと良い関係になっていくんですがね。。

ドレイファス役にゲイリー・オールドマン。
言わずと知れた人気役者!
人間側のリーダーになるのかな?一応。
ただこの役がゲイリー・オールドマンである必要性は全く感じない。
これこそ無駄使い。
ただの客寄せのためにキャスティングされたんじゃないかと思うほど。

あとちょっと目立ってたなぁと思ったのは
マルコムの恋人エリー役のケリー・ラッセル。

正直人間側は誰が演じてもたいして変わらないような気が…。


【雑感その2】
内容は唐突だったり、なんで?と思うところも多々ありましたが
普通におもしろいです。
一番の謎は後半の撃たれたシーザーがなぜあんなところで倒れていたのか?
わし見た時違う猿だと思った。
え?あれシーザーだったの!? と言う風に少し混乱した。
後半でコバ(猿)が馬に乗って両手にマシンガン抱えて走ってくる姿は
なにこれ?猿版ダイ・ハードかよ!って突っ込み入れたかった。
え?猿の惑星ってこういう流れでいいのかよ?って。
めっちゃ近代化されてる。
てかねー、コバの気持ちもわかるんだよね。ツライとこなんだよ。
人間だっていい人も悪い人もいて
それと同じように猿だっていい猿と悪い猿がいるんだよね。
なんか、ねぇこう、人間社会といい銃社会のアメリカといい
テーマは深く、辛辣であるなぁと思った。

とにかくシーザーがカリスマありすぎて
ヒーローすぎてそりゃブルーアイズ(息子)もひねるわ。みたいな。
シーザーのかっこよさを楽しめたら良いんじゃなかろうか。
わしはあのマントヒヒが好きだけどね。
頭いいし。

前作の主人公ウィル(ジェームズ・フランコ)もちょこっとだけ出演しております。
出演というか映像というか。
そこらへんのくだりが泣けます。
前作見てたら尚の事。

今作はなかなか渋い終わり方をしてたけど
絶望に近い気がする。希望ではないよな。きっと。
ただ人間と猿、どちらが絶望なのかはわからない。
もちろん続編の制作も決定しておりまして、
2016年7月29日に全米公開(予定)となっております。
今作の直後からの話になるのか
はたまたまた何年後からの話になるのかはわかりませんが
楽しみにしておりますー。



2014-⑯