ストロベリーナイト | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

ストロベリーナイト
2013年日本
監督佐藤祐一 原作誉田哲也『インビジブルレイン』
竹内結子/西島秀俊/大沢たかお

Every Little Step (新)
(C)2013 フジテレビジョン S・D・P 東宝 共同テレビジョン FNS27社 光文社

竹内結子は好かんのですが
ドラマ自体は好きなので映画化が決定したときから楽しみでした。
作品自体は全く問題なく駄作でもなんでもなく
よい出来だと思います。
残念なのはこれを商業目的にしてしまったことくらいかな。
普通の2時間ドラマでもよかった。
お金を払って見ても別に無駄ではなかったけれど
ドラマでもよかったんじゃないかなというのが
実際の感想。
そう思った人は結構多いんのではなかろうか。
お金を払ってまで行く人は それでも見たい から行くんだろうと思うしね。
映画にするならもうちょっとお金かけたよ的な何かを
見せて欲しかったかなと。
ただ、こちらは原作のタイトル『インビジブルレイン』から想像されるように
全編雨のシーンになっております。
それゆえ制作費も時間も通常よりかかったということなので
そういう意味では地味にお金かかってるようです。

暴力団・龍崎組の構成員、小林充が死体で発見された。
状況から見て他の2件の暴力団員殺しと共通していることから
捜査一課では連続殺人事件として大がかりな捜査会議が行われる。
姫川玲子(竹内結子)は単純な連続殺人ではないのではないかと
疑問を持ち単独行動をとってゆく。
そんな中捜査線上に柳井健斗という名があがる。
しかし姫川は上司たちに柳井健斗には触れるなという指示が出される…。

映画公開前だったか公開後だったか忘れたけど
SPドラマやってまして
それみてたら姫川班がどうなるのかとか映画の内容はこんなラストなんだとかが
わかっちゃうという。
まぁ姫川班については 煽り文句からして姫川班最後の事件と書いてあるように
誰もが想像つくけどね。
今作はドラマと違ってロマンス要素が多め。
原作ではほとんど登場しない菊田の出番を多くすることによって
姫川・菊田・牧田の3人の恋愛を色濃くしているようです。
でも菊田、切ないんだけどね。
なぜかお色気シーンもあります。果たして車内でのギシアンは要ったのだろうか。
基本的に姫川の単独行動が多いので
豪華なキャストが若干もったいない気もしますが
要所要所でいい仕事をしているのである意味いいスパイスになって
逆によかったんじゃないかなという気も。

姫川玲子演じる竹内結子は上にも書いたようにあんまり好きではないので
特にネタもなにもない。
菊田と牧田というイイ男2人はべらすという、両手に花状態で
ウラヤマシス。
なんで姫川は菊田を選ばないのかな~?やっぱ部下だから??
そしてセツナイ菊田を演じるのは西島秀俊。
菊田役で久々に西島秀俊を見て、やべぇ、イイ男じゃんと開眼。
若い時は優男っぽかったのにね。
そして映画ゲスト的な牧田役の大沢たかお。
いいところを全部かっさらっていくかなり美味しい役どころだと思うんだが。
というか西島秀俊より背が高くて驚き。
他はドラマ版と同じ配役ですが
友情出演の三浦友和がいい味だしてたかなと思う。役のせいでしょうか。
切なくてかわいそうな菊田だけど
実は冷静に考えれば一番かわいそうなのは
柳井健斗じゃないのん?
演じるのは染谷将太。
よく映画に出てるね~。見るたびに印象が違う気がします。
柳井健斗は実はとってもかわいそうなんだよ。
かわいそうというか哀れというか。
そして最後にこの一連の事件の真犯人。
見てたら誰もがわかる。普通わかる、バレバレだし。
よくある設定なんすよ。


これ以上姫川シリーズは制作しないようですが
どうなんですかね?
ドラマとしては非常に好きなのでもったいない気もしますが
踊るの二の舞になってもいやだし。
これはこれでいいのかもしれませんね。
スピンオフとかあってもいいかも。
ガンテツ(武田鉄矢)希望。
余談ですがこのドラマの音楽もすごい好きで、
ドラマ自体をすごく盛り上げてくれました。
撮り方?というのかなああいうのもすごい好きでした。
ドラマお好きな方には一応おススメします。

ドラマは好きでも原作に手を出す気はありません。