トラウマや悲しみ、消えたい気持ちに悩まれている方へ | セラピスト道場 ~自分を癒し、人を応援する実力を鍛える~

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あなたが「ほんとうにほんとうに望んでいること」は何でしょう?
それは、あなたとこの世界にとって、最高の恵みです。
それを形にしていきましょう!

あなたの夢をかなえるヒーラー:渡辺高史です。

トラウマや悲しみ、消えたい気持ちに悩まれている方への、私からのお手紙です。

「トラウマや悲しみは、癒すものというよりも、未来に向かって生きているうちに、だんだん気にならなくなっていくもの」

と思っておいたほうがいいですよ。


消えたい気持ちは、過去の名残や、脳に染み付いた習慣でしかありません。

あまりにもその感覚に慣れているので、そっちへ引きずられやすいだけなのです。

あなた自身が、悪いわけでも、劣っているわけでも、ダメなわけでもないのです。


トラウマの原因を探って解消しようとすると、泥沼にはまって、ますます進めなくなります。(実際そうだったでしょ?)


「生物っていうのは、強烈な体験があると、脳が勝手に、その記憶を繰り返してしまうクセがあるだけなんだ」

と認識することです。

「動物脳」という古い「機械」が、壊れたCDのように同じ部分を繰り返し再生しているだけです。

「進化した人間の脳」の足を引っ張って邪魔しているだけなのです(脳に足はあるのか?(笑))。


では、どうやって、その古くて壊れた邪魔する機械に対応するか?


まずは、ここまで説明した仕組みを理解して、思い出すことです。

***

もうひとつは、いろいろやりたい気持ちや、今から未来に向かう気持ちを大切に行動に移すことです。

それは、すでに内側から起こっているようですよね^^


それを続けていると、トラウマの名残が少しずつ薄まって、今と未来の重要性が高まっていくようになります。

対話しながら行う私のヒーリング・セッションでも、そのプロセスを後押しするお手伝いをしています。


サブリミナルCDや誘導瞑想CDも、効果的な場合があります。僕自身も持っていて、使うことがあります。

インナーチャイルドを癒すCDなどもいいですよね。

でも、あまり期待しすぎない方がよいでしょう。

なぜなら、こういう商品を使うときには、落とし穴があるんです。

「私は傷ついている」という前提が、無意識内で強くなってしまうのです。

CDを聞くたびに、「癒されなければいけない自分」「まだ癒されていない自分」が無意識内で呼び出されてしまいます。

すると、ちゃんと聞いているはずなのに、いつまでたっても変わらない、元に戻りやすい、ということになりかねません。

もちろん、サブリミナルCDや誘導瞑想CDは使っても良いのですが、本来の効果を得るには、重要なコツがあるんです。

それは、望む未来を描き、そこに向かうことをメインに据えるです。

「未来に向かう」「今を生きる」をメインにして、トラウマを癒す、を付属品にするんです。

「癒されるべき自分」や「癒されていない自分」として聞くのではなく、「癒されたその先の人生を満喫している未来の自分」を意識して、それを前提に聞くんです。

これは、微妙な違いのようですが、大きな違いです。


たとえば会社の仕事をする時、会社の理念とか売り上げ目標、今日のノルマなどがありますよね。

仕事がはかどらない時に、机が散らかっているのに気がついたとします。

「仕事ができないのは、散らかっているからだ」
「何で散らかるんだ、その原因を特定して、解消しなければ!」

と言って掃除ばかりしていたら、全く仕事ができませんよね。

まさに本末転倒です。

掃除は必要ですが、メイン事項ではないからです。

仕事がはかどるために必要十分な掃除を、時々すれば事足りるのです。

たとえ、少々散らかっていても。


なので、時々悲しくなっても問題ありません。

やりたいことを、やりたくなっても問題ありません。

両方の自分がいて、揺れ動いたとしても、何の問題もありません。

むしろ、とても人間的です。


ただ、その揺れ動きが激しすぎるときには、最初は脳や身体に働きかけると、心への働きかけがスムーズに進みやすくなります。

たとえば、脳へのヒーリングや、骨格の調整、栄養や食事のバランス、簡単な運動などの組み合わせです。

具体的な方法の使い分けはオーダーメードにする必要があります。

工夫すべき点は、望む未来を思い描き、その実現のための現在の行動がしやすくなるようにすることです。

トラウマや悲しさは、ドラマを盛り上げる演出であり、オマケ、スパイスです。

それくらい気楽に考えましょう。

そう考えるんだ、と決めることです。


トラウマとその解消に、躍起になり過ぎないのがコツなんです。

人は過去のトラウマ解消のために生きているのではなく、望む未来を実現していく「今」を楽しむために生きているのですから。

渡辺高史