少年団シリーズの「パパコーチ」~「監督」で書いている重傷事例は、2年ほど前のできごとです。
もう怒りも収まりましたし(思い出すと今でも悔しいことはありますが)、移籍してから1年以上たちましたし、冷静に振り返ることもできるようになったため・・・自戒を込めて書いています。
当時、私たち保護者がとった行動は適切だったのか、と。
振り返ってみると、いくつか疑問に感じた点、準備不足だったと反省する点があり、シリーズ次章「代表に直訴編!」に入る前に整理してみようと思います。
「スポーツにけがはつきもの」で、終わらせてよい?
サッカーは選手同士の接触を伴うスポーツで、防ぎようがないけがもあるでしょう。試合でけがをした選手や、けがをさせてしまった選手に「サッカーにけがはつきものだから」と慰める場合も当然あると思います。
私も「監督がわからない①」で、
「スポーツにけがはつきもの」と書いています。でも今回の場合、「つきもの」で終わらせてしまってよかったのでしょうか。
けがをした選手も、
させてしまった選手も、小学3年生。
鎖骨骨折で全治3か月以上という事態は、子どもたちにとっても保護者一同にとっても初めての経験でした。活動中にけが人が出てしまったのはとても残念ですが、
裏を返せば、
自分のプレーで誰かが大けがをする恐れがあることを子どもたちが学ぶ、貴重な機会だったのではないでしょうか。
どのようなプレーが実際にけがにつながったのか。骨折してしまうと、具体的にどのぐらいサッカーができなくなるのか。
そのリスクを知ることで事故の予防につながりますし、取り返しのつかないけがになる危険性を知れば、ラフプレーを自重する思いも生まれるはず。何か月もサッカーができない友人のために、相手の立場になって自分ができることを考え始める子もいるでしょう。
今後、本格的にサッカーキャリアをスタートさせる年齢の子どもにとって「思わぬけが」から学ぶことは多いのでは。
それは「スポーツを通じて、社会のルールを学び思いやりのこころを育む」とうたうスポーツ少年団の理念にかなうこととも思うのです。
でも、息子の少年団では、選手が大けがを負った後に子どもたちに状況の説明が全くなかったのは「監督がわからない③」のとおり。
むしろ、監督が触れないので、今回のけがを話題とすること自体がタブーな雰囲気が生まれてしまいました。
それどころか、「○○のようになりたくないから、キーパーは絶対にやりたくない」と言い出す選手も出る始末。
とほほ、です本当に・・・