「監督の解任を求めたい」
・・・というママ友に言葉を失ったわたくし。
そう言いたくなる気持ちはわかるのです。
少年団の活動中に鎖骨骨折の重傷を負ったのに、監督を含めて8人いるパパコーチは誰ひとり対応せず、数日たっても監督から「お大事に」の一言もなく。
「そんな冷たい監督に今後、けがが治ったとしても子どもを預けることには不安しかない」
と訴える彼女の気持ちは痛いほど、わかる。
けがをした我が子は3か月間サッカーができないことに落ち込み、生活全般にも家族の介助が必要です。私が同じ立場だったとしても、この怒りをどこにぶつけていいか、わからなくなると思います。
でも。
「ちょっと・・・それは・・・うーん」
「無理?」
無理か、と問われれば無理でしょう。
けが対応に問題があったことは疑いようがない事実で、その「事実のみ」を淡々と総代表に報告して改善を求めるのはありかも、とは思います。大怪我が疑われる事態に、監督を含むコーチ全員が我が子の応援に夢中になっているなんてチーム、確かに不安しかない。
それに、現状でコーチ陣は、いったい何がまずかったのかを全く自覚していないはずです(そういう人たちなので)。
今後、同じような対応が繰り返され、子どもたちがまたつらい思いをする事態を避けるためにも、しかるべき立場の人から指導してもらう必要はあるのでは、と。
が、運営そのものにかかわる「監督の解任」を、いち保護者が求めるのは話が違います。
団として、きちんと改善すべき点がうやむやになるだけでなく、保護者間の感情の亀裂を生み、けがをした選手とママがもっともっと傷つく結果になるかもしれません。
・・・ということを、ママ友にやんわりと伝えてはみたのですが、彼女はなかなか納得しませんでした。
まあ、そうですよね。
怒りで冷静な判断ができなくなってるもの。
困り果てた私は、彼女を落ち着かせるために言ってしまったひと言を後悔することになります・・・
「監督も・・・さすがにチームの仲間が大怪我をしたら、その経緯をみんなにも共有するはずだし、今頃コトの重大さに気づいて対応や予防策も考えてるかもしれないし。今週土曜の練習での報告を聞いてから、また改めて考えよっか・・・」
「わかった。○○さんがそう言うなら・・・。私たちはけがで練習には行けないから、どんな発言があったか教えてね」
そして迎えた練習日。
説明なかった…まるっとなかった!
団のイベントで鎖骨を骨折した選手がいることも、それが3か月練習を休むほどの重傷だったことも、けがをした選手への気遣いも、今後への予防策も・・・
全部ありませんでした。普通に練習して終了!
か、監督って・・・
本当に、配慮とか気遣いとか想像力とか共感力とか、そういうものを持たないまま大人になっちゃったのかもしれない・・・
そう感じてぞわっと背筋が冷たくなったと同時に、困ったことになったと頭がガンガンしてきました。。
さて、ママ友にどう伝えよう・・・
(「代表に直訴編」につづく!)