これをカクテルと呼べるのか?  
いやいや難しいことは言いなさんな。


イタリアでは、コーヒーに氷を入れるのがタブーなんだってさ。
でもどうしてもアイスコーヒーが飲みたい!そんなわがままな人がいたら、エスプレッソをシェーカーでシャカシャカ冷やして‘‘シェケラート’’にするんだそうですよ。
これをお酒に応用し始めたのは結構古い話。
何も加えず単一のお酒だけをシェイクし、グラスに注いで楽しむ、って感じ。

美味しくて知られるのがカンパリで作るシェケラート。
シェイクにより空気を含み、独特の甘苦い風味がまろやかに生まれ変わります。

さてさて、このカンパリシェケラートをカクテルと呼べるのか論争ですが、皆さんはどう思いますか?
カクテルの定義は「複数の材料を混ぜたもの」。
ウイスキーの水割りもカクテルのひとつと言えますが、水さえも加えていないこれははたして。。
シャカシャカすれば少しばかりは氷の溶けた水が加わるけれども笑

まあ、お酒を美味しく楽しむ方法のひとつだと割り切れば、難しいことは考えなくてもいいですよね。

ベルモットで口を濡らした美女の吐息を受けながらジンをストレートで味わうのもマティーニだと思っている私にとってカクテルの定義云々はどうでもよい話です。


《レシピ》
・カンパリ・・・・・・60ml


●シェーク
子供の頃の記憶。美味しかった‘‘何か’’の味。‘‘何か’’がなんなのかはハッキリしないけれども。


卵黄から作られる甘いリキュールがアドヴォカート。アドヴォカートをレモネードで割るのがスノーボールで、ジンジャーエールで割るのがディスカバリーです。

古くは1940年代に飲まれていた記録がありまして、1970年代にはちょっとしたブームが来たみたいですよ。欧米ではクリスマスシーズン辺りによく飲まれています。

どこか懐かしいような味わいがささくれだった心を穏やかにノスタルジックにさせてくれます。
そしてそのノスタルジアはネーミングにも反映されていますよね。スノーボール。ディスカバリー。雪合戦やでっかい雪だるまをこしらえた思い出、裏山の探検や宝探しに夢中になったおもひで。・・・目に浮かぶようだ。。わかりみが深い。

その味わいから膨らむイメージって日本人でも欧米人でもそんなに変わらないのかもしれませんね。
↑まあ、相変わらず私の適当な妄想ですが!

それでもその柔らかい美味しさは妄想ではありませんので、どうぞお試しくださいませ。
そして童心に帰ってみてくださいませ。


《レシピ》
スノーボール
・アドヴォカート・・・・・45ml
・レモンジュース・・・・・15ml
・シュガーシロップ・・・・15ml
・コーディアルライム・・・5ml
・ソーダ・・・・・・・・・80ml

●シェーク


《レシピ》
ディスカバリー
・アドヴォカート・・・・・45ml
・ジンジャーエール・・・・100ml

●ビルド

子猫たん、そう呟いて様になるロマンスグレー紳士に私はなりたい。


キティもオペレーターもワインをジンジャーエールで割るだけなので、まとめて紹介させてくださいね。

赤ワインとジンジャーエールを半分ずつグラスに注いで軽く混ぜればキティです。
白ワインならオペレーター。
目分量でも全然大丈夫です。家飲みで作る際のコツは氷の量でしょうか。
グラスの縁まで氷をたくさん詰めてからそれぞれを半々に注ぐと、いい具合な割合いにまとまると思います。
また、目分量でグラスの容量の1/4ずつ注いでから氷を静かに加えてもオッケーです。


ビールくらいのアルコール度数なので、ガブガブ飲みたいときにピッタリの美味しさですよ。
私は磐梯山の頂上で飲みたいかな!リュックサックの中身はワインとジンジャーエールとハムカツサンドだけでさ。荷物軽くなるから下山が楽だよね笑。


キティは訳すると子猫たん、かな?
ジュースみたいな飲みやすさから名付けられたような気がします。
オペレーターの由来がハッキリしませんが、仕事中でも問題なく飲めちゃうところから名付けられたような。。
実際に仕事しながら飲んでたようなイメージは湧きますよね、航海士とか通信士とか電話の交換手とか。←偏見ごめんなさい本気にしないでね!


キティ
《レシピ》
・赤ワイン・・・・・・1/2
・ジンジャーエール・・1/2


オペレーター
《レシピ》
・白ワイン・・・・・・1/2
・ジンジャーエール・・1/2
・レモンジュース・・・1tsp
・レモンスライス


●ビルド