美童グランマニエといえば『有閑倶楽部』。グランマニエそれが酒の名前と知り、どんなお味かとただ憧れた中学時代。


一条ゆかり作『有閑倶楽部』、面白い漫画ですね。名家の子息たちが通う‘‘聖プレジデント学園’’の生徒会面々によるドタバタコメディ。主役キャラたちはそれぞれ酒の名前が付いていて、主役の一人超絶イケメンな駐日スウェーデン大使子息が‘‘美童グランマニエ’’なのです。

私の中学生当時、学年委員会なる集まりがありまして、各クラスの委員長と副委員長が用事も無く集まって遊んでいたのです。男子3人女子4人。
私にとってそれは、有閑倶楽部さながらの楽しい思い出なのです。逆に言えば中学時代、それ以外の記憶がおぼろげ曖昧ですけれども。。
しかし厨二病だったな。。懐かしいな。。恥ずかしいな。。思い出すと目眩がするよ。。

さてそんな話はどうでもよくて、グランマニエ・エトワール。このカクテルは詳細の確認が取れておりません。レシピもはっきりしません。
なので、ここで紹介するのも躊躇したのですが、とてもとても美味しいカクテルゆえ無理やり表舞台に立っていただいた次第であります。
オクターブのレシピは銀座のバーホッパー譲りのものでして、美味しいのですが、だからといってこれが正解とは言い切れません。

深みと爽やかさとが両立した実に味わい深い美味しさ、をお試しくださいませ。


《レシピ》
・グランマニエ・・・・・・・・・30ml
・グレープフルーツジュース・・・45ml
・ライムジュース・・・・・・・・1tsp
・トニックウォーター・・・・・・75ml


●ビルド

1933年パリ。カフェで思索の戯れに耽る哲学者たちの傍らにはアプリコットカクテルがありました。


‘‘あんず’’って名前の カクテル。潔くて好きです。ネーミングってどうしてもカッコつけたくなりますもんね。
ストレートなネーミングで思い出しましたよ、我が子に、‘‘ひたむき’’って名前を考えたことを。まあ、閃いただけで採用しませんでしたけれども。


このカクテルはアプリコット・リキュールとオレンジジュースの甘味と、レモンジュースのフレッシュな酸味とのバランスがとても良いのです。
哲学者‘‘シモーヌ・ド・ボーヴォワール’’が好んでいたとかいないとか。
彼女はアプリコットカクテルを「消費されるのではなく、見たり触れたりするもの」と表現したりして。

1933年パリ、モンパルナスのカフェ。
レイモン・アロン、サルトル、ボーヴォワールら哲学者たちはアプリコットカクテルの前に集いました。この時生まれた新しい思想はやがて世界に広がり、戦後の解放運動、学生運動、公民権運動へ繋がったそうです。

私は詳しくありませんので、興味ある方は‘‘サラ・べイクウェル’’の著書をどうぞ。

節目や転換期、人生のところどころにカクテルが彩りを添えていたら、それは素敵なことですね。


《レシピ》
・アプリコット・リキュール・・・30ml
・オレンジジュース・・・・・・・15ml
・レモンジュース・・・・・・・・15ml
・ドライジン・・・・・・・・・・1tsp


●シェーク

オクターブ・オーチャードシリーズNo.007

赤肉メロンの瑞々しい美味しさ。



季節のフルーツを短い旬のうちにカクテルにするオーチャードシリーズですね。
メロンの美味しさをシンプルにカクテルにしました。
ほんの少しの練乳が良い仕事をしてまして、メロンの持つウリっぽさを上手に包み込んでくれてます。

ネーミングはヒンディー語。微笑みって意味です。思わず笑顔になる美味しさ、って感じです。
メロンの原産国ははっきり特定されていませんが、その候補のひとつがインドなので、ヒンディー語を採用しました。
響きが面白いですね。


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・・・・20ml
・メロンジュース・・・・・・45ml
・コンデンスミルク・・・・・1tsp


●シェーク