シェーカーを振りながら頭の中で‘‘パパパの二重奏’’を流すのです。パパパパパパときて最後にパナップでフィニッシュするのです。


あ、分からない人は動画サイトでパナップ検索してみてください。30年前の懐かしいCM。


モーツァルト作曲のオペラ『魔笛』はみんなが軽く楽しめるように書かれたストーリー。
「森の中に迷い込む王子。森で出会った男‘‘パパゲーノ’’を従えて、王子は囚われの姫君を助け出すべく奮闘する。」
三行にまとめるとこんな感じ。

物語の盛り上げ役パパゲーノと結ばれる女性が‘‘パパゲーナ’’なのです。
そして二人が歌うのが冒頭の‘‘パパパの二重奏’’なのでした。


『魔笛』がモチーフなのでベースのチョコレートリキュールには‘‘モーツァルト’’を使用しますね。
オクターブでは金色の外装の‘‘モーツァルト・チョコクリーム’’を採用しています。黒い外装のビターな‘‘モーツァルト’’も、さらりとして飲み口軽く仕上がり美味しいのですが、まったり濃厚なデザート感の方をオクターブは選びました。

どろりと粘度が高いリキュールなので、シェーキングは長めにしっかり振り切ります。
パパパパパパパパ歌いながら。


《レシピ》
・モーツァルト・チョコリキュール・・・30ml
・ブランデー・・・・・・・・・・・・・15ml
・クリーム・・・・・・・・・・・・・・40ml


●シェーク
情熱的な冒険に満ちた長い夜のような味。と、どこかのハンサムが申しておりました。


一説には1987年、フロリダのバーテンダー‘‘テッド・ピジオ’’が作ったとされます。
ですが確証は無く、80年代初頭にはすでに人気があったとの話も。

1988年上映の映画‘‘カクテル’’に登場しているので、87年説が真実なら映画製作陣は最先端のカクテルを取り上げていたのでしょうね!

このカクテルは名前がキャッチーなせいかレシピが無数に存在しており、それは世界各地の変態もとい情報通なバーテンダー達がノリと勢いで作り変えたせいではないかと思うのです。

西海岸バージョン、東海岸バージョン等多くのバリエーションがあるけれど、それらは時に統一感が無く、同じレシピなのにこちらでは西海岸バージョンと紹介し、一方では東海岸バージョンと記し、結局どっちなのよと定まらなかったりして。このてきとーさ笑。
名は体を表すとはよく言ったものです。

私は下ネタが嫌いではありませんが、直接的な表現は嫌いです。ユーモアとインテリジェンスに満ちた会話で楽しみたいですね。
なので愛を紡ぐことは‘‘まぐわう’’と言いたいですし、殿方のシンボルは‘‘ヤマト’’、姫君のシンボルは‘‘イスカンダル’’ にしてはどうかと隠語提唱しております。

益荒男諸氏
むやみに放つなよ
波動砲


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・・・・30ml
・ピーチリキュール・・・・・15ml
・パイナップルジュース・・・30ml
・クランベリージュース・・・60ml


●シェーク
昔からどうにも気になる土地だったハンガリー。もうね、前世がハンガリー人だったんじゃないかと。


行ってみたい。ハンガリーに。ハンガリー美女に会いたい!ではなく、三大貴腐ワインのひとつ‘‘トカイ’’を視察する!とか理由をつけて足を向けたい。

ハンガリーの国民的なお酒が‘‘ウニクム’’です。1790年当時の皇帝の体を気遣って作られた健康酒なんです。

甘苦いウニクムにラズベリーのフルーティさとレモネードの爽やかさを合わせたオリジナルカクテルがこちらです。
ネーミングは、ボヘミアン・ラプソディーを観た直後だったことでなんとなく笑。

ボ・ラプは米沢で観ました。一番乗りで予約したのでベストポジションが取れました。いざ席に着くと、私を挟むように初老のご夫婦が。なぜ笑。仲睦まじく会話に花を咲かせます、私を挟んで。居心地笑笑。

そんなこんなで観劇後はご夫婦も私も三人一緒に涙を流してほっこり。

あ、でもネーミングにほっこりエピソードはまったく関係ありません。


《レシピ》
・ウニクム・・・・・・30ml
・シャンボール・・・・20ml
・レモンジュース・・・20ml
・シュガーシロップ・・10ml
・ソーダ・・・・・・・70ml


●シェーク