先日、息子の弁当箱を洗おうと、リュックをあけたら、これが入ってた。
ひーっ。
なんぞこれ。
息子によると、国語のクラスで
『他人から見た自分の印象と、本当の自分(内面)を表す単語を見つけて、この紙製マスクの表を裏にそれぞれを書く』
ということをやってて、年がら年中、ポケモンと、恐竜と、ドラゴンのことしか考えてない息子は、頭まっしろで、そのまま持ち帰りの宿題になったとのこと。
あー、びっくりした。
息子は日本でいうとこの中学1年生、だけどここカナダでは、小学校が7年生までだから、まだ小学生。
高校になれば、微分積分だの、フランス語だの、日本とそう変わりないカリキュラムなのだが、小学校はなんだか、ぜんぜん違う。
共通の教科書とかないし、時間割もない。
何年生で、これと、これができること、みたいな決め事があるけど、いったい何を習っているのか、まったくわからない。
唯一の手がかりが、宿題。
たぶん本当は宿題すらそんなにないはずなんだけど、うちの息子は、ちょっとつまづくと、すぐ放置するので、そのまま宿題となって、わんさか家に持って帰ってくる、、、。
つまづいているから持ち帰りになっているわけで、本人にやる気がそもそもない。結局私が手伝う事になる。
もう、何が違うかって、例えば国語で、日本的な、「これを読んでどう思ったか」とかなら、なんとかなるんだけど、こういう哲学的な(?)思考を求められたりする問題だと、私とてお手上げだ。
もう「とにかく提出さえすればいいんだから、深く考えるな!思いつきでいいからなんでも、とにかく書いてしまえ」と、投げやり、槍投げ、一本槍。
ようやく、このマスクが終わったと思ったら、今日持ち帰ってきた宿題が、
『ポエム』
逃げたい。
なんか知らんが、毎年毎年、ポエムやらせる、カナダの小学校。
擬人化、擬音、隠喩、とかのテクニックを使わせるんだけど、なかでも、韻を踏ませる、ラップで多用されてるあれ、をポエムに入れろと、毎度毎度しつこい。
韻を踏むことを学んで、なんの得があるのかって、『ラッパーになる』くらいしか思いつかないんだけど、もう、これでもかってくらい韻を踏ませにくる。
しかたないのでラッパーになりきって「YO! YO!」言いながら、ポエム制作に挑むことになる春の夕べ。