久しぶりの更新です。

 

9月29日の日曜日、明光義塾九州本部総会が開催されました。

夏期講習の教室運営表彰や研修、懇談会など盛りだくさん。

総会のあとは、もつ鍋を囲んで(^_^) 会社のみんなで祝賀会を行いました。

 

今年度は春の人事異動の教室が多く、新しい教室でのスタートとなった社員がたくさんいました。

教室の引継ぎはたいへんで、生徒・保護者との顔合わせ、講師とのチーム作り、地域や学校情報の習得など多岐にわたります。

1週間ほど前任者といっしょに教室に入り、保護者へのご挨拶などを行い引継ぎに万全を期しますが、それでも完全にはできません。

予想しなかった問題の発生や、慣れない環境での孤独感など、つらいことも多いものです。そういった負担を軽減するためにも、前任者との日々の電話連絡、毎週のミーティング、クレーム対応の組織つくり、教室巡回などでできるだけのことをやっていきました。

その中で、見事12教室中8教室が表彰をいただき、他の4教室もしっかりと教室の基盤をつくることができました。社員ひとりひとりに、この半年、頑張ってのりこえたことを讃えると同時に、感謝を伝えたいとおもいます(^_^)

みんな、よく頑張ったね!ありがとう!

子供たちの成長のために、保護者の支援のために、これからもがんばっていこうね!

 

総会では教室長1年目のHYTくんが表彰のスピーチをしてくれました。

いままでお世話になった人への感謝とこれからへのやる気を見せてくれました。

 

 

これからもがんばっていきます!

 

 

最近では無料動画などで、たくさん教え方のうまい人たちがいらっしゃいます。
どれを見ても、伝え方に工夫されて、感心するばかりです。

板書、話し方、見せ方、ストーリー性、そして教える先生方の個性が味わいとなって、どれをとっても魅力ある授業をされています。
わたし達もとても参考になります。


もし、そういったわかりやすくためになる授業を受けるだけで成績が伸びたら、世の中東大生ばかりになるか、大学入試のレベルはどんどん上がっていくと思うのですが、残念ながらそうはなっていません。なぜでしょうか?


ネットの動画配信される前も、工夫された問題集や参考書はたくさんありました。受験テクニックを使って、あっという間に正解にたどり着く、見事な解法を教える予備校もたくさんありました。


スポーツの世界でも、教えるのが上手いコーチがいるチームがいつも好成績を残すとは限らないように思います。


わたしの考えですが、教え方が上手いことは伸びるきっかけにはなるが、そのあとの反復練習や復習が正しくやり続けていることの方が一番重要だと思います。

勉強も同じ。
教えてもらったことを習得するために、繰り返し復習することが大切です。
明光義塾の新人講師研修で、教える20%と引き出す(復習や演習)が80%となるように授業を進めなさい、と伝えています。

生徒自らが、目標を持って勉強するように、分からないときの解決方法を見いだすように、わたしたちは導く指導をしないといけません。

やっぱり勉強の仕方を身につけるのは、大人になっても必要な技術ですねー。







9月30日の日曜日、明光義塾九州本部総会がありました。

今回もたくさんの教室が表彰をいただくことができました。
その中でも、唐津教室はノートの書き込みコンテストで優勝!九州ナンバーワンとなりました。
素晴らしい!拍手!!

明光義塾は個別指導、いわゆる黒板がありません。生徒の持つ明光オリジナルノートに大事なポイントを書込みながら解説して進めていきます。生徒のノートは講師と一緒に作っていくので、自分だけの参考書になります。その書込みが素晴らしいということは、それだけ授業も個別指導と自立学習につながる良いものだということです。


さらに表彰で嬉しかったのは、
諫早教室のH教室長の躍進賞と
相浦教室のY教室長の三冠賞。
二人とも入社して2、3年。夏の頑張りを認められての初受賞となりました。

中央がYくん


Hくんの壇上でのスピーチ。
緊張しながらも頑張りました(^ ^)



総会の後、みんなでワイワイ







私達は、明光義塾の自立学習を伝え、生徒の成長を支えていってます。
受験合格や成績アップはもちろん。
苦手なことや嫌な勉強が、少しでもやってみようかなと取り組めるように。
受け身ではなく、主体的に取り組めるように。
やればできる、未来は変えられる、といった体験ができるように。

生徒だけでなく、一緒に働く講師、そして教室長や社員にも、成長と進化を遂げていってほしいと思ってます。

なぜ勉強するのか。
わたしの今の答えは、生きる力をつけるため、だと思っています。
目標を持ち、その実現の為の計画と実行、進捗状況を確認し修正改善していくこと。
仕事でも人生でも家庭でも、これを自分自身でやっていけるならば、その人は立派に自立していると言えるのではないでしょうか。
明光義塾の勉強の仕方はこれをしています。

社員が自立し成長すれば、明光義塾を通じて、たくさんの生徒さんや講師たちに素晴らしい何かを与えることができると思ってます。

私達はまだ全力を尽くしていない気がします。
できること、やれることはたくさんあると思います。
塾として、明光として、会社として、これから一層努力精進し、みんなを成長・自立・幸せにする仕事をしていこうと思いました。



  講習直前の、7月23.24日に社員旅行に行きました(^ ^)。
   長崎の伊王島!夏の伊王島!海と山の幸に囲まれた大自然を満喫しました。

リニューアルしたばかりの、コテージタイプのホテル




海水浴へ


うちの社員旅行は家族参加OKなので、子どもたちも一緒に海を満喫





夜はナイトウォークへ




2日目は、軍艦島に行きました。
めっちゃ暑かったですが、無事上陸できました。
波が高いと快晴でも上陸できないことがあるらしいです。
ラッキーでした(^ ^)





かなり以前のこと。
わたしがまだ教室長として駆け出しの頃です。

全く話さない
Tくんが入会しました。
当時彼は中学2年。季節は今ごろだったと思います。

入会面談では、その子はうなずきもしませんでした。話しかけても全く無反応で、保護者の方は申し訳なさそうに、代わりに返答しておられました。

あとでクラスメイトの塾生に聞いたところ、学校でもTくんの声
を聞いたことがない、と言っていたくらい。
体つきも小さく、引っ込み思案な性格のようでした。

いくら個別でも、反応が無い子に授業ができるかどうか不安いっぱいでしたが、保護者の方からなんとか勉強させたいと言われ、預かることになりました。

はじめはわたしが担当しました。
面談の時と同じ。全く無反応で、話しかけてもただ黙っているだけでした。
かなり勉強してない状態だったので、小学生の内容もあやふやでした。

仕方ないと腹をくくり、私は授業の進め方や勉強のやり方をゆっくり説明し、授業をはじめました。

反応がなくても、Tくんに伝わることを願いながらの説明。時折学校やテレビの話なんかをして笑わそうとしましたが、全く反応無し。汗びっしょりになりながら、冗談を言って自分が笑う、というウケない芸人のようなことをしながら授業しました。

救いは、解説したところを写してね、とか次の問題を解いて、といった指示にはゆっくり動いてくれました。
分からないときは止まっていたので、何が分からないか不明のまま、全部解説・書込みして写させました。

動作や字を書くのもゆっくりなので、普通なら4〜5ページ進むところ、1ページも進みませんでした。

進まない授業は面白くなく、自分としては絶対してはいけないと他の講師にも厳命していましたから、かなり落ち込みました。

しかしTくんは、次の授業もやって来ました。
また無反応の授業。進まない授業。一人で話し、冗談を言い、自分で笑う。その繰り返しでした。

もう来ないかな?と思いながら、また次の授業は来ました。
黙って来て座り、黙って帰る。

淡々と授業をして、宿題は全部☓かやってこないか、でした。
時折休みはありましたが続けて来てくれました。


入会して3ヶ月ほどたったとき、保護者から感謝のお電話をいただきました。
学校も休みがちなその子は、塾は嫌じゃないと言っていると仰ってました。
はぁ?と思いましたねw
まぁ、そう言ってくれたのなら、授業も他の講師に任せていいかと思い、わたしが授業を見ることは無くなりました。
でも、担当した講師からは毎回毎回、反応がないし進まないから、これでいいかどうか分からないと相談されました。
わたしもよくわからん、でも嫌じゃないらしい、だからこのままでよか!と言ってました。講師たちの中ではTくんはそういう子だと半ば割り切っていきました。

それからまた3か月ほどたったとき、ある講師が授業中に私のところに走ってきました。

”Tくんが笑いました!”

別の生徒と笑い話をしているのを聞いていたようで、ふっとTくんとみると口もとがゆがんでいたそうですw
思わずその講師は”いまわらっているよね!”と言うと、はじめてうなずきました。
その講師はびっくりして、授業をほったらかしにしてまで私のところに報告に来てくれました。

私は”なにぃ~!”と言いながらTくんのところへダッシュです。

その騒ぎを聞いた他の講師も”ええ~?”と言いながら、講師全員Tくんのところへ集まりました。

顔を真っ赤にしながらみんなから”いい笑顔やんw”とか ”Tくん、笑いなれしてないからぎこちないよ〜w”とか言われながらも、嬉しそうな表情ををしていました。
はじめてみる、Tくんが心を開いた表情。
講師たちは驚きと喜びでしたが、正直、わたしはうれしいより、やっとか〜って感じがしました。

しかし、目は一切あわせませんw


そこから少しづつ”うん”とか”いや”とかを言うようになりました。
 
Tくんは高校受験まで来てくれました。
保護者の方は、最後まで感謝を言っておられました。
Tくんが家の人以外に心を開いたこと、わたしたちがTくんを特別扱いせずに、あるがまま受け入れてくれたこと、をありがたかったと言っていただけました。

うれしかったです。


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