最近では無料動画などで、たくさん教え方のうまい人たちがいらっしゃいます。
どれを見ても、伝え方に工夫されて、感心するばかりです。

板書、話し方、見せ方、ストーリー性、そして教える先生方の個性が味わいとなって、どれをとっても魅力ある授業をされています。
わたし達もとても参考になります。


もし、そういったわかりやすくためになる授業を受けるだけで成績が伸びたら、世の中東大生ばかりになるか、大学入試のレベルはどんどん上がっていくと思うのですが、残念ながらそうはなっていません。なぜでしょうか?


ネットの動画配信される前も、工夫された問題集や参考書はたくさんありました。受験テクニックを使って、あっという間に正解にたどり着く、見事な解法を教える予備校もたくさんありました。


スポーツの世界でも、教えるのが上手いコーチがいるチームがいつも好成績を残すとは限らないように思います。


わたしの考えですが、教え方が上手いことは伸びるきっかけにはなるが、そのあとの反復練習や復習が正しくやり続けていることの方が一番重要だと思います。

勉強も同じ。
教えてもらったことを習得するために、繰り返し復習することが大切です。
明光義塾の新人講師研修で、教える20%と引き出す(復習や演習)が80%となるように授業を進めなさい、と伝えています。

生徒自らが、目標を持って勉強するように、分からないときの解決方法を見いだすように、わたしたちは導く指導をしないといけません。

やっぱり勉強の仕方を身につけるのは、大人になっても必要な技術ですねー。