先日ここで紹介した「知的・発達障害の性について」の講習会に行ってきました
今回は具体例を交えて【まとめ】になります
やっと本題ですが、性教育は…
プライベートゾーンや性行為や自慰行為等を
教えるのが性教育ではないと感じました
本人との関係性や情報提供のやり方が
重要なんだと分かりました。
たっくんがズボンをズラしていたら真顔
今まではつい
「恥ずかしいからしないよ」
と言っていましたが、
再び反省。。
講師が本題に入る前に、前置きをされています。
・個別性が高く、一人一人に応じた対応が求められる
(同じ年齢、同じ障害名でも違う)
・家族や周りの支援者との連携も大事
・問題が生じた後の対応ではなく、問題が起こる前の支援について
そして……
問題が生じる理由は、、ゴクリ
・問題行動の多くは、普段から取り組んでいないから生じている事がほとんど
あわわわ…
講師の方は、
とても丁寧に説明して下さったのですが
一つ一つ書いていると、また文字数オーバーで書けなくなるので、消える時もある
ザッと大まかに書き出します
・身体の名称や役割(機能)は、丁寧に伝える。
→目、口、髪、まつ毛なども
・役割を伝える場合に気を付ける点
障害がある者は、見えない部分はなかなか理解しにくい
→うんち、心臓の音、赤ちゃんがおっぱいを吸う理由などこれも性教育に繋がる
・抽象的な表現は避ける
→「恥ずかしい」という気持ちを育む
どうやって?
これは一部例ですが、
日頃から場面に応じて二者択一にして比較して考える機会を多く作る
(、どっち良いかな?)
・人との関係、人と人との距離感
→「嫌がってるからやめなさい」
「もう少し離れて!」「近すぎる」
なぜそうなのかを丁寧に伝えないと混乱と不安を招く可能性がある
人との適切な距離や声の大きさなど
図や絵を使って伝えていく
次は、なるほど!!と思った具体例
【問題の具体例】
①人のブラジャーのホックを触ってしまう
→確かにこれはやめたい行動ですが、
触っていた本人は、性的な意味ではなく
ホックの構造を知りたかった。
実物を見せることで問題行動はなくなった
②自慰行為で射精できず、布団の中で何時間も困っている
→正しい射精の方法を教える
※自慰行為を伝える前に、【性器いじり】と【自慰行為】は区別する。一人の時間や部屋で過ごせるようになってからが大前提
まとめ
・将来に向けて、やるべきことを書き出す
・書き出した内容を取り組めること、そうでないものに分ける
・取り組めることに優先順位をつける
・幸せな暮らしを改めて考える
・家族は身近な見本。
受講して色々考えました。
例えば、“恥ずかしい”という気持ちを育む時に、
「プライベートゾーンは人には見せない」
と教えがちですが、
たっくんはトイレ・お風呂などは介助してくれる人がいます。
【同性は、異性は】と伝えそうですが
学校は、女性教諭ですし、必ずしも同性介助ではありません。
私は今たっくんと一緒に裸でお風呂に入ることは多いです。
就学してからお風呂は、私が服を着て入るということがしたかったのですが
たっくんの中では、
【お風呂=裸で入る】なので
私が服を着て入ろうとすると
違ーーう!
と服を脱がしてきます。ヒィ〜
これはマズい…マズい…
小4からは服を着て入ろうと思ったのに…
どうしよう…
と思っていたのですが、
講師の言葉に救われました✨
「常識に当てはめず、健康第一で生活に合わせてもいい。家はリラックスできるように」
講師に個別で相談した訳ではないですが、
障害のある人は、見えない部分の背中や髪を洗うのが苦手で、後頭部が洗えておらず臭ったり、背中が清潔になっていなかったり
そんな時は、“一人で洗える”ということより
誰かと一緒にきちんと洗えるを優先させる
実際、我が家は旦那の帰りが遅く
妹はまだ一人で入れないので、お風呂時間短縮でまとめて入ったほうが私的には楽
でも、年齢的に…
そろそろ一緒に入るのやめないとー
と焦りや不安がありました。
でもでも受講して私は、無理しなくていい。
今は一人で洗う練習をしているし
ショートステイでは、職員さんが服を着て入っている。出来ることは出来る。
今は、たっくんに「手ゴシゴシ」「頭ジャー」と声掛けしながらやっているので、一人で出来るようになってからでもいいのかなと。
じゃないと、私の負担も大きい。
昔、たっくんがよく排便後のオムツに
手を突っ込んでいた。
汚い、臭い。掃除が大変。
腹が立つ。
この大変な時に、「うんちはね〜」と肯定的に説明なんか出来ない。
私の感情を押し殺してまで、伝えるのは
またなんか違う。
そんなことをしていると違う問題が生じる。
型にはめず、介助者と本人が穏やかにいられる関係性の中で出来ることから少しずつ。
確かにそう思うと…
数年前の私は…
靴下も靴も一人で履けなかったたっくんを見て、「私は一生この子の靴下や靴を履かせるんだろうか」
「この子は一生オツムなんだろうか」
そう思っていたけど、
講師も仰っていたけど、
周りの支援者と連携しながら
たっくんに出来ることをやってきたら
靴下も靴も一人で履けるようになった
靴下前後ろ逆だったりするけど
オムツは正直取れるとは思っていなかった
他者に介入してもらうことで、
アイデアやアドバイスを貰えることもある
◆トイトレ完了の軌跡いや、本当奇跡
特に親の中には
アンコンシャス・バイアス
これが大きいですよね。
でもその思考を持つことを一方的な見方で
否定されたくない気持ちもあります。
だって、本当に障害児と向き合うのは大変。
家庭で孤独な中、問題ばかり山積みで
希望より絶望が大きい。
保守的になってしまうというか…
なかなか一歩が出ない。
でもショートステイの利用を始めて
本当に家庭で出来ることの限界も感じました
他者が介入してくれることで
広い視野を持ち俯瞰的にもなれたりする
アンコンシャス・バイアスって??
でもでもこれも
皆がそうであったり、年齢で決めるものではないなと感じます。
家庭の事情や本人の状態もあるので
周りと比較することなく、
自分が自信を持って子供と接する関係性を築きながら、伝えたい事から始めようと思います。
自分が一番の応援団でいられるように
無理せず、できることから一緒に、
講師オススメの絵本
自然な体の変化などもわかる
仕掛け絵本みたいにめくるタイプ
人との関係や距離感に
性の話ではないけど講師イチオシ
因みに…
スウェーデンでは50年前から実写で性教育が行われているそうです。