■作品説明※映画.comよりスティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼される。敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていく。死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わるが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられる。第88回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートを受け、ソ連スパイのアベルを演じたマーク・ライランスが助演男優賞を受賞した。



■「ブリッジ・オブ・スパイ」の感想

個人的には久々のスピルバーグ監督作品鑑賞になります。トム・ハンクス主演、コーエン兄弟が脚本に携わっているし、賞レースでも話題だった本作。鑑賞前から良い作品ってのは間違いないだろうな、とは思いつつも、冷戦時の実話ベースのストーリーということで、なんとなーく「暗めで地味なんじゃないかなぁ?」という先入観を持っていました。

ただ、蓋を開けてみたら、「めっちゃ地味」なのは間違いないけど、逆に「なんでこんな地味なのに面白いんだ!」ってくらい、最初から最後まで飽きずに鑑賞することができました。ベタな表現ですが、良くできたっていうのがピッタリな作品です。

上映時間141分もあるので、中弛みする時間帯もあるかなぁと思ったけど、そんなことはまっくなかったです。派手な見せ場は全体としてはほぼ無いのですが、テンポも良く、ワンシーン、ワンシーンの演出が地味なのに良いので、何気ないシーンでも、いちいち面白いんですよね。

あと、前半と後半で物語が大きく動く2部構成のような展開になっている点も、興味の持続の要因かなと思いました。若干、トーンも変わりますしね。

そんな感じで、この作品のパッと見のルック以上に、スッと観れる王道のエンターティメント作品だと、僕は感じました。扱うテーマは何であれ、さすがスピルバーグ監督っって感じですね。

ただ、観やすいとはいっても、本作で描かれてるテーマはとても深いですし、冷戦時代の話ではありますが、まさに今の時代で必要とされてることも訴えていると思いました。

本作は、主人公のジェームズ・ドノヴァンという普通の人が、国の命運を左右するような重要な案件を解決に導くという、隠れたヒーローにスポットを当てた話です。ただ、それ以上に、国家というものはどう人を捉えているのか、その国家の中での個人、個人って一体何なのか?というようなことを、物凄く考えてしまう内容です。

このジェームズ・ドノヴァンという人は、アメリカ国内で捕まったソ連のスパイを弁護することになります。ただ、そのスパイが敵ながらアッパレな信念の持ち主で、アメリカ側の甘い誘惑に乗ることなく、母国を守るために一貫した姿勢を貫き通すわけです。

ジェームズ・ドノヴァンも、いかにスパイとはいえ、アメリカという国の信念に基づいて、法律や憲法、ルールを守った上で彼を"普通に弁護"するんですよね。

ただ、敵国のスパイを弁護するなんて正気の沙汰じゃない、バカかと…。どうせ形だけの裁判で有罪なんだから、適当でいいと…。"普通に弁護"する彼が非国民のような扱いを受けてしまうわけです。

それでも、ジェームズ・ドノヴァンは相手が誰であろうとアメリカで裁くのなら、そのルールや規則に乗っ取った上でじゃないとダメだと。でないと、アメリカという国が成り立った、そもそもの理念にも反するし、移民の多いこの国で、皆がお互いアメリカ人であるとされているのは、国が決めた規則やルールがあるからだと。

大衆を敵にして非国民的な行動を取っているように見える彼の方が、実は、しっかりとアメリカ国民として向き合ってるんですよね。

彼の主張はめちゃくちゃ正しいし、そうあるべきだと思います。相手次第で何でもありってことになると、何が何やら分からなくなりますしね。相手がやったから、じゃあ、こっちはルールを無視していい、なんてことになったら、もはや、どこに信念や正義があるのかってことになります。

でも、大衆がそういう動きになるのも分かるし、じゃあ、自分だったらどうなんだろうとは思います。

他の記事で読んだのですが、スピルバーグ作品で繰り返し出てくるテーマに、「全員が同じ意見に振れた時は再考せよ」というのがあるみたいです。本作の内容もまさしくそれ。

最終的に主人公とソ連のスパイがどうなっていくのかっていうのは、作品を観てもらいたいのですが、一番は大衆は常に間違うということ。そして、それは現代でもよく起こるってことです。

それこそ、今は、ネットの普及でいろんな情報が一気に広がりますし、その中には、直接の見た、聞いたという「一次情報」ではなくて、誰かか聞いた、ネットで見たっていう「二次、三次情報」のような曖昧なものが、さも真実のように発信されてたりします。

怖いのって、何にも考えずにそういうものに触れて、皆が言ってるから正しいだとか、それが自分の考えみたいになってしまうことだなと思いました。

冷静に考えればおかしいことだって分かるようなことでも、人々の感情や世論の流れで、間違った方向に行ってしまったりする事案もありますよね。本作のような国家レベルのことでなくても、身近な問題など含めて、いろいろ思い当たる節もあるかなと思います。

本当はもっと良い方向があるのに、それが隠れて見えなくってしまう。そして、時には取返しのつかないことになってしまうってわけです。

だからこそ、本作の主人公のジェームズ・ドノヴァンとソ連のスパイから学べることって多いなと思います。

何を基準に自分の選択をするか。

実際は答えなんて無いので、最終的に何が正しいかは分かりません。ただ、一時の感情や世論の動きに、何も考えずに自分も同調して判断していたら。絶対に何か見誤るなと。

本作で彼は感情に流されず、あくまで原理・原則に則っとって最善の選択をしているだけなんですよね。周りは関係ないわけです。

これって、いろんな価値観があったり、物事の基準がどんどん変わっていく今の社会を生きていくのに、必要なスキルだなと思いました。臨機応変な対応っていうのは大切ですが、それってあくまでしっかりとした基盤の上で初めて成り立つものなんだなと観ていて思いました。

あとは、人間って感情の生き物ではあるけど、それだけで判断すると逆に"人間的ではなく"扱ってしまうこともあります。逆に、規則とかルールっていう、一見、機械的な判断の方が、"人間らしく"扱うケースもあるわけです。

個人的には本作の肝って、"この世界の見方"のヒントなのではないかなと思いました。そんな所を気にして鑑賞するのもオススメでございます。

はい。

あとは、俳優人も素晴しかったです。トム・ハンクスは抜群の安定感ですが、今回はなんと言ってもソ連のスパイを演じたマーク・ライランス。物凄い存在感でした。

物事を達観しているキャラだからというのもありますが、落ち着いてて口数も少ないのに、鮮烈な印象です。

何もかも受け入れている雰囲気で一瞬の揺らぎも無く、めちゃくちゃカッコイイです。それにプラスして、チャーミングな要素もあるしで完璧ですね。

本作でアカデミー賞・助演男優賞を取ったのも納得です。2016年は同じスピルバーグ作品「BFG:ビック・フレンドリー・ジャイアント」で主演を務めるようで、一気に大注目ですね。

他にも、サラッと描いてるけど何気にCG凄かったり、セットや衣装のクオリティも普通に高いですし、全体的に非の打ち所がないとは正にこのことです。「スピルバーグ、恐るべし!」と、改めた唸った作品です。オススメで~す。


2016年6月第2週目★映画レビュー候補作品!

完全に気力がなくってしまって映画は観てるけど、記事書く元気が出ませんでした。結果、1ヶ月以上空いてしまいました。ということで、なんと、まだ6月第2週目の作品です(笑)。

何も考えずひたすら追いつけるように更新していきます(__)

ひとまず、次回の候補作品は以下の通りです。

1.オデッセイ
2.ストレイト・アウタ・コンプトン
3.ザ・ウォーク
4.orange
5.アース・トゥ・エコー
6.ディーン 君がいた瞬間


以上の6作品です。

はい、では、サイコロを振って決まったのはどの作品でしょうか…。次回のレビュー作品はこちらです。

2016年6gatu

「オデッセイ」



マット・デイモン主演の最新火星映画!こちらもアカデミー賞にノミネートされていた話題作ですね。実は劇場で鑑賞済み♪再度、観直して感想UPします。

では、次回も宜しくお願いします。
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ラストナイツ

■作品説明※映画.comより
「CASSHERN」「GOEMON」の紀里谷和明監督ハリウッド進出作品で、クライブ・オーウェンとモーガン・フリーマンが主演。「忠臣蔵」をベースに、よこしまな政治が幅を利かせる封建的な帝国での騎士たちの物語が描かれる。大臣への賄賂を断り、反逆罪を勧告されたバルトーク卿に死罪が下された。最も残忍な処刑方法によるその死罪は、愛弟子ライデンの手による斬首だった。バルトーク卿の首を自身の刀で落とすこととなったライデンと仲間の騎士たちは、無念の思いで復讐の時を待ち続けた。そして1年後、ライデン率いる気高い騎士たちは、主君バルトーク卿の不当な死に報復する戦いをはじめる。伊原剛志がライデンの最大のライバル・イトー役で出演。


■「ラストナイツ」の感想

僕は恥ずかしながら紀里谷和明監督の前2作、「CASSHERN」「GOEMON」は観たことがありません。とはいっても、予告編で映像は見たり、レビュー等はある程度は読んだり聴いたりしてるので、なんとなくどんな作風で、どんな評価だったのかは理解しているつもりです。

あと、紀里谷監督が日本映画業界から嫌われていた(今もか?)ことも知っています(笑)。「しくじり先生」とかも出てましたしね。

まぁ、そんな紀里谷監督がどんな人物かというのは別にしても、日本人監督がハリウッド作品!?しかも、クライブ・オーウェン、モーガン・フリーマン主演!?って、聞いただけで「マジか!?」となりますし、これってサラッとやってますけど、かなり凄いことだよなと思いました。

紀里谷監督に思い入れがあるわけじゃないですが、単純に日本人監督がハリウッドでどんな作品を撮るのか、そこは非常に楽しみにしながら、今回、鑑賞に臨みました。

結論から言いますと、なんていうか、とても、とても普通な作品でした。いろんな意味で(笑)。

「ド・普通」と言いますか、びっくりするほど、可も無く、不可も無くっていうラインを言ってる作品だなと思います。

ストーリー、映像、演出、どこを取ってもショボいっていう印象はまったく無く、むしろ、しっかりハリウッドスケールの作品だなって思うくらい、良い感じに仕上がってると思います。パッと見は…。

ただ、だからと言って、これはっていう目を引くような映像・演出があるわけではなく、「忠臣蔵」を題材にしたストーリーに関しても、目新しさはないしグッとくる感じもしませんでした。

もちろん、ストーリーに目新しさが無くても面白い作品はいっぱいあると思いますが、本作がスケール感の割に普通に感じた最大の理由は、登場人物の誰にも感情移入できなかった点だなと思っております。

それどころか、主演の2人、クライブ・オーウェン演じる主人公ライデンと、モーガン・フリーマン演じるバルトーク卿以外は、人と成りすら良く分からないという状態です。

一緒に力を合わせて戦う仲間や、本作のストーリー上で重要な役目である悪役側の描写が弱すぎるわけですよ。なので、戦闘などで仲間がヤラレてしまっても、「ふ~ん」って感じですし、悪役も悪いのかどうかもしっかり描けてないから小物感ハンパなくて、「こんな奴、倒すために命かけるんですか?」って気持ちが鑑賞中、ずっと抜けませんでした。

主演2人の人と成りが分かるというのも、あくまで、この作品で出てきた人物の中ではという感じですから、普通に観るとイマイチだと思います。とても、君主とそれに忠誠を誓う騎士という、絆が強いって印象は、作中の演出では持てませんね。もう少し、ライデンがバルトーク卿に忠誠を誓うことになった経緯等を盛り込む必要があったように感じました。

そもそも、このバルトーク卿の行動等が感情移入できない最大原因だなと思っていて、この方、悪徳大臣のせいで裁かれるというか、最終的には命を落とすことになるわけなんですが、どう見ても自分から悪徳大臣にケンカ売りにいってるようにしか見えないんですよ。

悪徳大臣が卑怯なことをやってるというのは分かるのですが、それによって被ってる被害とか悲劇みたいなことも描かれないので、何にそんなに困ってたのか良く分からないし、更に良く分からないうちにモーガン・フリーマンがブリブリとそいつにキレ出すわけです。観てるこっちは、ポカーン状態です(笑)。

悪に染まらない、って精神は大変立派なんですが、策も無しでゴリゴリに反骨した結果、自分が命を失うことになってしまって、挙句の果てにバルトーク一族は領土を追われてしまうという…。ハッキリ言ってアホかと(笑)。

ライデンさん、本当にこの人に忠誠を誓ってるんですか?って感じです。

しかも、正論らしいことをモーガン・フリーマンが、持ち前のオーラで発信しまくるからですね、威厳はあるんですよ。でも、その雰囲気と実際の行動のギャップに観てるこっちはムカつくという、ダメな構図になっております。

一事が万事ではないけど、本作のストーリーで一番大切な発端の部分がこれなので、最後まで乗れませんでしたね。

もちろん、良かった部分もあります。ラストの城への潜入シーンなんかは、ちょっとしたスパイ映画風で、なかなか面白いなぁと思いました。あと、ドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」テイストな風景とか映像は、スケール感もあるし綺麗だなと思いました。

ただ、やっぱり、「面白くなりそう!」と思ったら、そうでもないって感じが全体的に続くので、盛り上がりには大いに欠けると思いました。ぶっちゃけ、日本人監督っていうのが無ければ、特に印象に残らず終わりそうな内容だなと思いました。

そんな感じで、作品そのものの評価は普通なのですが、日本人監督がハリウッドで作品を撮った、しかも、多くの人が知ってるであろうメジャー俳優さんをキャスティングして、っていう事実自体が意味あるものだと思います。日本映画が評価される、っていうのとはまた違った凄さだと思います。

作風や言ってることには賛否両論ある紀里谷監督ですが、なんだかんだここまでやった次がどんなアプローチになるのかは気になりますし、これに続いてハリウッド作品を手掛ける日本人監督もどんどん出てくれば面白いなぁと思ったりもしました。そういった意味では、観とくのも悪くない作品だと思います♪





2016年6月第1週目★映画レビュー候補作品!

遅れに遅れまくってるので、まだ、6月第1週目分をやってま~す(笑)。あと、今回から告知記事をやめて、レビューの最後に次回作を決めようと思います。

ひとまず、次回の候補作品は以下の通りです。

1.ディーン、君がいた瞬間
2.ブリッジ・オブ・スパイ
3.クリムゾン・ピーク
4.杉原千畝
5.ストレイト・アウタ・コンプトン
6.オデッセイ


以上の6作品です。

6月になって、また、新作がたくさんリリースされてますね。では、サイコロを振って決まった次回の作品はどれでしょうか。

次回の作品はこちら!

映画レビュー候補作品

「ブリッジ・オブ・スパイ」



スピルバーグ監督とトム・ハンクスのタッグ作品きました。なかなか評判も良いみたいなので、楽しみです。では、次回もお楽しみに~。
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どうも、カズユキです。

以前からずっと、持ち運びできるような軽いパソコンが欲しいなぁと思ってたんですよね。

家にノートパソコンはあるけど、持ち運ぶとなると何気に重いんですよ。家の中で移動させるのすら、ちょっとめんどくさいし(笑)。

軽くて有名なのでは、NECのノートパソコンなどあるけど、値段が高いんですよね。性能は良いけど。なので、どうしても購入に至らなかったんですが、先日、ついに理想のパソコンを発見しました!

それが、「ASUS VivoBook E200HA」という商品です♪




上の商品リンクを見てもらえば分かりますが、こちらノートパソコンなのに3万弱という超激安なんですよ。そして、重さも1kgを切るという、激軽!

そう、そう。こういうのを求めてたんやー(〃∇〃)

ということで、速攻で購入を決断(笑)。楽天で買ったけど、注文した翌日には届くという爆速対応でした。
asus パソコン

asus パソコン

さっそくバリバリ使ってますが、軽い、軽い。これはいいわ。

で、安いからといって、操作感、パソコン自体性能悪くて使いものにならない、といったことは全然ないです。僕は、出先でブログ記事書いたり、ちょっとネットしたりできれば良いので、このパソコンくらいの性能でも全然問題なし。

むしろ、余計なものが入ってないせいか、画面立ち上がるまでも、けっこう早いしね。

レビューはたくさん読んで購入したので、失敗しないとは思ってたけど、予想以上に気に入りそうです。この記事も、ソファに座って楽ちんな状態で書いてますしね♪

はい。

そんな今日この頃ですが、今週というか、今回は一週遅れてますので先週分なんですが、レビューする作品を決めていきたいと思います。候補作品は次の6作品でございます!

■2016年5月第4週目★映画レビュー候補作品!

1.ラストナイツ
2.「俺物語!!」
3.ブリッジ・オブ・スパイ
4.グリーン・インフェルノ
5.白鯨との戦い
6.野火


気になってるのは、「野火」なんですが、戦争がテーマの作品なんでズッシリ応えそうなんですよね。あとは、今まで一回も観たことない紀里谷和明監督・作品の「ラストナイツ」も入れてみました。

さて、どれが当たるのでしょうか。

サイコロを振って決まった作品はこちらです!

2016年5月第4週目・候補作品

「ラストナイツ」!!



さっそく当たりました~。観たことはないけど、前2作とは全然違う作風のようなので、どんな感じなんでしょうか。

では、遅れ気味なのですぐに感想UPしますので、お楽しみに~(笑)。
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君といた2日間

■作品説明※映画.comより
「セッション」「ファンタスティック・フォー」のマイルズ・テラーと「ラブ・アゲイン」のアナリー・ティプトンが、ネットで知り合い恋に落ちる男女を演じたラブストーリー。婚約までした恋人に突然別れを告げられたメーガンは、就職活動もうまくいかず、ルームメイトからも部屋を追い出されてしまい、途方にくれていた。そんな現状を変えるため、ネットの恋活サイトに登録し、そこで知り合ったアレックの部屋で一夜を過ごす。翌朝、メーガンは二度と会うこともないであろうアレックの部屋から立ち去ろうとするが、やむにやまれぬ状況から部屋を出られなくなり、もう一晩過ごすことなってしまうのだが……。監督は「卒業」などを手がけたマイク・ニコルズの息子で、本作が長編初監督作品となるマックス・ニコルズ。



完全に一週間遅れの更新ですが、気にせずいってみましょう(笑)。今回は「きみといた2日間」の感想です。

恋愛系の作品がNGということではないのですが、普段はそこまで好んで観ることは少ないです。今回は以前このブログでも取り上げた「セッション」で好きになった男優の1人、マイルズ・テラーが出ているということなので、彼がこういう作品ではどんな演技をするのか気になって候補に入れてみました♪

最初はそれ以外に本作を観たいと理由はなかったので、ぶっちゃけ「すげーつまんない」可能性も覚悟で鑑賞。恋愛系って当たればそこそこ面白いんですが、ダメな奴ってゲンナリするほど苦手なんですよ、僕は(笑)。特に、一昔前の日本映画でよくあった、ベタベタなクサい作品は全然ダメですね。まぁ、最近は酷いのは減ってきたかなと思いますけど。

しかし、この「きみといた2日間」はそんな不安はどこえやら、最初から最後までけっこう楽しめました。いや、むしろ、けっこう好きな部類です、この作品。やっぱり、舐めてかかったら良い意味で期待を裏切られたりするので、映画って面白いなぁと再確認しました。

本作、物語の設定上、登場人物はすごい少ないし、ほぼ、ほぼ主演の2人のシーンで占められてます。

ざっくり、僕なりに表現すると「引きこもり型・胸キュン・ラブストーリー」という感じです(笑)。お話し的にも見た目にも、こじんまりしていて地味は地味だと思います。まぁ、だからといって「ショボいなぁ」ってことはないし、全体的に秀作といっても良いじゃないかなぁという出来だと思います。

このあたりは、まず、なんといっても主演2人の力が大きいですね。2人とも爽やかでチャーミングで、すごく好感持てる演技でした。

個人的にはさっき述べたようにマイルズ・テラーに注目してたのですが、結果的にはヒロイン役のアナリー・ティプトンに完全に持っていかれましたね(笑)。キレイなんだけど、特徴的な小動物みたいな目してて、どこか親近感もあって、こういう作品にはピッタリなんじゃないかなと思います。

すごく似てるってことはないのですが、昔のメグ・ライアンを彷彿させました。何故か僕の頭の中でグルグル回ってました。今回、彼女の出演作品は初めて観たと思うけど一発で好きになっちゃったし、ラブコメ作品には今後も出てくるんじゃないかなと思いました。注目の女優さんです。

で、この主演2人の爽やかな演技も最高だったのですが、僕が特にハマったのは「ネットでの出会い」の描き方です。

これ、多少はデフォルメされてますけど、あ~こういうのあるあるって思いました(経験者は語るw)。やったことない人は「こんなにサクサク出会っていきなり男の家に泊まりに行くの?」とか思っちゃうかもですが、あるっちゃありますよね(笑)。あと、劇中で展開される2人のやり取りや会話も、「っぽいw」って思いまして、僕はすごく楽しめました。

まぁ、その前に、出会い系サイトでこんな美人が来ちゃったら、そりゃーね、「惚れてまうやろー!」っていうのはありますけどね(笑)。

昨日まで他人だった人との出会いで一番面白いのは、ある意味、本物の"素のコミュニケーション"が取れるところだと思ってます。

相手のことを色々と知るまえに一線越えちゃったりするので、お互いが遠慮無しにディープな会話したりするんですよね。劇中でも「男女のSEX感の違いをお互いが建設的に批判し合う」というシーンがあるのですが、もう耳が痛くて痛くて最高でした(笑)。

こういうのって下らないっちゃ下らないけど、実は本質的にけっこう大事だったりすると思います。本音トークを容赦なくできるっていうのも、他人で一夜限りの相手ならではなんですよ。

この"素のコミュニケーション"が出来ないから上手くいかない、ってことは普段の生活でも良くあると思います。なので、実は、一夜限りの相手って相性的には合ってたり、この後、すごく仲良くなれる可能性も十分高かったりする気がするんじゃないかなと思います。

まぁ、まさにこの映画がそういうことを描いてるわけですけど。

とにかく、一線を越えてから仲を深め合うっていう関係性も個人的には全然有りなんじゃないかなとは思います。現実的にはお互い割り切って、その場限りで終わりって感じでしょうけど。(映画でもトラブルがなかったら、一晩で終わりでしたしね)

ただ、公式サイトにも書いてましたが、アメリカのカップルの3分の1はネットで知り合ってるというデータもあるようで、僕がこんなこと言わなくても、今の時代、こういう出会いが特別ってわけでもないのかもしれませんけど。

ストーリーの着地点も、お互いまったく知らないからどうなるか分からないけど2人で進んでいきたい、ってラストで、これぞすごく今っぽい感覚!と思いました。

頭が化石みたいな人にとってはけしからん!って感じでしょうけど、今って知ってる人を好きになる、っていうより、その相手とどう毎日を過ごせるかみたいな、そういうタイムリーなことが大切だったりすると思います。

そして、仮に思ったような相手じゃなくても、それもその人なんだって思えるような恋愛が良いような気がします。まったくの他人と出会って、例え一夜限りでも魅かれ合うって、表面的なことだけじゃなくて、本質的にその人を感じてる部分もあるので、ある意味、そっちのが本物のコミュニケーションなんじゃないかなお思ったりします。

なーんか日本では僕が思うにサイトでの出会いって、後ろめたかったり嫌悪感持ってるような人も多い気がしますが、ある意味、剥き出しの素の相手と触れ合えるって意味では良い体験になる気はしますけどね。

はい、そんな感じで個人的には、このサイトの恋愛ってテーマにもハマったのですが、何気にストーリー展開なども良くできてると思いました。

それもそのはず、本作の脚本は名誉ある「ブラックリスト賞」に選ばれてるんですよ。あっ、ちなみにブラックリストって、これ悪い脚本が選ばれるっていうのではありません。僕も最初は「ブ、ブラックリスト!?」って思いましたから、念のため(笑)。この賞は、映画界の重役や製作者らが、その年の最高の脚本に投票するっていうものみたいです。

先ほど、一線を越えた後の関係性って話をしましたが、映画の見せ方自体もそうなってるんですよね。

冒頭、いきなり一線を越えた後から始まるんですよ。要は、最初の"一回戦"の模様は作中には出てこないんですね。

これって要は、SEXがどうこうよりその後の2人の関係性、そっちが重要でしょという描き方だと思いました。そういったメッセージ的な構成とプラス、中盤のあるシーンで最初のSEXを見せてなかったからこそ効果倍増ってところがありまして、しっかり考えてるなぁと。

他の演出でも、前半の行動が後の展開にちゃんと繋がってたりして、適当に2人がケンカしたりイチャイチャしたりってわけではないんですよ。地味だけど最後まで楽しめたのは、こういう部分をしっかりしてるからかなと思いました。

ということで、「絶対観るべき!」って程のテンションではないけど、フラッと観たら案外良かったぞ的な作品です。突拍子の無い展開もないし、キラキラし過ぎてついていけないとかもない、今っぽい感覚の等身大のラブ・ストーリーだと思いますので、そういうの好きな方にはオススメです♪

どうも、カズユキです。

アイドル好きってわけではないけど、もちろん可愛い子は大好きな僕ですが、たまたま「欅坂46」アイドルグループを知りました。(ちなみに「けやき」って読むみたい)最新情報には疎くて「乃木坂46」知らなかったので、なんか興味本位でYouTubeで再生回数が1400万回超えてるという「サイレントマジョリティー」のPVを観たんですが…、

これは、けっこう好きかもしれない…。ちなみに普段はゴリゴリのロック好きです(笑)。



楽曲がキャッチーってのはあるけど、14歳でセンターの平手友梨奈ちゃんの歌い出しがなかなか意表を突かれました。「声低っ!」みたいな。アイドルの曲って元気いっぱいでキャンキャン言ってるイメージだったけど、全然落ち着いてるし、しかも、ちょっとミステリアスな声色です。この子以外も、全体的に歌は上手いなぁと思いました。

ただ、平手ちゃんは雰囲気といい声といい、凄い引き付けられます。34歳おっさん、14歳の少女に魅了されそうです(//・_・//)

はい、そんな今日この頃ですが、今週レビューする作品を決めていきたいと思います。では、候補6作品はこちらです。

①白鯨との闘い
②ブリッジ・オブ・スパイ
③きみといた2日間
④「俺物語!」
⑤グリーン・インフェルノ
⑥ラストナイツ


「俺物語!」と「グリーン・インフェルノ」は、観たいからしつこく入れてるのに全然当たりませんね。過去作はまったく観たことないですが紀里谷監督の「ラストナイツ」も気になります。

では、サイコロ振って決まった作品はどの作品でしょうか?

5月第3週目にレビューするのはこちらです!

2016年5月第3週目・映画レビュー候補作品!


「きみといた2日間」

君といた2日間

■作品説明※映画.comより
「セッション」「ファンタスティック・フォー」のマイルズ・テラーと「ラブ・アゲイン」のアナリー・ティプトンが、ネットで知り合い恋に落ちる男女を演じたラブストーリー。婚約までした恋人に突然別れを告げられたメーガンは、就職活動もうまくいかず、ルームメイトからも部屋を追い出されてしまい、途方にくれていた。そんな現状を変えるため、ネットの恋活サイトに登録し、そこで知り合ったアレックの部屋で一夜を過ごす。翌朝、メーガンは二度と会うこともないであろうアレックの部屋から立ち去ろうとするが、やむにやまれぬ状況から部屋を出られなくなり、もう一晩過ごすことなってしまうのだが……。監督は「卒業」などを手がけたマイク・ニコルズの息子で、本作が長編初監督作品となるマックス・ニコルズ。



たまたま入れてみた恋愛物が当たってしまいました。「セッション」で惚れてしまったマイルズ・テラー君が、こういう作品ではどんな感じの演技するのかも気になるんで良しとしましょう!

では、「きみといた2日間」のレビューお楽しみに~♪