どうも…NIKKORです。
前回まで、ニコンD60の紹介・検証を行っていました。
そんな中、前回の最後を見てくれた方は知ってくれている方もいるかと思われますが、実はもう一台新たなカメラを手に入れていました。
そのカメラとは…
D40X!!!おまえのことじゃあぁああぁぁあああ!!!!!!
(またこの茶番かよ…)
Nikon D40X
なんと…D60には飽き足らずひとつ前のモデルであるD40Xも発見し購入してしまいました。
正直D60と用途丸被りなので、今更買ったところで意味がないと言われそうですが…
D40Xとの出会い…
2024年9月3日の15時ごろ…
僕はD60の試し撮りもかねて県内を行ったり来たりしていました。
そんな中、ふらっと立ち寄ったのはハードオフ高座渋谷店…
地味にリニューアル後初めて行きました。
(写真を撮り忘れてました…)
入ってまずびっくり、カメラ売り場の大きさがとてつもなく大きくなってる…
そんなこんなで、カメラ売り場全体を舐めまわすように物色すると…
(ショーケースから出した後の写真です)
およ…?
これは……?
目についたのは、ショーケースの端にひっそりおかれていた、外装ダメージがない小奇麗な見た目のニコンD40X…
状態はバッテリーのみ付属の動作未確認品。
バッテリーのみの付属で動確していないということは、高確率でバッテリーの中は空…
充電器がない以上動確することすらできないので、普通なら目についても通り過ぎるような代物ですが…
否!
今日の俺にはD60がいる!!!
D60が手元にあるということは、D60のEN-EL9を用いて動確ができるということで、さっそくショーケースから出してもらい、見せてもらうことに。
…とは言ったものの。
正直この手の物はあんまりいい思い出がないです。
チャージャーを無くすって時点で、あまりいい環境で使われてなく、劣悪な環境で保管されている恐れもあったので、正直起動するとは思っていません。
ドフに置かれているジャンクのD40系は、大半がバッテリーやチャージャーの欠品で動作未確認か、そろっていても起動すらできない代物です。(個人的見解)
まぁ…どうせ動かんやろ…
工エエェェ(´д`)ェェエエ工…
なんと…起動したではありませんか。
い…いや…まだ喜ぶのは早いぞ…!
(ぶっ壊れたカメラのイメージ)
レリーズした瞬間にErrになったり、CCDが死んでて画像の読み出しができず真っ黒画像になったりとか、きっとこれは何かあるh…
(動確時に撮った写真)
工工工エエエエエエェェェェェェ
(゚Д゚ )ェェェェェェエエエエエエ工工工?!?!?!
なんと…正常動作品でしたとさ。
とりあえず、カメラ本体に関しては正常に動くことを確認したので、次はバッテリー。
こいつが一番の曲者だった…
このD40Xに付属していたバッテリーは、純正のEN-EL9でした。
とりあえず、バッテリーが空なのはわかっていたので、偶々持ってきていたEN-EL9系用のチャージャー(MH‐23)を動確台のコンセントにつなぎ40分ほど充電しました。
40分後…
「そろそろ動確するくらいの充電はできたやろ…」
ということで、チャージャーからバッテリーを外すために触れた瞬間。
あれ…?
冷たい…
普通、充電後すぐのバッテリーはほんのり温かいはずですが、このバッテリーは暖かさを微塵も感じず、充電器に挿す前と全く変わりません。
まさかとは思い、バッテリーをカメラ本体に装填してみたところ。
あっ…(察)
起動はおろか、バッテリー装填時に一瞬点灯するはずのアクセスランプすらうんともすんとも言わず。
どうやら、このバッテリーは死んでしまっているようです。
(この後、バッテリーが死ぬのも納得な原因が発覚します…)
話は変わりますが、このD40X、店員さんが査定時にSDカードスロットの確認を怠ったようで、おそらく前オーナーが使用したてあろうSDカードがそのままの状態で残っていました。
普通であれば、査定時にSDカードは抜くはずです。
「うーん…こりゃ嫌な予感がするぞ…」
そう思いながら、フォーマットのためにSDの中身をのぞいたところ…
(個人情報保護のためモザイクをかけています)
アウトー!!!
あーこりゃ完全にやってますね…
案の定前オーナーが撮ったであろう写真がきれいに残っています。
ただ、前オーナーの写真が残っていたことで、発覚したことが一つありました。
(案の定モザイクをかけてます)
記録上、このカメラが売却前に最後に使われたのが、2016年12月25日ということがわかりました。
(このカメラの時刻リセット時の日付は2007年1月1日なので、おそらく撮られた日付は間違ってないと思われます。)
参考に、この写真をショット数.comにかけてみると「13,794枚」と返ってきました。
状態を考えれば悪くない使用状況です。
そして、自分が動確で最初に撮った1枚を同じくショット数.comに投げてみたところ…
なんと連番だったことが判明しました。
この状況から考えられた結論は…
こいつ、ドフに売られる以前に7年間も漬物石にされてたのかよ…()
そして、7年間全く給電されなかったバッテリー…
そりゃ7年も放置されてりゃセルもイかれてて当然だわ…w
ということで、このバッテリーは過放電による充放電不可の個体だったことが分かったとさ。
とはいえ、せっかくの一期一会の出会い。
バッテリー以外は問題もなく動くことが確認できたので、もれなく我がカメラファミリーとして迎えることにしました。
流石に2台を回すのにバッテリー一個じゃ足りないので、ロワ・ジャパンの互換バッテリーを購入しました。
これでとりあえず電源面は大丈夫そう。
NikonD40X 概要
ーやさしさは、さらなる高精細を身に着けた。ー
~小さく、軽く、そして、分かりやすく、使いやすい。
だれもが簡単に楽しめる、上質な映像表現の世界をお届けしたD40のやさしさに包まれた高性能はそのままに。
さらなる高精細を身に付けた。ニコン最新のデジタル一眼レフカメラ、D40X。
10.2メガピクセルのアドバンテージが、持つ人の想像力を触発する。~
(ニコンD40X公式カタログ冒頭より抜粋)
ニコンD40発売からわずか4か月後に突如登場したこのD40X…
D40からの変更点は…
・有効画素数が610万画素から1020万画素にアップ
・最低ISO感度がISO200からISO100に変更
・連続撮影が秒2.5コマから秒3コマにアップ
・シャッター方式がCCD/メカニカル併用からメカニカルのみに変更
・シャッター方式の変更により、シャッター同調が1/500→1/200に変更
上記の5点ですが基本的には細かい変更のため、D40の筐体をそのままに、撮像素子のみを変更したモデルと言って差し支えないでしょう。
D40では、6.1MPと画素に余裕があり、高感度時でもノイズが発生しにくかったので、エントリー向けにもかかわらず、プロカメラマンの間でもサブカメラとして一定数の支持を受けていました。
しかし、単純計算で1.7倍も画素数がアップしたD40Xは、やはり高画素化の代償として、高感度時のノイズ発生に悩まされたそうです。(D40を持っていないのでそのあたりは詳しく検証できませんが…)
その後、D40Xの基本機能はそのままに、EXPEEDの搭載やダストリダクション機能の搭載、アクティブD‐ライティングを備えた後継モデルであるD60が発売。
D40Xは2008年3月頃にひっそりとディスコンとなりました。
販売期間は約10か月ほど、おそらくニコンデジイチ史上一番早いディスコンではないでしょうか…?
D40X 主な性能
型式
レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
マウント
Nikon Fマウント
対応レンズ
凡例:全機能使用可:青 機能制限あり:黄 使用不可:赤
・AF-SおよびAF-Iレンズ:全機能使用可能
・レンズ内モーターを持たないG・DタイプAFレンズ:オートフォーカス以外の機能使用可能
・レンズ内モーターを持たないG・Dタイプ以外のAFレンズ:オートフォーカスと3D-RGBマルチパターン測光IIを除く機能を使用可能
・DタイプのPCレンズ:撮影モードの一部を除く機能を使用可能
・Pタイプレンズ:3D-RGBマルチパターン測光IIを除く機能を使用可能
・非CPUレンズ:オートフォーカス使用不可、露出モードはMを使用可能(露出計は使用不可)
・IXレンズ:装着・使用共に不可
・F3AF用レンズ:使用不可
※開放F値5.6より明るいレンズはフォーカスエイドを使用可能
イメージセンサ・有効画素数
ニコンDXフォーマット原色CCDセンサー センササイズ:23.6×15.8mm(APS-Cサイズに準拠) |
(ローパスフィルタ付き。総画素10.75MP 有効画素10.2MP)
画像サイズ・記録画素数
・サイズL 3872 × 2592 ピクセル
・サイズM 2896 × 1944 ピクセル
・サイズS 1936 × 1296 ピクセル
記録画質
・12bit圧縮RAW
・JPEG(※圧縮率 FINE:1/4 NORMAL:1/8 BASIC:1/16)
※JPEG&RAW同時記録対応
画像形式
Exif 2.21、DCF2.0、DPOF、PictBridge、それぞれ準拠
記録メディア
SD・SDHCカード(SDXCは非対応)
シャッタースピード
30秒~1/4000秒 Bulb Time(別売のリモコンML-L3使用)
ISO感度
・ISO100~1600相当
・ISO1600に対して1段分(ISO3200相当)の増感
※感度自動制御機能付き
レリーズモード
単写、連写、セルフタイマー、リモコン
連写速度:最高約3コマ/秒
ファインダ
アイレベル式ペンタミラー使用一眼レフレックス式ファインダー
・視野率…上下左右ともに約∔95% 視度調節機能…約-2~∔0.5m-1
・倍率…約0.80倍(50mmF1.4・∞)
オートフォーカス
TTL位相差検出方式 ・測距点:3点 ・AFモジュール:マルチCAM530AFモジュール
レンズサーボ ・AF‐S(シングルサーボ) ・AF‐C(コンテニュアスサーボ) ・AF-A(シングル・コンテニュアス自動切換え) ・MF(マニュアルフォーカス) シャッター 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター (シャッター耐久:推定5万回※メーカー公称値ではないことに留意) |
パワーサプライ
Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL9又はEN-EL9a×1個使用
(※EN-EL9aは、ファームウェアAをVer 1.01にアップデードすると使用可能)
重量
約495g(バッテリー、SDメモリーカード、ボディーキャップを除く)
NikonD40X 外装
〈前面〉
D40とD40Xは、基本的な構造は同じとなっていて、寸法も全く一緒です。(全幅125㎜ 全高94㎜ 奥行64㎜)
またAFカプラーがついてない点も同じです。
撮像素子は、ソニー製の原色CCDセンサ。(ICX-493-AQA)
ニコンではD80で初採用されたものを使用し、のちに後継のD60やD3000でも採用されています。
〈背面〉
背面はD60と完全に同じです。
項目も準拠しています。
〈側面〉
右側面にはカードスロットがあります、対応カードはD60と同じSDとSDHCで、SDXCは使用できません。
左側面にはインターフェース類とリセットスイッチがあります。
インターフェースはビデオ端子とハイスピードUSB(USB2.0)と最低限です。
〈底面〉
底面はシリアル番号と各種表記、右端にはバッテリーボックスがあります。
バッテリーはEN-EL9を一個使用します。
D60とは違い、EN-EL9aを使用する場合はファームアップが必要です。
〈上面〉
上面の操作系はD60同様右側にまとめられており、モードセレクタ、インフォボタン、露出補正ボタン、シャッターボタンと電源が配されています。
〈マウント右側面〉
マウント右側面にはストロボポップアップボタンとファンクションキーが配置されています。
ファンクションキーはD60同様デフォルトではセルフタイマーボタンに割り当てられていますが、まず使うことはないので設定でISOボタンに変更するのが個人的におすすめです。
D60とD40X見た目でわかる差異
〈背面〉
(左:D60 右:D40X)
D40XとD60は、非常によく似た見た目ですが、よく観察してみると、いくつかの差異が見られます。
まずは背面を見比べてみると、D60とD40Xでは、アイカップの種類が違うことがわかります。
D60はDK‐20、D40XはDK‐16です。
〈上部操作系〉
(D60の上部操作系)
また、上部の操作部分も若干の変化があり、D60ではセレクタが平で、左側のボタンにはアクティブD‐ライティング設定のボタンが配されていますが…
(D40Xの上部操作系)
D40Xのセレクタは山型になっており、D60ではADLボタンがあった場所にはinfo画面の点・消灯ボタンが配置されています。
ほぼ同じ見た目ですが、細部はいろいろと違うんですな。
_____________________________
あとがき
さて、D60に引き続き、今回はD40Xの基本的概要とD60との外装面の比較をしてきましたが、いかがでしょうか。
全く同じようなまた目のこの2機種ですが、細部までよく観察絵居てみると、細かな違いがあったりして非常に面白いですね。
と…そんな感じで、次回は基本的な性能検証を行っていきます。
もちろんD60との比較もしていこうと思いますので、乞うご期待…!
それではまた次回…お楽しみに。
_____________________________
SNSリンク(フォローも是非!!)
・X
→NIKKOR(ニッコール)(@nikkor_ltd_exp) • Instagram写真と動画
・YouTube
おすすめブログ
【追記】
2024.9.16 22:05
「主な使用」内の誤植を修正しました。