どうも、NIKKORです。
ニコンD60特集の中編です。
今回は各種性能検証と、他カメラとの比較を行っていきたいと思います。
まだ前編をご覧になっていない方は、こちらのリンクからぜひお読みください!!↓↓
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CCD機とCMOS機の比較
今回はD60の検証の中で、CCD機とCMOS機を交互に比較していきます。
本当だったら、CCDとCMOSの仕組みを説明する方がいいのでしょうけど、いかんせん誰も興味ないでしょうし、個人的うまく説明できるかも怪しいところなので、今回は仕組み的なことはほぼ解説しません。
まぁ素子を電荷の転送方法と信号の増幅方法の違いですから、そこまで難解なもんじゃないと思いますが…解説してたらガチでブログを3分割じゃなくて4分割しなきゃいけないしね。
そして、今回の比較で使うのは、D60の2世代後のカメラ、D5100です。
検証的にはD5000やD90、D300辺りと比較させるのが正解でしょうけど、あいにくD5000は持っていないしD90はもうとっくに売り払いましたし、D300はCOMS発展期且つ色出しの癖が強い機材なので、比較としてはあまりよくないと思い、結果D5100に比較対象となってもらうことにしました。
まぁ、そんな感じで、まずはD60の仕上がり設定とD5100のピクコンとの比較をやっていきましょう…
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検証〈仕上がり設定〉
仕上がり設定の検証です。
今回は下記条件での検証です。
今回D5100用の写真も新たに撮り直し、なるべく下記設定に近い状態にしました。
【撮影条件】
使用レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR
焦点距離:100㎜(35㎜換算:150㎜)
絞り:f/6.3
シャッタースピード:1/200
ISO感度:ISO400
露出補正:±0段
ホワイトバランス:AUTO
アクティブD-ライティング:しない
カラー設定(D60のみ):MODE IIIa(初期設定)
色空間(D5100のみ):sRGB
ストロボ:YONGNUO SPEEDLIGHT YN560 III
発光設定:マニュアル発光
光量:1/4
記録画質:D60は12bit圧縮RAW→JPEGへ等倍圧縮→ブログ用に約2MBへ圧縮/D5100は14bit圧縮RAW→JPEGへ等倍圧縮→ブログ用に約2MBへ圧縮。
この条件で比較しました。
〈仕上がり設定:標準 PC:スタンダード〉
まず最初は「標準」から…
そうそうこれこれ…!!
無補正でも割と濃くはっきり出るこの感じ、流石CCDといったところ、輪郭のメリハリも普通のCMOS機より幾分しっかりしている印象です。
こちらはD5100の「スタンダード」です。
やはりD60と比べて色濃度は幾分穏やかです。
そして個人的に注目したのはキタサンブラック……ではなく背景の白壁。
なぜかやたらと青い…
「あれ?WBを蛍光灯色にでも設定してたかな?」と思い見てみると、やっぱオートなんですよね。
前にD5100で検証したときはそんなんでもなかったのに…
仕上がり設定「ソフトに 」です。
ソフトに…とは書いてありますが、ひとつ前のD5100「スタンダード」と並べて見比べると、まだ若干ソフトにの方が色のメリハリがはっきりしていて濃い印象です。
あくまで、「D60の標準比でソフト」ということなんでしょう。
輪郭表現に関してもまだD5100の「スタンダード」より固めでした。
こちらはD5100の「ニュートラル」ですが、これに関してはD60で近い映りはおそらく出せません。
カスタマイズでいじってないので絶対とは言えないところですが、おそらく処理も色出しも根本から仕組みが違うので、まぁ無理でしょう。
〈仕上がり設定:鮮やかに PC:風景〉
うーん…ぶっ濃い…
色気(色の濃さ的な意味合いで)マシマシ…
黒色に関しては潰れてないか心配になるほど濃いです()
僕はまだ耐えられますが、見る人によっては目が痛くなるかもしれません。
ただこれよりまだもう一段階上があるので、驚くのはまだ早いですよ(白目)
こちらはD5100の「風景」です。
本当なら「ビビット」を出すべきところですが、D60の「風景」に相当する立ち位置が「鮮やかに」のため、ここでは「風景」を比較として出しています。
こちらも十分濃いっちゃ濃いのですが、D60でいうとようやっと「標準」レベルの濃さが出ている感じです。
「標準」とは赤色の出方に若干差がありますが、黒色に関してはほぼ同じ出方ではないかと思います。
でもD5100じゃこれでも濃いほうなんだけどなぁ…
〈仕上がり設定:より鮮やかに PC:ビビット〉
お…おん…((察
もはや過剰な色の濃さです。
てかこれ…耳辺りの黒色もしかして潰れてますかね?
個人的色顔いのは好きですが、これはやりすぎな気がします。
あまり適切な言い方ではない気もしますが、正直色遣いが下品だなと…
なんか昔の化粧品の広告見たい。
クッソ濃い赤色というか…
こちらはD5100の「ビビット」ですが、D60でいう「標準」以上「鮮やかに」以下の色合いですが、結局これ以上の濃さはディティールの崩壊を招きかねないので、程々に濃い程度が一番です。
〈仕上がり設定:ポートレート PC:ポートレート〉
D60の「ポートレート」です。
色合いは「標準」近い印象ですが、「標準」よりは輪郭強調はされておらず、全体的に柔目な描画です。
次にD5100の「ポートレート」です。
ここで初めて両者似通った色出しをしてきました。
よくよく見ると若干D60の方が濃く出ていますが、ほぼ誤差みたいなものだと思います。
〈仕上がり設定:白黒 PC:モノクローム〉
D60の「白黒」です。
濃い色出しをするD60にしては落ち着いた濃淡表現な気がします。
そして最後がD5100の「モノクローム」ですが
なんと…D60より若干ではありますが、黒色が黒い…!
拡大しなくてもわかるレベルでD60より濃いです…いやぁこれは意外だった。
ということで、ここまで仕上がり設定の検証と比較でした。
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検証〈高感度ノイズ〉
さて、ここからは高感度ノイズの検証です。
ニコンD60は、ISO100~1600の1段ステップ(ISO100/200/400/800/1600)で設定できる常用感度と、拡張ISO HI1(ISO3200相当)が使用でき、今回すべて検証しました。
まずは常用最低感度のISO100から。
D40ではISO200始まりでしたが、D40XでISO100が使えるようになり、ほぼ同じ仕様のD60でも同じくISO100を使用できます。
ただし、ISO200よりかは若干モヤっとしていて解像感に欠ける印象です。
これはISO100が拡張扱いだったD300や常用でISO100が使えたD90でも同じような現象があったので、おそらく仕様だと思われます。
〈ISO200 相当〉
続いてISO200
先ほどの解像感の低下は解消されました。
やはりデジタル黎明期はISO200が一番いい映りとなる場合が多いようです。
〈ISO400 相当〉
お次にISO400。
等倍で表示する分には問題はありませんが、約15倍ほど拡大して見比べると、ノイズが出ていることを確認できます。
ですがまだまだ顕著な差ではありません。
〈ISO800 相当〉
ISO800です。
先ほどとは違い、4倍ほど拡大した時点で顕著なノイズを確認できます。
積極的に利用できるのはISO800までのようです。
〈ISO1600 相当(常用最大)〉
常用最大のISO1600。
等倍表示でも黒い髪や尻尾部分に偽色が発生し、ディティールへの影響が出始めています。
ただしっかりとした光源がある下での撮影であれば、問題にするほどひどいという印象は個人的には受けません。
〈ISOHi1(ISO3200相当)〉
最後は拡張感度のISO Hi1です。
肌の部分(顎のあたりがわかりやすい)にもはっきりとした偽色を感じ、全体的に画質劣化が顕著になっていることがわかります。
ISOHi1はさすがに避けるべきですね。(まぁそもそも拡張だし)
ということで、高感度の検証は以上です。
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あとがき
さて、ここまで仕上がり設定の比較と高感度性能の検証を行ってきましたが、いかがでしたでしょうか?
CCD特有の色出しがやはり面白いです。
ただ、今絶賛台風の影響を受けているので、肝心の青空や新緑の木々等、色の濃さがはっきりわかるような写真を撮りに行くことができていません。
まぁあと1~2日の辛抱ですので、気長に待ちたいと思います。
そして、次回はD60特集の後編。
様々な作例を出しつつ、カタログや検証ではわからないD60の”総合性能”を見ていこうと思います。
作例の回収は進めていますが、少々準備に時間がかかるため、後編の投稿は早くても来週後半以降となると思われますが、気長にお待ちいただければ幸いです。
と…いうことで、次回「カメラのはなし(パート32‐ニコンD60 後編 写真作例編‐)に乞うご期待!!!
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【追記】
・2024/9/8 4:20
撮影条件の欄で、検証に使用したレンズに誤りがありましたので修正しました。
大変失礼いたしました。
・2024/9/8 21:36
誤字を修正しました。