夜叉ケ池は岐阜県と福井県の県境、標高1,099mにありブナの原生林に守られながら
静かに絶えることなく、満々と水をたたえています。
泉鏡花原作で篠田正浩監督、坂東玉三郎主演により映画化もされた
「夜叉が池伝説」。
その昔、美濃の国神戸(安八郡神戸町)に軍司安八太夫という長者が
いて(現、石原伝兵衛氏の祖先)たくさんの田を持っていた。
ある年たいへんな干ばつがあり安八太夫をはじめ村人達も途方に
くれていた。
ある日乾ききった田で小さな蛇に出会い、太夫はこの蛇に向かって
「お前が雨を降らせてくれたらどんな願いも叶えよう」と独り言を
つぶやいて家に帰った。
太夫が家に帰ると雨が降り出し、降り続き農作物は生き返った。
村人達も小躍りして喜び合った。
歓びもつかの間、雨のあと蛇は山伏姿になって現れ、太夫の三人娘の
中の一人を連れて夜叉が池へ姿を消した。
日照りが続くと村人達は紅、おしろいを土産に龍の池、夜叉が池に
ささげる習わしとなったと伝わる。
岐阜県側登山口から1時間ほど「幽幻の滝」、「昇竜の滝」などの
景色を楽しみながら岩場の夜叉壁をのぼると真下に夜叉が池が
現れます。
岩場のぼりもあり簡単なハイキングスタイルでは難しい登山です。
片道3キロ、1時間半ほどのコース。
幾つも谷、沢を渡り登山道を進みます。
登山道沿いに続くブナ林
お日様が木の葉を透かす美
道沿いには冷たい沢水が度々あり水飲み場にもなっています。
登山道沿いの山アジサイ。
レース模様のミヤマトウキ
オオバギボウシ
小アジサイ
険しい難所の夜叉壁が望めます。
夜叉姫が最後に身を清めたと伝わる「幽幻の滝」。
夜叉壁を流れ落ちる「昇竜滝」
ロープや鎖を頼りに岩壁を登ります。
夜叉壁の上が稜線。
稜線を超えると夜叉ヶ池。
この夜叉ヶ池は昔から岐阜県、福井県で所有争いが続いていますが
現在の地理院の表示では稜線を県境として西側にあるため福井県内と
表示されています。
周囲:230 m 最深部:7.8 m
2年前に訪れたときには岸辺に降りることができましたが、今では池の生態系を守るため
木橋の遊歩道が整備されています。
夜叉が池にしか生息しない「ヤシャゲンゴロウ」は環境省の絶滅危惧種に
指定されています。
見ることはできましたが風波が強く撮ることができず2年前の写真です。
中央の丸いゲンゴロウ。
夜叉ヶ池でも岸辺の木々にモリアオガエルの卵がたくさん見られます。
2012夜叉ヶ池伝説マラニックは7月21日(土)~22(日)に開催されます。本年は20 周年記念大会となり、500人ほどの参加者があるようです。 雨乞い伝説コース(通常コース、約135km)と 夜叉姫コース (約95km)が行われます。
3km歩くのがやっとなのに信じられない距離を踏破する大会です。
すばらしい景色を満喫できました。
山を下ると名湯「藤橋温泉」、この日もゆったり温泉に浸かって疲れを取り帰宅。
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