一気に仕上げ! カーボンソリッドティップロッド完成 | ミンバのロドビフ記録

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時々、自転車も出てきます。

前回、ブランクとグリップの段差をカーボンブレードホースで処理したところで終わっていました。

 

一晩放置したあとマスキングテープを剥がして様子を確認すると穴も空いておらず完璧でした。この処理をしたロッドは3本目ですが穴が開かずに1発でカーボンブレードホースを巻けたのは何気に初めて。

 

テープを巻いた凸凹を紙やすりで削っていると、もう削らないと言っていたグリップの凸凹が気になりだしてまたヤスリがけ。。。

そしてスレッドを巻いて見栄えの悪いところを隠した状態が以下の写真。

 

使ったスレッドは最近のお気に入りのこの2色。オーロラスレッドのマラカイトグリーンとメタリックスレッドのゴールド

 

 

 
 
 
 

 

さて、まずはこのグリップ部分をエポキシコーティングしようかと思いましたが、どうせやるなら一気にガイドの固定までやったほうがエポキシが無駄にならないので良いなと思い、ここから一気にガイドの固定までやってしまうことに。迷走した台風10号で週末の釣りが潰れたおかげ。

 

今回買ったガイドはこちら。

トップから

T-KTTG 4✕3個

T‐KTSG5.5

T-KTSG6

T-KTSG8

T-ATSG12

T-ATSG20

トップガイドもKTガイドで対応。トップから3つだけはトルザイトにして、それ以降はSICガイドに。何でこんな組み合わせにしたかというと、アジングロッドとエリアトラウトを兼ねたロッドにするため。

 

純粋にアジングロッドであれば、トップガイドから4個ほどはガイドサイズ3で、トータルのガイド数は8〜9個程度が普通。

一方、エリアトラウトロッドとしては、ガイドは最小サイズが5.5から始まり、トータルのガイド数は6個、多くても7個。

 

エリアトラウトロッドのガイドセッティングは基本的にシマノのワールドシャウラテクニカルエディションを参考にしています。

 

4lbのナイロンラインを使うこと考えると、ガイドサイズは3は厳しい。かと言って5.5のガイドを繊細なソリッドティップにつけるのはいかがなものかと悩みました。行き着いた結論は、まずSIC→トルザイトにすることで、ガイドの内径を1サイズ大きくし、しかも軽くすること。

トルザイトの4であれば、SICの4.5に相当する内径になるので、5.5→4.5で妥協することに。

 ガイドの数は出来れば7個に収めたかったのですが、50cmのソリッドティップの長さを考えると、ソリッドティップの中で最低ガイド数が3〜4つは必要、さらにソリッドとブランクの繋ぎ目に1個は配置することを考えると、竿先から50cmの間に4〜5個は必要となり、その後のガイドの配置のバランスを考えると、合計8個に行き着きました。バッドガイドがわはエリアトラウトのガイドサイズを参考に気持ち大きめの20,12、8のサイズを選択。斯くしてこんなセッティングとなりました。

 

さて、ガイドのセッティングはFujiの推奨の方法に従って基本はやっています。

https://www.fujitackle.com/cms-fuji/wp-content/uploads/2023/04/01_intro.pdf

 

1)リールをセットし、ラインをマスキングテープでスプールの中央に固定します。

2)次に床に竿を寝かせてラインをスプールのセンターラインから真っすぐ伸ばしてブランクとの交点で、ラインをマスキングテープで固定。

3)バットガイドの固定位置を以下のように決定。

 

でも忠実に従うのはここまで。ソリッドとブランクの継ぎ目にガイドを配置しないといけないので、Fujiの推奨の方法では良い感じにきまらないです。全体のバランスを見る必要がありますが、まずは仮止めする位置を決めないといけません。

そんなときは私はだいたい数字だけで場所を決めてしまいます。

 

トップガイドからバットガイドまでの長さ(ガイドの根本の位置で計測)を測ると102cm。ソリッドのつなぎ目はトップガイドから50cm。

この数値をベースに徐々にガイド間の間隔が広がっていくように、エクセル上で計算しながらテキトーに間隔を決めます。今回決めた結果はこちら。

 

トップ-11cm-②-12cm-③-13cm-④-14cm-⑤-15.5cm-⑥-17.5cm-⑦-19cm-バットガイド

 

トップから⑤までが50cm

トップからバットガイドまでが102cmとなります。

 

この位置でガイドをマスキングテープで仮止めし、ラインを通してバランスをチェック。

徐々に間隔を広げていく具合はいつもテキトーなので、通常はラインを通してから調子をみて、微調整することが必要ですが、

今回はこの配置で全く問題なさそうでしたのでそのまま決定しました。

 

 

スレッドを巻いてガイドを固定します。初めてのカーボンソリッドティップでしたが、表面がマット加工されているのでスレッドが滑らず、チタンティップと比べると雲泥の差で巻きやすかったです。ゴールドのスレッドは瞬間接着剤を爪楊枝でスポットで打って固定。私は3〜4巻きだけのピンストライプを入れる作業は苦手なのでいつもこうしています。

 

全体の配置の様子はこんな感じ

 

これでエポキシコーティングの準備ができたので仕上げへ。トータル2回のコーティングを経て出来上がったのがこちら。

 

ロッドバランスの位置はここ。ちょうどよい感じ。

 

振ってみると流石に50cmのソリッドを継いだだけあって、ベナンベナン、、って感じの印象。

 

だけども上の写真でも伝わるかもしれませんが、バットガイド付近から下はほとんど曲がってません。トラウトロッドとはやはり違う。AJX5917の腰の強さを感じました。やっぱアジングロッドよりになるな。。。。当たり前か。。。

 

気になっていた感度は全然良好。ハンドルの響かない感じは、時間が経つとエポキシの固化が進んだためかあんまり気にならなくなりました。ガイドを付けた後に天井をガリガリと撫でてみたら、ハンドル内でちゃんと反響しているのが感じられ、問題なし。

 

そして最後にロッド重量。ガイド抜きで、ブランクの固定前の段階で62g弱の値を叩き出しており、ブランクを固定してガイドまで付けたら80g近くまで行くんじゃないかと危惧していましたが、70g以下に収まりました。

 

ウッドグリップのトラウトロッドよりは軽く仕上がって良かった・・・(笑)

早いところアジングロッドとして、トラウトロッドとして使ってみたい!

だけど近所の管釣りは閉鎖中だし、アジングもまだ千葉で上がってる情報もない。。。

加えて仕事の方も新製品の上市で忙しいので、週末も家で資料作りしないといけない雰囲気。。。

 

しばらく鱗付はお預けになりそうです。