1月1日に早々に千葉へと戻り、早速、竿の修理作業。
宮崎にある知る人ぞ知る、取り扱い商品数が尋常でない、ホームセンター、ハンズマンにてドリルビットを購入して千葉へと戻りました。
買ったのは1mmと1.5mmのドリル。トップのフェルールの直径が2mm弱だったので、希望としては1mmでほじくっていれば、摩擦熱でエポキシが溶けて抜けてくれると、、、それでも駄目ならギリギリの1.5mmで穴を開けられさえすれば、その穴にフェルールを入れることはできるだろうと考えました。
まずは1mmのドリルで中心を外さないように慎重に。。。
穴を順調に開けていくと、しばらくすると高温により補強で巻き固めていたエポキシコーティングが焦げだしてグズグズに。。。穴あけ作業は途中でしたが、熱々の状態だったので、まずはカッターナイフでエポキシとスレッドを削り落として綺麗にしました。
しかし、こんなに高温になるとは思っておらず、「これカーボンにもダメージ行ってるんじゃないか、、、」と不安になりつつも、いや、オーブンで焼いて仕上げるカーボン繊維自体はきっと大丈夫だろうと信じて切削を継続。
1mmのドリルが根本まで入っても残念ながらフェルールは抜けず、1.5mmに交換。
1mmで開けた穴をガイドに1.5mmで削り進めると、とある瞬間にスッと抵抗がなくなり、お、全部貫通した?と思ったら竿の根本側からポロリとフェルールが落ちてきました。
このフェルールの削られ方を見る限り、若干、ブランク側も削ってしまったということだと思いますが、パッと見はわからないし許容範囲かと。初めてのフェルールの除去作業でしたが、綺麗に取り除くことができて、修復の道がみえて来ました。
その後、新たにフェルールを削り出して、今度は変に捻ったり余計な力をかけないようにと慎重に。。。
最終的にコーティングもかけてどうにかこうにか修理完了。
紆余曲折経て今度こそ本当に4ピースアジングロッドが完成しました。
1月の3連休。早速、アジングにて新作ロッドのシェイクダウン。
向かった先はいつもの銚子港。
着いたら、もう、あたり一面でちゃぱちゃぱとライズ。おそらくボラのちっちゃいやつ。
あーーーー、、、これは、相変わらずアジはきっとおらんな。。。と思い、いつものセイゴパターンだろうなぁと思いつつ釣りを開始。
4ピースロッド、折れたトラウマから、おそるおそるキャスト。うん、問題ない。その後、フルキャストしても問題無しで、大丈夫そう。
グリップ感は太いカーボンパイプで頑張って作った甲斐もあり、良い感じ。ただ、感度はやはりワンピースより劣る感じ。
ガイドは全部トルザイト。感度の良い竿だと、PEラインがトップのガイドで擦れて、ギコギコ擦れる音がするのだけど、今回の4ピースではそこがスポイルされて無音。ある意味、シルキーな使い心地で良し(笑)
一方、魚の感度はというとまぁ十分かなと。この日は案の定のセイゴ祭り+タチウオだったので、繊細な当たりは殆どなかったけども、チタンティップでジグヘッドの重みを感じながら操作する感覚はクリア。そして全体の竿の調子がかなりスローテーパー。AJX5917ぽくない調子ですが、魚のやり取りは竿がぐんぐん曲がって良い感じ。
肝心の強度のところは、不意に釣れた指3本のタチウオを引っこ抜いても大丈夫だったので、アジングロッドとしてはまぁギガアジでも来ない限り大丈夫そう。
途中、人生初めてのボラがスレがかかりで釣れて、30cm弱のチビサイズでしたが、良い引きをしてくれて大満足。
セイゴとタチウオ、ボラの十分な洗礼を受けて、4ピースアジングロッドの鱗付けは無事終えることができました。
これで国内出張にも、、、こっそりと竿を持っていける(笑)