〇手作りタクアンの漬け方
※このタクアン漬けの内容は、前回のタクアン干しの続きですので、干し方から学びたい場合は、
前回のタクアン大根の作り方を先に読まれることを勧めます。
1、タクアン漬けの準備
①干したダイコンの葉を切り落とします。
②干したままのダイコンは、硬さが不均等になっているため、 よく揉みほぐしてダイコン内の水分が均等になるように
柔らかくします。
2、タクアンの漬けこみ(干しダイコン10㎏の場合)
①材料
・干しダイコンの重量(約10㎏)
・粗塩は天然塩を使用(干したダイコンの重さの4~6%が基準)
-ダイコンが細い場合は、4%(400g)、太い場合は6%(600g)
・米糠(自然栽培の米の生ぬか)約1㎏
・赤唐辛子は10~15本(殺菌効果があります)
・昆布40~50cmほどは10等分くらいに刻んで使用。
<好み>
※自然栽培のダイコンは旨味があるので砂糖(ザラメ等)は使用しません。
※干した果物の皮を使用する人もいますが、お好みです。
※大根を黄色く色付けするためにクチナシの実(4~5個)を使用する方法もあります。
②10㎏の干しダイコンを計量する。
③大き目の容器を用意して分量の米糠と塩をきちんと混ぜ合わせます。
(そこへちぎった赤唐辛子や昆布を加えて混ぜます。)
④漬け物桶(ポリ製容器・バケツなど)に漬け物袋を敷き詰めます。
⑤先程混ぜた糠を漬け物容器の底に2つかみ程振り入れていきます。
⑥隙間を作らないように注意をしながら、干した大根を桶の形に沿って詰めていきます。
⑦また糠を振り、ダイコンを1段ずつ隙間なく詰めていきます。
⑧また糠を振り、漬け込む分だけこの作業を繰り返していきます。
※振る糠の量は、上段になるほど多くしていきます。
※当然ですが、最上段はたっぷりの糠を振る必要がありますから、最初から振る糠の分量を考えて行ないます。
⑨最後に、切ったダイコンの枯葉を上に乗せ、漬け物袋をキチンと閉じて中蓋をします。
⑩干しダイコンの重量の2~3倍が標準とされる重石をのせます。
※漬け物石がなければ、ダンベルや、水を入れたペットボトルでもOK。
⑪2~3週間待ちますと重石が沈んでいき中蓋の上まで水が上がって来たら重しを減らしていきます。
※水が上がってこない場合は、塩水を作成して入れます。
※塩水に浸かっていないと、いつまでもタクアンにはなりませんので、確認してください。
⑫水が中蓋に上にあがっている状態を保つ程度に重石を軽くします。
3、タクアンの完成
①完成したタクアンです。約一カ月後の状態です。
②皆で試食をしました。とても美味しいタクアンが出来上がりました。
※1ヶ月もすれば浅く漬かった「タクアン」が食べられます。
※注意して欲しいことは、タクアンは3月頃から温度が上がってくると酸味が増して、極端に味が落ちだします。
味が変わらないうちに(2月中に)食べてしまった方が宜しいですね。
※勿論、古漬けタクアンもレシピ次第では大変に美味しいお惣菜に変身しますから大切にしましょう。
◎川崎自然栽培セミナーでは、毎年12月に自然栽培の手作りタクアンの実習を行っています。
多くの方の参加をお待ちしています。
〇次は、毎年1月に開催しています「手作り味噌」についてです。お楽しみ。