誰しも自己実現というものを目指していると思います。
これ自体は素晴らしいことですし、自己実現は遂げなければならないと思います。
私の場合ですと鍼灸という事業を通して自己実現を目指しているわけです。
しかし自分から見ればこの自己実現は尊いものですが、その中身については人からみればどうなのか?
事業としてみた場合、人が求めていなければ必要ないものです。
そこでいかに自己実現だと思って頑張っても苦しいだけかもしれません。
何故なら誰も必要としていないのですから。
つまり自分にとっては自己実現というボジティブなものであっても、人から見れば我であり、ネガティブなものになってしまうのです。
それを何が何でも実現しようとすることは執着になるからです。
そこをよく見分けなければなりません。
私は最近そこのところをよく考えるようにしています。
だったらどうすればいいのか?
自分の実現したい根本のスピリットは変えることなく実現できる方法は他にもあるはずです。
つまり私の場合は鍼灸は自己実現のスピリットではなくて、それを実現するための手段の一つだということです。
だから手段であれば他の形でまだまだ方法はあるはずです。
それを探すのです。
それが事業でいう業態変化であり、精神論で言えば執着=我を取るということではないでしょうか?
そうやってすり合わせていくうちに、手段と人が求めることが一致した時に成功という形になるのではないでしょうか?
それは工夫と言い換えることも出来ると思います。
思考の柔軟性と言ってもいいでしょう。
ようは絶えず変化を恐れず、変わって行ける自分を創ることだと思います。
それが創造性ということであり、新しい時代に対応することです。