ブログストーリーは、うちの猫らが登場している関係で、内容の違う部分が多々存在しています。その点はご了承くださいね。
最後に、このお話は、画像を使わせてもらっている都合上、ネタバレ要素を含みます。まだ未クリアの方はクリアしてから、こちらを読むことを推奨致します。
以上、よろしくお願い致します。

ぐだ子:追いつけない!
桜花:まったく・・・これだから人間はダメダメです
ぐだ子:うるさいなぁ〜!猫と一緒にするなぁ!
白野:なんだか、仲良くなったかな?
マシュ:そうですね。マスターと桜花さんは何だかんだ言いながら、協力してる感じですね
白野:そっか・・・ん?プロテアが何か叫んでいるようだが…差し出す?・・・プロテアはジナコさんを差し出せと言ってるのか!
桜花:いいえ、違うです。差し出せと言ってるのはジナコってのじゃなくて、特定のAIです…この位置だと人では聞き取りにくいですから、桜花が教えるです。走りながら聞くです!
ぐだ子:う、うん!お願い!
(プロテアがAIを探してる?)
桜花:西暦2200年、AIが生命と認められ、第二世代AIを生命として認め、パートナーとして製作。様々な立ち位置でAIはその役割を十全にこなしたです。これはもう、人間以上ですね
ぐだ子:確かに・・・チャッカリムとか見てるとそう思うよね・・・
桜花:AIはそれを喜び、もっともっと人類のためにと奉仕したみたいです。貧富の差、民族紛争はなくなり、人類とAIの関係は理想的なものになったようです…ほら相槌打つです
ぐだ子:か、簡単に言うなぁ!こっちは走ってるんだからね!?
桜花:あ・・・これは・・・
ぐだ子:どうしたの!?
桜花:ある人物の発言記録です。これは、記録をマシュの盾に送っとくので、あとで確認してくださいです。こういうヤツが人類を滅ぼすです
ぐだ子:は、はい!?
マシュ:わかりました!あとで確認します!
桜花:それを聞く前にいいですか?ぐだ子さん。どんな物も使うのはそれを作り出した者、種族です。それが如何に暮らしを豊かにする道具であっても、それを誤った使い方をすれば、こうなるです。この世界で言うと、AIです
マシュ:こうなるとは・・・まさか・・・
桜花:高度な文明を持ち、そこで得た特権を振りかざす一部の愚か者・・・自身が特別でもないくせに、特権だけは維持したいという身勝手。その終末が戦争であり、人類滅亡に至るのです。これは猫の世界でも変わらない事実です
ぐだ子:そ、そんなことあっていいものかぁ!平和的に作られたものなら、平和的に利用しなきゃぁ!
桜花:そうですね。ですが、この世界にはいたんです。平和的に作られたAIを人類との戦争ごっこに利用した者が・・・
ぐだ子:な・・・
桜花:この世界のAIは、最初から人間ベースではなく、思考を自由にさせることはしなかったです。だから今までなら、起こり得ないこと
マシュ:そうです!そうプログラムしないと…はっ!
桜花:そう。そうしちゃったです。西暦2270年から徐々にAI不信の芽を社会に植え付けていき、2299年にそれが起こるようにしたです
ぐだ子:な、なんてことを・・・
マシュ:2299年・・・あ・・・人間とAIの戦争って
桜花:たった1人の愚かな選択から、全てが終わりに向かったです。まぁ…その彼は少し人々を脅かそう、くらいだったみたいですが・・・でも、考えてみてくださいです。人間よりも優秀な者を人間と戦わせる?バカなんです?そんなの大敗するに決まってるです
マシュ:でも、ほんの少し脅かすくらいでそこまでいくものでしょうか・・・
桜花:それが行っちゃったです。AIの戦争は人間がこれはダメだというような、理性というものがないです。如何に効率的に相手に勝つか。心理戦なんてやんないです。人間がその理性でできないことでも、AIは躊躇なくやるです。それが大量破壊兵器であっても・・・核兵器?桜花の世界にはないので、よく判んないですが、それも簡単に使用しちゃうです
ぐだ子:あ・・・
桜花:AIはそれを人間が望むならと、思ってやったことですけど・・・ね。それをその愚か者が理解していなかった悲劇がその戦争です。

桜花:プロテアはこう言ってるです。それを知った愚か者はあわててシミュレートを止めたそうです
ぐだ子:ど、どうなったの!?
桜花:時既に遅しってやつです。人類はほぼ絶滅です
マシュ:・・・・・・
桜花:その愚か者は反省したです。そこで人として最後の仕事を正常化したAIに委託したです
マシュ:それが・・・人間のAI化・・・つまり第三世代なのですね?
桜花:そうなるです。今、プロテアが探してるのは、そのAIがオールド・ドバイにいるからです
ぐだ子:オールド・ドバイにいる!?だ、誰!?
桜花:それがアンソニー・ベックマン。身勝手な都合で人類を滅亡させ、最後は自分の都合で人類をAIにした愚か者です
マシュ:アンソニー・ベックマン…
アンソニー?ま、まさか!
ぐだ子:あのアンソニーさん!?
桜花:知ってるAIです?どうでもいいです。プロテアが怒ってるのはそれが理由です。あ、これは意思表明ですね。そっくりそのまま伝えてあげるです。


桜花:以上です
ぐだ子:・・・・・・旧人類が絶滅したのは、人間とAIの戦争じゃなく・・・AIを使った人間と人間の戦争だった・・・

マシュ:AIの前提は人間に使われる事・・・桜花さんが言ったように、使う側の問題・・・
白野:!?キミ、まさか・・・
桜花:桜花に隠し事はできないです♪
白野:ふふ、どうやらそのようだね
出演
岸波白野
マシュ
ぐだ子
おまけ
・とある人物の発言

私たちが富を築いたのは何のためだ?もちろん、満足のいく人生のためだ。隣人が羨む暮らし、隣人が羨む美貌。百万の凡人の中でただひとり輝く特別な存在。これを維持するために我々は邁進した。不老不死は我々上流階級の悲願であり急務だった。そして悲願は叶えられた。もう富を築く必要もなくなった。急かされる事のない、肩を並べられる焦燥もない。豊かで満ち足りた、長い長い余生を手に入れた。

人間の幸福とは絶対的なものじゃないんだ。他人と比較する相対的なものなんだ。然れば!誰も彼もが満ち足りた世界なんて、おぞましい地獄に他ならない!特権を得るのは一部の人間だけでいい。大衆はそれなりの幸福でいい。

反対勢力がいる?リスクが大きい?なに、簡単な話さ。表舞台に立つのは私たちじゃない。少しの間AIには人類と敵対するシミュレートをしてもらおう。我が社のAIは世界シェアの6割を占めている。アジア圏と正面衝突しても負けはしない。
あとがき
この話、とっても重要です。そして、今生きている私たちにも直結する問題なんですよね。私たちは急激に豊かな生活になってます。だから、ほんの数十年前のシステムなんて判らない方が多いよね。
今のシステムと昔のシステムはかなり違います。それを今の人が判断するのだから、山で遭難してもスマホ使わないのなんで?天気とか判るのに!
という変な指摘になったりしてます(笑)
当時はなかったのよ?そんな便利なもの。それに天気予報なんて当てになんない!とか言われてたしね?晴れと言われて傘持って行かなかったら、雨降ったとかあるし、その逆もね(笑)晴れでも降水確率0%なんてあまりなかった気がします。
このストーリーのAIにしても、使う人の使い方次第で凶器に変わるわけ。
今のSNSだってそうでしょ?
陰でイジメるとかさ。昔はなかったことです。陰湿すぎる・・・
便利なものも、使い方で性質が変わる。
楽しいことに使われたり、イジメに使われたり…兵器として利用されたり・・・ドローンがそうだよね?他にもあるだろうけど。
私たちがあの世界のようにならなくするためには、使用用途をちゃんと理解することです。そして、それをしたらどうなるのかを、一人ひとりがちゃんと考える。
関係ないじゃ済まされないのです。これは物語ですけど、起こり得る未来の話でもあります。
一人ひとりがそれを考えることができたら、その未来を回避できる。私はそう思っています。
次回6月13日公開予定
じゃ、またね( ╹▽╹ )♪