電車や地下鉄の中では
今日は、このアナウンスで如実に分かった、
ドイツ人のある習性
についてシェアしますね。
私の夫は父親がアメリカ人とはいえ、
ドイツ生まれドイツ育ち。
やっぱりこういう習性を身につける
環境で育ったんだなぁと、
夫のことを客観的に理解する
材料にもなりました。
さて、くだんのアナウンスなんですが、
二カ国語で流れていたんですね。
ドイツ語と、英語。
内容は単純に
「FFP2という規格にのっとった
マスクを着用してください」
なんですが、
よく聞くとドイツ語と英語で、
その押し加減が違うんです。
ドイツ語)
Bitte tragen Sie FFP2 Maske.
(FFP2マスクを着用してください)
英語)
Wearing an FFP-two mask is mandatory.
(FFP2マスク着用は義務です)
あれ?と思いませんか?
イメージとしては、英語圏の人と比べて、
ドイツ人の方が厳しい印象がありません?
それが、このドイツ語アナウンスではbitte、
これは英語で言うプリーズ、お願いします、
と言う意味合いなんですが、
その丁寧な言い方で
着用をお願いしている。
かたや英語は、
マスク着用は義務です!
ジ、エンド。
ドイツ生まれドイツ育ちの夫に
この違いについての見解を求めたところ、
彼の分析はこうなりました。
↓↓↓
例えばドイツ語のアナウンスを
着用は義務です、
と言う言い方にした場合。
もちろん、車内でマスクをつけていない
乗客もいるわけです。
コロナ感染状況はだいぶん緩まってきたし、
ルールなんてどーでもいい、
と考えている人は一定数いる。
そうするっていうと、
公共マナーとかコロナ感染状況を深刻に捉える、
いわゆる真面目なドイツ人が、
マスクをしていない人を見たら、
文句を言うわけです。
その矛先は...
Deutsche Bahn=ドイツ鉄道
ドイチェバーンが着用は義務だと
アナウンスしていたとすれば
それを乗客に守らせるのは、
ドイチェバーン側の責任である、
と言う考え。
その結果、
「なぜ車内をチェックして回る
スタッフがいないんだ」とか色々
クレームが来る可能性が高くなって、
ただでさえ病欠スタッフが多い鉄道は、
そんなクレームに対応する余裕はないため、
あえてゆるい言い方に
してるんじゃないの?
と言う意見でした。
ではなぜ英語バージョンのアナウンスは厳しく
「義務です」って言っているかというと、
事実としてマスク着用は今も義務だし、
ベルリン在住の英語話者や観光客は、
ドイツ人語話者ほどクレームしないだろうから。
いかがでしょうか?
夫のこの解釈を聴いて、
なるほどな〜と思いました。
様々な民族背景をもつ人は大勢いますが、
ドイツ人にそれでも共通する国民性として、
正しい・正しくない、とか、
責任を持って行動するという価値観を
大切にする人が多いなぁと言うのが、
11年住んでみて感じているところです。
ひるがえって日本ですが、電車の中では、
マスク着用してくださいのアナウンスって、
どんな表現で流れているでしょうか?
ひょっとすると、
マスクを着用するなんて当たり前で、
アナウンスさえされていないのかも!
自分の暮らす国や地域の常識を、
公共の場のアナウンスから分析してみるのも、
面白い発見がありそうですよね💗
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